『 おこりんぼママ 』

大好きだけど、子どもや奥さんはあまり読まなかった絵本が『おこりんぼママ』というドイツの作家ユッタ・バウアーの絵本です。

ペンギンの親子の話で、ママに怒られた子どもの身体がバラバラになって飛んでいきます、まるでバッファローマンがミート君をバラバラにしたみたいに身体のパーツが遥か遠くに飛んでいってしまいます。

現実だと恐ろしい話ですが、そこは絵本なので、可愛らしく描かれています。

ママは子どもの身体を集めるために宇宙に行ったり、海に潜ったり、ジャングルにまで行きバラバラになった身体を拾い集めます。そしてなんとか集めたパーツを縫い合わせ元通りにします。

個人的には気に入っているシンプルで深い絵本です。

 

『 抗体 』

なぜもっと政治に関心をもたなかったのか?

と反省しても後の祭りですが、人やシステムの問題もありますが新たな手を打つにしても正確な現在地すら分からない状態ですから、そこが一番の問題かもしれません。

そんな中、いま気になっているのは毎日報道されている検査数が少ない感染者の数よりも、抗体のことです。

「抗原は、病原性のウイルスや細菌、花粉、卵、小麦などの生体に免疫応答を引き起こす物質で、抗体は、体内に入った抗原を体外へ排除するために作られる免疫グロブリンというタンパク質の総称です。」 とヤクルト中央研究所のHPに書いてありました。

慶応大学病院が今月13〜19日の間に、新型コロナウイルス以外の患者67人に対して、感染しているかどうか調べる検査を行ったところ、およそ6%の4人が陽性だったことが分かりました。
患者は全員、新型コロナウイルスに感染した際に見られる症状はありませんでした。
 
またニューヨークでは23日、州内で無作為に選んだ3000人に新型コロナウイルスの抗体検査を行った結果、14%近くの人が抗体を持っていることがわかったと発表したようです。
 
思っていたよりも多くの人が知らない間に感染しているのかもしれないということで、それは知らずに感染を広げてしまうという恐ろしい問題です。
 
一方で抗体をもつ人が6割を超えると感染は拡大しなくなるようなので、ワクチンや特効薬ができるよりも早く落ち着いてくれるのではないかと、詳しいことはよくわからないですが久しぶりに少し希望を持ちました。
 

 

『 距離 』

仕事やちゃんとちゃんとも、これからどうしたもんかなぁ?と悩んでいる日々を過ごしていますが、今回は世界中の人も同じように悩んでいるのだと思えば少しは気が楽になります。

そして何となく感じることは、ソーシャルディスタンスだとか外出制限だとかを頭では理解していても、どこかで無理をしていて余裕が無くなっている気がします。

物理的な人と人との距離が離れていくことはやっぱり寂しいことですね。物理的には無理であったとしても他の方法でもっと穴埋めできないかとよく思います。

どんどんオンライン化が始まっているようですが、会議だったり、情報の伝達や共有には十分だと思いますが、やっぱりそれだけだとさみしいなぁと、物足りないなぁと思ってしまいます。

YouTubeで無観客のライブを観たりも悪くはないと思いますが、やっぱりその場所にいるのとは違います。

おそらく実際に会うことには、その場所に一緒にいることはそれ以上の価値があるんだと思います。

学校、仕事、病院、日常会話、買い物、今までは人と人で出来ていた仕組みが難しくなります。ずっとなのか、全てなのかはさておき、これらはどんどんオンライン化が進んでいくはずです。

今回のオンライン化は、ある意味必要を迫られてのオンライン化ですから、まだまだ良くなっていくはずですが、あくまで使うのは人間ですから、そこには人間らしさも忘れないで欲しいもんです。

 

『 抗体 』

自分のことで精一杯のときに介護崩壊のニュースをテレビで見ました。新型コロナウイルス感染において避けなければならない3密(密閉、密集、密接)の場所になるのが介護施設です。

施設内で集団感染が発生している現状があっても、必要とする人がいるために休業要請が出ていません。介護従事者の感染リスクやマスクや消毒液など衛生用品の不足、事業所の人手不足など「介護崩壊」の危機が迫っているようです。

「医療崩壊」がよく報道されていますが同じくらい深刻な問題ではないでしょうか。介護は医療と同じく私達の暮らしを支えてくれている必要不可欠なものです。

そんな中ちょっと幅広く視点を変えて「シニア世代の方々が困っていることはなんなんだろう?」と思ったら少しずつやるべきことが見えてきました。

「ちゃんとちゃんとの学校」はシニアのジリツを支援するスクール型のコミュニティです

アクティブシニアに対する介護予防のスペシャリストや、介護が必要なケアシニアに対して活動されている介護関係のスペシャリスト、食を通じて自立支援をするスペシャリスト、また地域を元気づけるために大活躍するシニアの方々が協力してくれています。

シニアの方々も本当に多様化しています。こんな時でも頑張っているシニアの方々がたくさんおられます、僕は逆にそんな方々に元気をいただいています。いまさらですが、やっぱりお年寄りは偉大です。

コロナ禍によってもたらされた多くの気がつかないような分断を、少しでも補うためにはシニア世代の方々もオンライン化が必要だと思います。

ただの情報だけを繋ぐオンライン化ではなく、そこには人と人が会うときに与え合うような感覚や価値が少しでもあればいいと思いますし、そんな目に見えない糸を繋ぎ合わせていくことができるのは日頃からシニアの近くにいるシニア支援のチームの強みじゃないかと思います。

誰もが先が見えない現状です。これからは人と人が触れ合う時代が来なくなるわけではなく、いつかは今までのような暮らしが戻ってくると思います。

それが戻ってきたときには、今まで以上に人生を豊かにする手段が増えたと考えるべきじゃないかと思います。

ペンギンの子どもは怒られてバラバラになり、ママが身体を集めて縫い合わせ元の姿に戻りました。

子どもはバラバラにされる前よりも多分強くなったのではないでしょうか、お母さんに怒られるのも子どもがこれからも強く生きていけるように抗体をつくっているのだと思います。

成長していくためには必要なことなんだと思います。

人類はパンデミックを100年に1度くらい経験して、多くの犠牲者を出しながらもなんとか打ち勝っていまに至っています。

最近はどうせ大変な思いをするなら自分達の世代で良かったような気もしてきました。頑張りましょう。

 

 

 

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