『 処暑 』

 「処暑」(しょしょ)とは1年を季節ごとに24等分した二十四節気のひとつで、今年は8月23日〜9月7日が処暑にあたるようです。

つまり夏の終わりです。

“夏の終わり” なぜか言葉にすると切ない気持ちになったりします。他の季節ではそうはならないのに、やっぱり子供の頃に夏休みが終わるのが、よっぽど嫌だったからなんでしょうか?

 

『 Instagram 』

シニア支援プロジェクト『ちゃんとちゃんとの学校』では、様々な立場の方にシニア支援に関心をもっていただいたり、お仕事の合間なんかにでも、ゆるくでも関わっていただきたいと常々思っております。

そのひとつとして、インスタグラムを昨年末よりスタートしています。

ちゃんとちゃんとの学校インスタグラムでは、活動の一端やシニア支援に興味をもっていただけるような投稿を、介護現場の最前線でも活躍されている事務局の清水絵理さんにお願いしています。

 

『 本の紹介コーナー 』

そのインスタグラムで人気のコーナーでもあるのが、ちゃんとちゃんとの学校の清水絵理さんオススメの「本の紹介コーナー」です。

様々な角度から、シニア支援をより身近に感じていただけるような書籍を紹介していただくコーナーです。

超高齢社会を迎えているいま、知っておくべき情報や、老いや認知症やエイジズムにいたるまで幅広く、そして決して暗い話題ばかりではなく、時にはユーモラスに伝えてくれる、そんな素敵な本の数々を紹介してくれています。

そしてそのコーナーを、これからはオンラインクラスにて、より詳しく清水さんから動画にて紹介していただくことになりました。

 

先日は1回目の収録をしましたので、是非楽しみにお待ちください。

 

 

そしていつまでたっても苦手な動画撮影で、思っていたように伝えられなかったことをここに書かせていただきました。

 

スマホの前で話せと言われても、、ねえ、、以上言い訳でした。

 

 

『 あと4ヵ月 』

8月も終わりに近くなって、実質あと4ヵ月ほどで今年も終わりです。

そして『ちゃんとちゃんとの学校シーズン2』も年末に向けて様々な活動が進行中です。

まずはフードクラスでは、高齢者の低栄養の対策になる商品開発をスタートしています。

プロジェクトリーダーの三谷さんのミタニホールディングスさんの全面協力によるこのプロジェクトでは、サポーターの方々と商品開発をしてしまおうというプロジェクトです。

シニアに関わる人で作り上げる商品を、試作品の試食会や、レシピ作り、商品のネーミングのアイデアなども考えていくという、なかなか経験できないことが手軽に体験出来る魅力的なプロジェクトです。

このプロジェクトの記念すべき第一弾の商品は『ふりかけ』です。

そしてその最初の試作品が出来ました!

フードクラスのサブリーダーでもある河野ひなさんから試作品の紹介がありました。

 

その模様もまたオンラインクラスにて紹介していますので、サポーターの方々も気軽に商品開発に関わってみてください。

他にも9月14日に開催するシニアの写真展や、多古町とのマップづくり、大阪での『ちゃんとちゃんとの学校』の開催、などなど12月の東京大学での『ちゃんとちゃんとの学校』に向けて、様々なプロジェクトが進行中です。

詳しくは、慣れないYouTubeでグダグダになりながらもご紹介しておりますので、お暇な時に、温かい目でご覧になっていただき、是非一緒に、ゆるく関わってみてください。

 

『 夏の終わり 』

夏が終わると秋ですが、海外では9月から新学期という国が多いようですし、秋はスタートの季節でもあります。

今から40年前の1979年、当時の大平総理は財政再建のため「一般消費税」の導入を提唱しますが失敗します。

その10年後、今から30年前の1989年に竹下総理が3%の消費税を初めて導入、22年前の1997年に5%に、5年前の2014年に8%、そして2019年、いよいよ今年の10月から消費税が10%になります。

