『 進化論 』

ひどく気分が落ち込んで、なかなか思い通りにならないときは、そしてその状態が長く続いているときは、それは何かを変えないといけない時なんだと思います。

やろうとしていることや、周りの環境を変えてみるといいのかもしれません。
自分のやりたいことが出来ないなんて、考えの合わない人とずっといるなんてまっぴらです。

 

『進化?』

“最も強いものが生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である。”

あのダーウィンの言葉です。

キリンの首が長いのは、高い枝の葉を食べるために徐々に伸びたなんて話は、嘘くさいですが、もし本当ならばすごいもんだと思いますし、またそんなにこだわらなくても他に方法があったでしょ?と思います。
実際はたまたま首が長いキリンがいてそのキリンだけ生き残っているということのようです。

“オオシモフリエダシャク”という蛾がいます。この蛾は白いタイプと黒いタイプに分かれますが、
産業革命の19世紀のイギリス、大気汚染により黒くなった街では白いタイプの蛾がかえって目立ってしまいその数が減り、黒くなった街に対して黒い蛾がはるかに多く見られるようになった。
しかしその後、汚染防止法により街が元の姿を取り戻すと今度は黒い蛾が少なくなったという話があり、私は記憶にないですが高校の授業でどうやら習ったようです。

 

変化に対してついていけなくなったものは、生き残ることが出来ない、つまり自然淘汰のことを先ほどのダーウィンの言葉は言っているようです。

 

サッカーが好きな私は、子供の頃に海外サッカーが見れるという理由でベランダに中華鍋みたいなアンテナをつけて衛星放送を見ていました、最近はあまり見ないですが昔は屋根を見たらBSアンテナだらけだった気がします、それからWOWOWや、スカパーがサッカー好きには必要になり、今ではもうDAZNですから目まぐるしく変わるのはどの分野でも同じなんだと思います。

 

どんどん変わる時代に必要なことは、常に変わります、一つではないたくさんの正解があり、不正解も正解の場合があったりと、なかなか大変な時代にいるのだと日々感じています。

 

 

 

『姥捨て山』(うばすてやま)

 

楢山節考でおなじみの『姥捨て山』は棄老伝説をもとにした民話です。長野県千曲市と東筑摩郡筑北村にまたがる標高 1,252メートルの山。冠着山(かむりきやま)がその山になるようです。

口減らしなどの目的で高齢になった親を山に捨てるという、親と子供の話です。この話は様々なパターンがあるようです。

 

1つは「難題型」といってある国の殿様が、年老いて働けなくなった者を山に遺棄するようにというお触れを出す話です。

決まりを守らず親を捨てることができない息子は家に親をかくまう。しばらくして隣国からいくつかの難題が出され、それらの難題を親の知恵によって解決し、隣国を退散させる。老人には長い人生の中で培われた知恵がありその大切さを知った後、老人を大切にするようになった。という話。

他にも「枝折り型」山に親を捨てに背負っていく途中で親が小枝を折っている、不思議に思った息子が親に尋ねると、帰り道に息子が道に迷わないためにしているという理由で、それを知った息子が、自分が捨てられる身でありながら子を思う親心に心を動かされ、親を連れ帰る。という話。

 

他にも様々なものがあり、また海外でもよく似た話があるようです。

 

アフリカでは年老いて目が見えなくなった親を木の下に捨ててハイエナの餌にする、そして親を捨てた自分も年老いて目が不自由になると子供に木の下に捨てられるという話があるようです。

 

民話とはいえ、悲しい話ですが歳をとるのはいずれ皆通る道で、また長い人生で培われた知恵は若い世代にも大切なんだということだと思います。

 

超高齢社会のいま、多くの企業が高齢者向けの商品の開発や、高齢者向けの様々なサービスを開始しています。ただ高齢者を消費者としてみるだけでは多くの問題は解決しないと思いますし、そういう見方を始めてしまうと高齢者の消費力が低下したらいったいどうするんでしょう?

