台風18号が夜中に通過し、青空が広がっている今日は取引先企業のシニアの会員様、約200名ほどの方々にお集まりいただいて横浜国際ホテルでの健康教室です。
お集まりいただく方のほとんどはお元気です、元気な方が病気にならないように、寝たきりにならないように、そんなお話をさせていただくわけですが、今日は「敬老の日」ですね。
社会人になりたての頃、先輩に教えてもらった昔話があります。
【むかしむかし、あるところに母親と息子の2人暮らしの家がありました。そして息子が嫁をもらい子供を授かり、2人だった家族が4人の家族になりました。
そんなある日、村に大雨が降り川が氾濫し家族4人が流されてしまいます。体力のある息子と嫁は自力で岸まで辿り着くことができたんですが、小さな子供と息子の母親は流されています。息子と嫁は考えました、恐らく2人とも助けることは難しいから1人だけ助けることにした、という話です。】
そして話の結論は、子供を助けず息子の母親を助けました。子供はまた産めばいい、でも母親は俺にとって1人しかいない、お願いだから助けさせてくれと息子が嫁に言って、嫁がわかりましたと言ったという話で、聞いたときはびっくりしました。
先輩の話で詳しいことはわかりませんが、恐らく昔は親を敬う気持ちが今より強かったということなんだと思いました。
こういう川柳があります。
”親孝行したい時には親は無し”
ところが以前新聞の投書で見かけたのは
”親孝行したくもないのに親がいる”
一見ひどいことを書いていますが、これは認知症の親を持つ家族が書いたもののようで、考えさせられる川柳です。
日本経済新聞によると2016年に認知症が原因で行方不明になったとして警察に届け出があった人数が1万5432人であり、これは4年連続で増え過去最多を更新し続けている。もし家族が認知症になったら、常に側にいることは難しいと思います。ちょっと目を離した隙に行方不明になり、事故にでもあったら、逆に事故をおこしてしまったら、そう考えるとぞっとします。
これが今後ますます増え続けると考えると大変な時代になっていくのは明らかで、より認知症の予防は大切になります。
チャントチャントプロジェクトでは「敬老の日」だから高齢者を大切にしましょうというより、お年寄りを敬うことは当たり前のことでこれからも当たり前でなければならないと考えています。
出来れば「敬老の日」をきっかけにして例えば超高齢社会の日本のことを、子どもから大人までが少し考えてみるきっかけに、そして今の自分に出来ることはないだろうかなど、そういう何か始めてみるきっかけにすることが大切なのかなぁと感じています。
先ほどの”親孝行したい時には親は無し”
の後に
”石に布団は着せられず”
と続けることがあるようです。
親孝行は大切ですが、きっかけがないとなかなか後回しになりがちですが、残念ながらいつまでも出来るわけではありません。まずは自分の周りにいる人から始めてみるのもいいかもしれません。
来月以降チャントチャントプロジェクトの事務所を使ってシニアの自立につながるような小さなチャレンジをスタートしようと考えていますので、またお知らせいたします!
そして10月26日の”ちゃんとちゃんとの学校 vol.3”では、来てもらえて本当に嬉しい特別なゲストがわざわざ広島から来ていただけることになりました。フィールフィールド株式会社から代表取締役の鈴木学社長をお招きして開催いたします。
フィールフィールド株式会社さんは、(私も1度体験させていただいたのですが)1人1人の骨格構造を分析できる測定器を開発されていて、その人にあったより正しい身体の使い方や適切なシューズを選ぶことが出来るシステムを確立しており、2015年に設立されたフィールフィールド株式会社は2016年には第23回ひろしまベンチャー助成金で大賞を受賞するなどいま注目されている企業です。
代表の鈴木学さんには1度会わせていただいたのですが、とにかく誠実でまっすぐな方で高齢者の方々が膝が痛いとか腰が痛いとよく言われているので、それも身体の使い方が深く関わっているという話や、あと私にぴったりな靴も教えていただいて、試しに履いてみたら全然違いました!また詳しくご紹介させていただきたいと思っています。
シニアの自立をみんなで学ぶ
”ちゃんとちゃんとの学校 vol.3”
是非気軽にご参加ください。
▼▽▼参加受付中▼▽▼
ちゃんとちゃんとの学校 vol.3
~シニア支援パーソンが集う勉強会~
詳細・ご予約
https://www.facebook.com/events/121662748562280/?ti=icl
日時 : 2017年10月26日(木)19:00~20:30
会場 :パークスターズ東京青山会議室(青山一丁目駅)
主催 : chant-chant プロジェクト