自販機でジュースが100円で買えなくなってから、もう30年も経つわけです。

平成元年からスタートした「消費税」ですが、その理由は、贅沢品にかかる物品税が、生活水準の上昇により時代に合わなくなってきたことや、所得によって納める金額が変わる所得税と、誰もが平等に納める消費税を取り入れることにより税制全体のバランスがとれること、そしてなにより、これからの高齢化社会の財源を確保するために「消費税」が始まったようです。

高齢化社会の問題、それは40年前からすでに問題になっていたわけです。

 

そして今回の消費税率の引き上げによる増収分は全て社会保障に使われます。

具体的には、現在の高齢者3経費(基礎年金・老人医療・介護)といわれている高齢者を中心にしたもの、そして社会保障4経費(年金、医療、介護、子育て)という、次世代のサポートのために使われるとのことです。

この景気の中での増税、果たしてどれだけ税収が増えるのか?そして10%に上がった後もなお、財政面は不十分でそれで全て解決するわけではないようですから、それは中二病な私でもこりゃまずいなぁと思うわけです。

 

『 SF 』

お盆休みに久しぶりにSF小説を読みました。中国のSF作家の劉慈欣(りゅう・じきん)の『三体』という小説で、世界的なSF文学賞ヒューゴー賞を受賞して話題になっていた本でした。面白くてあっという間に読み終えました。

SFはただのフィクションと比べ、もしかしたら将来は似たような事があるかもしれないと思わせる、そんな面白さと怖さがあり、それが魅力でもあります。

幸田さんの誕生日に自分が読みたかった『DEATH「死」とは何か?』という辞書みたく分厚い本を、誕生日に渡す題名じゃあないなぁと思いながら、なんとなくプレゼントしましたが、そのついでに買った本がなかなか面白かったです。

題名は『アシモフの雑学コレクション』もちろん書いたのはあの有名なSF作家アイザック・アシモフです。

題名のままですが、様々な雑学が分野ごとに書かれていて、その中にこんなテーマがありました。

“奇妙な規則、法律、および習慣”

【アメリカの国税局は、家のなかにエレベーターをつけると、何千ドルであろうが必要経費としてみとめ、課税額から控除できる。しかし、地下室の運動のための設備としての、暖房や照明の危惧は、決してみとめない。

処方箋によって買った薬が、常用癖のつきやすいものであっても、必要経費。しかし、食事では不足がちのビタミン剤となると、だめ。

美容整形。しわとり、バスト、まぶた、鼻など、なんであろうと必要経費。しかし減量や筋肉のためのヘルス・クラブは、会費はもちろん、往復の費用もだめ。

タバコの関連企業の宣伝費は、必要経費あつかいだが、個人が禁煙の講習を受ける費用のほうは、だめ。】

 

もうすぐ夏が終わります、意味のある増税に、そして、少しでもそれぞれが自立していくことしか、道はないのかもしれません。

 

 

私達は様々なプロジェクトを、サポーターの方々の支援のもと活動しています。

2019年度から『ちゃんとちゃんとの学校』の記念すべき1期生のサポーター募集をスタートしております。

そして追加募集も始まりました!

シニアのジリツ支援に関心がある方ならどなたでもご参加いただけますので、是非皆様のご参加をお待ちしております。

詳細はこちらをご覧ください

 

 

『 ナマケモノ 』

英語でスロー( sloth )「遅い」、スペイン語でペレソソ( perezoso )「だらけている、ぐうたら者」と呼ばれるナマケモノは、名前の通りずっと木にぶら下がったままほとんど動きません。

食事や睡眠、交尾や出産も、木から逆さまにぶら下がったまま行い、長い場合は20時間も寝ているようです。

多くの哺乳類は体温を一定に保つ恒温動物で、体温を一定に保つためにエネルギーを必要とします、つまり食べなきゃなりません。一方でナマケモノは体温が25~35℃の間を変化する変温動物です。

他の動物が、体温を保つためにエサ探しを頑張っている間、ナマケモノだけはのんびりできるということです。

 

『 トイレ 』

少し憧れるナマケモノの暮らしにも意味があり、危険に対してゆっくり反応することで却って天敵の眼から目立たなくなるようです。

そしてほとんど木から降りないナマケモノが唯一、地上に降りて活動する時があります。それが週に一度のトイレなんだそうです。

なぜわざわざ危険な地上に降りるのか?

