知り合いの子供は3歳の女の子で、生まれてからちょくちょく会っていて、なんだか可愛いくて面白い存在です。
「うまい!」と言うと「美味しいでしょ!」と3歳児に注意されたり、お互い写真を撮るのが好きで遊びながら一緒に撮ったりしていますが、彼女の写真はとてもいい感じに見えます。
それは同じカメラでも、誰が撮っているのかということが大事なんだろうなと素人ながらに思います。
『 デジタル高齢者 』
闇バイトで高齢者宅に強盗が入ったり、農作物が盗まれたり、そんなニュースを見る度に治安が悪くなったなぁと、なんというかアンタッチャブルなところまで、来るところまで来たなぁとひしひしと感じます。
そんな日々の生活にも関わる選挙があり、自公連立政権が大きく議席を落としました。アメリカでも大統領選挙が行われて現在の民主党から共和党に政権交代となりました、詳しい理由なんて分からないですが、良くなるかどうかは分からないけど、いまを変えたいという想いがあったんじゃないかと思います。
有権者に占めるの65歳以上の割合が多い日本では “シルバー民主主義” と言われ高齢者に寄り添った政策や政党が支持を集めやすく、少数派の若い世代の民意が反映されにくい状況です。
選挙の行方を左右するメディアも、新聞やテレビなどのいわゆるオールドメディアから、YouTubeやTikTokやXなどから情報を得る方がシニア世代でも増えてきているようです。
デジタル高齢者マーケティングアナリストの原田陽平さんの著書『「シニア」でくくるな!壁は年齢ではなくデジタル』によるとシニア世代の方がどのような情報メディアを見ているかということが書いてありました。
1位がテレビで93.7%にもなり推定利用人口が4082万人、2位が新聞で56.2%、3位がLINEで39.5%だとのことでした。そして注目されるのはYouTubeが25.7%、1120万人の方が見ているようです。これは65歳以上の4人に1人がYouTubeを見ているということになります。
どこにいても、好きなものを、放送時間に縛られずに見ることができるYouTubeは確かにテレビよりは使い勝手がいいですもんね。今回の選挙あたりからよりテレビや新聞以外の影響が強くなっている気がします。話題になっている故郷の兵庫県知事選も注目しています。
またスマホやPC、タブレットの保有者は健康な人が多いということも書いてありました。健康とは要支援や要介護ではないという自立ということですが、デジタル高齢者であるほど、健康であるという傾向がデータからは読み取れるようです。
まあ、それはスマホを使っているから健康なのか、健康だからスマホを使っているのか、それはよくわかりません。
『 ロボット・ドリームズ 』という映画を観ました。スペイン・フランス合作のアニメーション映画で、登場するのは擬人化した動物達です。そして擬人化しているのにセリフは一切無しで、ナレーションすらありません。
主人公は犬で名前が “ドッグ” 。ドッグはひとりぼっちの淋しさから通販で友達ロボットを買い、共に暮らし始めます。
一緒に公園に行ったり、地下鉄に乗ったり、海水浴に行ったり、いつからかお互い無くてはならない存在になるのですが、幸せな時間は長く続かない、そんなほっこりするけど切ない映画でした。
内閣府の発表した令和4年版高齢社会白書によると65歳以上の一人暮らしは男女ともに増加傾向にあり、2020年には男性15.0%、女性22.1%。
さらに今月の12日、国立社会保障・人口問題研究所が都道府県別の世帯数の将来推計を公表しましたが、一人暮らしをする65歳以上の高齢世帯の割合は増え続け、2050年に32道府県で20%を超える見通しとなったようです。
今後は今まで以上にお年寄りの一人暮らしを狙った犯罪が増える可能性や、また医療や介護サービスなどが対応できるのかという課題があります。
ロボティクスとはロボット設計や制作、制御を行う「ロボット工学」のことですが、AIやモノをインターネットにつなぐIoTと連動することによって、ロボットが身近になりつつあります。
ファミレスでよく見かけるネコ型配膳ロボット「BellaBot(ベラボット)」は最初は物珍しさがありましたが、いまは当たり前の存在になってきました。
介護の総合サイト『介護アンテナ』によると介護の世界では様々なタイプのロボットがあるようです。
介護支援型ロボットは介護者の仕事をサポートするのが目的で、アシストスーツやパワースーツなど、介護者が身に着けてサポートをするロボット。
自立支援型ロボットは要介護者の歩行や排泄、入浴などの日常動作をサポートしてくれるロボット。
見守り型ロボットはセンサーによって要介護者の活動や夜間の睡眠の状態をモニターし、異常があったら介護者に知らせてくれるロボット。
そしてコミュニケーション型のロボットは人とコミュニケーションをとることを目的に作られていて、言葉を使って人と会話するタイプだけでなく、動物のようなロボットもあり、利用者の孤独をやわらげ、社会参画を促すことが期待されているんだそうです。
2020年に創業したスタートアップ・AgeWellJapan(エイジウェルジャパン)では大学生を中心に「高齢者とコミュニケーションするアルバイト」を展開しています。
利用者は1時間5,000円程度で話し相手や、デジタル化で分からないことなど、様々なことを教わったりするようです。
テレビで取り上げていましたが、アルバイトの学生にはどうしたら高齢者の方が喜んでくれるねか、モチベーションをもってもらえるのか、など細やかな研修をしていました。
ある高齢者の方は「5,000円は高いとは思わない、孤独な高齢者も多いからと」と答えていたのが印象的でした。
デジタルに近づいていく人間と、人間に近づいていくデジタル、その先はどうなるんだろうと思います。気がついてみたら隣にいるのは人間じゃないかもしれません。
限られた時間をどう過ごすのか、誰と過ごすのか、それは同じくらい大切なことかもしれません。