 

 

『シニアの可能性』

本来は高齢者の方々の可能性をもっと見つけていくことが大切なんだと思います。

高齢者の方々は長い経験から様々な知恵や特技を持っています、それが仕事になるのか?どれだけ必要とされているのか?もしそれが誰かの役に立つことがわかれば、それをつなぐお手伝いが出来れば誰もが必要とされるはずです。

『シーズン2に向けて』

進化は自然淘汰でもあり、また変化に対応できないと生き残れないということですが、高齢者の方々が今までの経験を活かして社会の役に立ち、若い人達に刺激を与え、年齢の枠を超えて社会全体を元気にしていくような”進化”がこれからは必要で、そうしなければ乗り越えられない時代になっている気がします。

シニアの方々が消費者としてではなくて、社会の主役になれるものをプロジェクトを通して発信していきたいと考えています。

 

“どうすれば儲かるか?”だと本当にいいものは出来ないような気がします、やっぱり素敵なものが欲しいけどあんまり売ってないから好きなものを作ろうと思っています。

『ちゃんとちゃんとの学校』はシーズン2、新たなスタートに向けて準備をしております、またお知らせさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

 

『 健康でいるための授業 』

2月8日は特別な日になりました。この日は全5回の”ちゃんとちゃんとの学校”のシーズン1が終了する日です。

そして何よりシーズン1の集大成になる今回は、日本を代表する”食”のプロである東京大学名誉教授の眞鍋 昇先生をお迎えして『シニアの栄養学』という特別授業を開催できました。

プロジェクトにとって特別な1日になりました。

今回は静岡や名古屋など、わざわざ遠方から来ていただいた方々もいらっしゃいましたし、また毎回参加していただいている方々の中にも今回はインフルエンザやお仕事の関係で残念ながら来ることができなかった方々などもいました、ただ今までで一番多くの方々にご参加いただきました。

 

『居酒屋で3人で始まったプロジェクト』

このチャントチャントプロジェクトはプロデューサーの幸田さんと、プロジェクトリーダーをさせていただいている広納と、プロジェクトには陰ながら応援してくれている高知県にあるミタニホールディングスの三谷社長の3人で”シニアの方々に本当に役に立つことをやろう”と自由が丘の居酒屋で2016年からスタートしました。なかなか参加出来なかった三谷社長も今回は初参加してくれました。

三谷社長とは10年以上前からの数少ない親友です、地元高知県の話をすると止まらなくなるくらい高知県を愛している人間です、地元の高知の特産品を全国に紹介したり、世界の医療現場で使用されているサプリメントから高齢者向けの訪問理容まで様々な取り組みをしているミタニホールディングスのCEOです。

今回は眞鍋先生に会うために、あとついでに私に会うために来てくれたと言っていましたが、わざわざ京都から日帰りでこのプロジェクトの為に参加してくれました。ありがとう!

 

 

『夢のような授業』

眞鍋先生は少しでもお話するとみんな先生が好きになるような、本当に優しい方だと思います。

授業も濃い内容をコンパクトにまとめていただいて、難しい話を聞くと気絶する私でも分かるような、とても分かりやすいお話でした。ユーモアいっぱいで様々な分野で活躍された先生ならではの、色々な角度からの説得力のあるお話は、シニアの方から若い方まで年代を問わず勉強になる凄い授業でした。普段からこの話を聞ける学生さん達は幸せだなぁ…とつくづく思いました。寝ちゃだめです!大阪国際大学の後輩達!

 

そして『常識を疑いなさい』という繰り返し共通している問いかけは、今までの健康の常識を覆す内容が沢山あり、参加者の皆様も目から鱗の連続でした。

 

私は眞鍋先生のお話は今回が初めてではないのですが、最初の印象はとにかく”どストレート”な、関西風に言えば”どっからでもかかってこんかい”という何にも影響されない、偏りがない、誰がなんと言おうと正しいものは正しいという、という印象がありました。いまはネットやテレビも含めて情報が多すぎるので間違った情報や、商品などの宣伝の為の偏りがある情報も多い中、なかなか聞く事が出来ないど真ん中の内容だと思いました。

それは、正しい情報を多くの人に伝えるという想いだったり、日本の超高齢社会に対しての先生のメッセージなのかと私は感じました。

 

『健康の授業をつくりたい』

これからの日本は国語、算数、理科、社会だけではなく、健康でいる為の授業が必要だという話を眞鍋先生と2人でしたことがあります。このプロジェクトの夢の一つが『健康でいるための授業』を誰もが学べるようになることです。世界に先駆けて超高齢社会に突入している日本では必修科目になるはずです。

今回、眞鍋先生にはお忙しい中、友情出演という形で参加していただけて、素晴らしい授業までしていただいて感謝してもしきれません。

 

言葉は形がなく、発すると宙に消えてしまって、何も残りませんが、その瞬間にその場に居た、言葉を聞いた人の心の中には形を変えて何かが残るはずです。人それぞれ形はバラバラだとしても、そういう何かを感じて、それを誰かに伝えたいなぁ、と思っていただけたなら、それはとても意味がある事だと思っています。