なぜトイレのときだけ地上に降りるのか?

その疑問に対する答えが英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に紹介されています。

ナマケモノの体には、「ナマケモノガ」と呼ばれている小さな蛾が住んでいるようです。

ナマケモノが地面に降りて排便するとき、この蛾がナマケモノの糞に卵を産み付ける、やがて幼虫になり、成虫になって再びナマケモノの体に向かう。

ナマケモノの体に住むナマケモノガの排便が肥料の役目を果たし、そこに雨水があたりやがて藻が繁殖します、その藻をナマケモノが食べる。

つまりナマケモノにとって貴重な栄養源になるわけです。

これが危険をおかしてでも、わざわざトイレで地上に降りる理由であり、いつもダラダラと怠けられる理由なんだそうです。

 

『 心の風邪 』

何をしていても楽しくない、興味がわかない、虚しい、意欲の低下、悪いことばかり考えてしまう、イライラ感がつのる、これらを医学的に「抑うつ症状」といいます。

そしてこれが “心の風邪” といわれる「うつ病」の主な症状です。

20年前と比べて3倍近く増えている「うつ病」は2017年に127.6万人と過去最多を更新しています。

背景として「うつ病」という病気が知れ渡ったことにより病院に行く人が増えたことや、昔に比べて過度なストレスがかかるようになったことなどが原因だと言われています。

 

『 老人性うつ 』

高齢者の”うつ”のことですが、認知症や老化と間違えやすく、放置してしまって悪化することも多々あるようですから注意が必要です。

高齢者のうつの基礎知識」(厚生労働省)に詳しく書いてありますので参考までに。

年齢を重ねるということは心身の変化だけではなく、自分自身を取り巻く環境や関わる人も変わっていきます。

長年勤めていた職場を離れたり、大切な人との別れなど、今までの日常が崩れていきます。 

当たり前だったことが無くなる、それは孤独を感じたり、不安を感じたり、大きなストレスになるのではないでしょうか。

そしてそれは誰にでも起こりうることではないでしょうか?

 

『 まわり道 』

私だけかも知れないですが、人間は基本的にナマケモノだと思います(私だけかも知れないですが)。

面倒くさいことはやりたくないし、なるべくなら楽をしたいもんじゃないかと思います。

寝坊したり、サボったり、ズルしてみたり、時にはそんなことをしてしまうのも人間らしいと思います。

長生きな時代だからこそ、こうでなければならない、こうしなければならない、ならない、ならない、だとどうしても窮屈です。

誰もが完璧ではなく、誰もがスーパーマンでもないわけです。

 

夏休みで田舎に行くたびに感じるのは、のんびりした時間や人のおおらかさです。

本数が少ない電車や、お盆休みには閉まるお店やガソリンスタンド、時々だからいいのかもしれませんが、都会より便利ではないけどはるかに居心地がいい。誰かが無理していない感じがいいのかもしれません。

 

“人生は遠回りしたほうがいい” と昔、誰かが言ってました。

日に日に便利に効率的になる世の中で、ただひたすらに前に進む時代から、より人間らしく生きていくことの価値が再発見されている気がしますし、その方が結局は効率もいいような気さえします。

 

最後にアメリカのカンザス大学などが、貝類などの代謝率と絶滅の関係を調査したところ、代謝率が低い「怠け者の種」ほど、生き残る確率も高くなるということがわかったようです。

人は貝ではありませんが、時にはナマケモノを見習ってみるべきかも知れません。

 

 

 

私達は様々なプロジェクトを、サポーターの方々の支援のもと活動しています。

2019年度から『ちゃんとちゃんとの学校』の記念すべき1期生のサポーター募集をスタートしております。

そして追加募集も始まりました!

