『 1010 』

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ジブリの宮崎駿監督が「トトロが大好きで子供とDVDを何十回も観ています」というファンの方に「そんなことしないで欲しい、それより子供と一緒に外に出て自然と触れ合って欲しい」と思っているという話を聞いたことがあります。

子供の頃を思い出すと夏休みに虫を採りに山に行くと、草で手を切ったり、木の樹液で手が汚れたり、蚊に刺されたり、見たことのない虫を見つけたり、色々なことが起こります。またそのときの土の匂いとか、転んで怪我したり、ズボンが泥まみれになったり、そういうものはなかなか忘れないもんだと思います。まあアニメで見るのと実際に山に行くのでは全く違います。

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近頃は何かを言うとすぐ文句を言われる、そんな気がしています。人はそれぞれに考えも立場も信じているものも違うので仕方がないとは思いますけど、ネットの記事なんかを見ているとちょっと言い過ぎではないのかなと感じることが多々あります。 言った側はすっきりするのかも知れないですが言われた側のことを考えるとそれはあまり気持ちがいいことではないと思います。

”日本人は思ったことを口に出さない”とよく言われていましたが、SNSが盛んになり始めると逆に他人を誹謗中傷するような意見を言うのは日本人が多いとも言われています。

意見を言うことや、話し合うことは大切だと思いますが、人格を否定したりすることはまた違うような気がします。

言葉が活字になるということは怖いことです、それはその活字だけでは伝わらないことが多過ぎるからです。

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通信手段が発達したり、自動化が進んだりでどんどん人と人が会う時間が少なくなってきている中で、より便利になる反面、やっぱり面と向かって会うことの大切さが見直されていると思います。やはり圧倒的な情報量の違いがそこにはあります。

今日は熊本の水前寺で仕事を終えたあと飛行機に乗り18時に羽田に、それから台東区元浅草にある創業は明治の初期という歴史ある銭湯『日の出湯』さんに向かいました。プロジェクトのプロデュースをしてもらっている幸田さんが取材に行くというので同行させてもらうことになりました。

台風の影響で到着が遅れ、予定から遅くなってしまい19時半に『日の出湯』さんに着くと、幸田さんが先に銭湯に入っていました。熊本から駆けつけて汗だくの私と風呂上がりのさっぱりした幸田さんと取材を始めました。

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銭湯は昔に比べて少なくなっています。”東京くらしWEB”によると都内にある公衆浴場数は昨年末で602軒、10年前は923軒だったようですから激減しています。また利用者数も10年前が4万人前後だったのが2万5千人前後までになり銭湯はいま大変な時代を迎えています。

そんな時代に、たった1年で銭湯を立て直し、活躍されているのが『日の出湯』の4代目の田村祐一さんです。

田村さんは若くして日の出湯の4代目になり、2012.11月に銭湯の新しい価値を探るため、銭湯の未来を創るWEBマガジン〔SAVE THE 銭湯〕をスタートさせています。http://savethe1010.com/

 

銭湯はただ入浴するだけではなく、そこで子供はマナーや社会を学んだり、大人はコミュニケーションの場所であったようです。銭湯離れが進むいま、その価値を再び知ってもらい、そして新しい価値を創っていこうと活動されていらっしゃるのが田村さんです。

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田村さんが番台でお仕事をしながら、お客様の邪魔にならないように色々とお話を聞かせていただきました(とても綺麗であまりに居心地が良く長居してしまい、すいません)。

とにかく田村さんは自然体で、シニア層のお客様との短い会話も無駄がなくすごくいい距離感を感じました。田村さんは「お風呂に入るのは生活の一部なんです」と言われていて、私にはそれがすごくしっくりきた言葉でした。

銭湯に限らず人と人が会う時には会話がつきものですが、その時々で心地よい会話をされる方はいらっしゃいますが、実際はそういう方は少なくて、会話は奥が深いですね。マニュアルでがんじがらめの接客の会話もあれば、必要以上な会話も相手からすればお腹いっぱいということもあります。

田村さんはご自身の経験をもとに著書『常連さんが増える会話のコツ』(プレジデント社)の中でも様々な会話のコツを紹介されています。今回おじゃまさせていただいた理由の1つは、銭湯にはシニア層のお客様も多くいらっしゃいます、そのシニアの方との会話のコツなどを学びたいということが理由の1つでした。会話は年代が離れるほどにそのギャップが大きくなる気がします、またシニアとのコミュニケーションの取り方に不安を感じたり悩んだりされている方も少なくないからです。

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昔ながらの銭湯の意味や素晴らしさを多くの人が知ること、それは同時に今の時代だからこそ圧倒的に足りないものじゃないかと思います、また必要とされ始めている気がします。まさに”温故知新”だと思いました。

今回はお仕事の合間のお忙しい中にも関わらずご協力いただいた日の出湯の田村さん本当にありがとうございました、そして番台の前にある椅子に2時間近く座り続けてしまいすいませんでした。とても清潔で近代的ですが、どこか懐かしく人間的で暖かみがある日の出湯さんでした。

8/24、19時より【ちゃんとちゃんとの学校vol.2】を開催します。今回の取材の詳細をお伝えする予定です、またシニアに関わる人やご興味のある方は是非気軽にご参加ください。

▼▽▼参加受付中▼▽▼

ちゃんとちゃんとの学校 vol.2
~シニア支援パーソンが集う勉強会~
詳細・ご予約はこちら

日時 : 2017年8月24日(木)19:00~20:30
会場 :パークスターズ東京青山会議室(青山一丁目駅)
ゲスト: 一般社団法人66Love協会の代表理事 根本 正さま
主催 :  chant-chant プロジェクト

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