シニアのジリツ支援に関心がある方ならどなたでもご参加いただけますので、是非皆様のご参加をお待ちしております。

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『 老人と海 』

わざわざ言うことじゃないですが、それにしても暑い。

2017年に熱中症が原因の死亡者数が635人、そのうち65歳以上が496人。

熱中症で死亡する78.1%が高齢者です。

(厚生労働省 熱中症による死亡数 人口動態統計より)

高齢者が熱中症になりやすいのは、身体の感覚が鈍くなり、暑さや喉の渇きを感じにくくなること、また身体の水分が不足しがちになっていること、などが原因と言われています。

当然ですが水分補給を忘れずに、この時期だけは無理せずダラダラ過ごして、しばらく続くこの暑さを乗り越えましょう。

 

『 老人と海 』

佐野誠一さんは84歳のサーファーです。

サーフィンを始めたのは4年前で80歳になるまで全くサーフィンなんて興味がなかったようです。

そんな記事が載っていた雑誌『TOKYO GRAFFITI』の中で佐野さんは

「三日坊主でいつ辞めちゃってもいいと思っているから、新しいことができる」

と書いてあり、なるほど三日坊主もそれほど悪いことじゃないなぁと、勝手に安心しました。

 

84日間も不漁が続き、漁師仲間からも馬鹿にされている老人サンチャゴが、今日こそは大きな獲物を捕まえようと早朝から海に出ます。

5メートルを超える大きなカジキとの死闘や、不漁続きで自信を失いかけた彼を気遣う少年などとの交流が描かれているアーネスト・ヘミングウェイの名作『 老人と海 』。

「きっときょうこそは。とにかく、毎日が新しい日なんだ」と漁に出るサンチャゴが言う場面があります。

“毎日が新しい日”

そりゃ、そうですが今日という日は二度となく、そして苦しい時にいかに自分を信じ続けることが出来るのか?、果たして自分だったなら??、と考えさせられる名作です。

 

『 魔女の宅急便 』

84歳になる角野栄子(かどの・えいこ)さんは、児童文学のノーベル賞と呼ばれる「 国際アンデルセン賞 」を受賞した童話作家です。

今から30年前、1989年に公開された映画『 魔女の宅急便 』は角野栄子さんの『 魔女の宅急便 』(全6巻あるうちの1.2巻が映画)が原作です。

角野栄子さんはそのカラフルなファッションや、思わず憧れてしまうようなライフスタイルなども近頃よくメディアで取り上げられています。

私も個人的に角野栄子さんのインスタが、とっても自由で自然体で素敵だなぁと思って拝見しています。

 

 

『 幸齢者 』

2018年の日本人の平均寿命が発表されました、女性が87.32歳、男性が81.25歳。

この数字は過去最高だと、厚生労働省が先月の30日に発表しました。

男女合わせてだいたい84歳まで生きているわけです。

昔の人からすれば信じられない84年もある長生きの時代には、ライフスタイルも選択肢が増え、またやりたいことも失敗しようが、何回だってやり直しもききます。

年齢に関わらず自分の気持ちに素直で、物事を悪く考えない、そういう方達はとにかく明るいと感じますし、若い人にも負けないくらい生命力があってカラフルです。

そして新たな時代の生き方を教えてくれている、そんな気がします。

 

「私は自分を大器晩成型だと勝手に決めていて、だから歳をとればとるほどいろんなことが良くなるような気がします。

まあ、毎日それなりにいい加減に一生懸命なんですね。だから自分は高齢な幸せ者。“幸齢者”とでも言いますかね。」

とは、冒頭の84歳のサーファー、佐野誠一さんの言葉です。

なるほど、”幸齢者” いいですね。

 

 

私達は様々なプロジェクトを、サポーターの方々の支援のもと活動しています。

2019年度から『ちゃんとちゃんとの学校』の記念すべき1期生のサポーター募集をスタートしております。

シニアのジリツ支援に関心がある方ならどなたでもご参加いただけますので、是非皆様のご参加をお待ちしております。

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