 

『感謝と敬意を表して』

シーズン1には、各分野のスペシャリストの方々がプロジェクトの主旨に御賛同いただき、ちゃんとちゃんとの学校で授業をしていただきました。プロデューサーの幸田さんからの提案で、シーズン1で授業をしていただいた8名の方々に感謝と敬意を表してCOLLEGE OF CHANT -CHANT “LEGEND”という記念の盾をお渡しさせていただこうということになりました。

8名のうち、今回ご参加いただいた方々には校長の綿貫からCOLLEGE OF CHANT -CHANT “LEGEND”として表彰させていただきました。

お忙しい中にも関わらず、快く授業を引き受けていただいた皆様のおかげでシーズン1は無事終了できました。本当にありがとうございました。

 

『シーズン2』

多くの不安と少しの期待で始まったシーズン1はあっという間に終わってしまいましたが。翌日に早速ミーティングをして、シニアの方より、まずはシニアに関わる自分達が今まで以上にもっと学んで、もっと現場に足を運んで、よりレベルアップをしないといけないとプロジェクトメンバーと話をしました。

2月8日に全5回にわたって開催した”ちゃんとちゃんとの学校”のシーズン1が終了しました。2月8日は農業の「事始め」として、一年の農作業が始まる日、つまりスタートの日になるようです。

このプロジェクトもやっとスタートラインにたったところです。様々な方々の応援をいただきながら”ちゃんとちゃんと”のマークにもなっている炎が徐々に大きな炎になって色々な人の心に火をつけていければプロジェクトは大成功です。

 

ミーティング後の帰りの電車で、数少ない親友のもう1人、プロデューサーの幸田さんからメールが来ました『せっかくなら社会にインパクトをあたえ、世界を変えるプロジェクトにしていきたいですね』と来たので『みんなで歴史の教科書にのれるように頑張りましょう』と返信しました。

それはそれは多くの課題がありますが、馬鹿にされても夢は大きくやっていこうと心に決めた”ちゃんとちゃんとの学校”のシーズン1でした。

 

 

シーズン2はよりパワーアップして戻ってきますので、またお会い出来る日を楽しみにしております!

本当にたくさんの応援チャントありがとうございました!

 

『 まだまだ 』

(「ダンテが『新曲』を書き始めたのは42歳からです。海賊に掠められて強制労働させられたり恩給が貰えなくて情けない生活をしていたセルバンテスが『ドン・キホーテ』を書こうと思ったのが57歳、出版したのは58歳です。あるイギリス人の男が32歳の時に事業に失敗して破産します。それから何とか持ち直す、けど無名の人として過ごす。そしてその中で59歳で小説を書き出すわけです。それが『ロビンソン・クルーソー』であり、その男とはデフォーのことです。スウィフトが『ガリヴァー旅行記』を書いたのは53歳、スタンダールが初めての小説『赤と黒』を書いたのは52歳です、

〜中略〜

男の話ばかりするのはよくないですからね。女性の例を。20世紀最大の作家であるヴァージニア・ウルフが初めての小説『船出』を書いたのは33歳です。しかし彼女が本領を発揮するのは43歳の時の『ダロウェイ夫人』からです。マドモアゼル・シャネルはナチスの将校と恋愛関係にあったせいで、戦後事業を放棄し服飾の世界から退いてスイスに隠棲する。しかしファッション界の惨状を見て、敢然とカムバックを決意し、第一線に復帰を果たします。71歳の時です。デザイナーとしての代表作「シャネル・スーツ」を完成するのは何と復帰後の71歳から死ぬ直前の86歳までの15年間なんです。」)

思想家で作家の佐々木中さんの『この日々を歌い交わす』からの引用です。

当時の平均寿命を考えると、その凄さがわかると佐々木中さんも書かれていますが、この本を読むと、何かを始めるのはいつからでも遅くないんだと改めて思います。

 

 

『平均寿命と平均余命と健康寿命』

厚生労働省の平成28年度簡易生命表の概況によると2016年の日本の『平均寿命』(0歳時にあと何年生きられるかを示す)は男性が80.98歳、女性が87.14歳、そして『平均余命』(各年齢であと何年生きれるかを示す)が65歳で男性が19.55歳、女性が24.38歳という数字が出ています。

1947年の平均寿命、男性50.06歳、女性53.96歳と比べるとやはり長生きの時代になったんだなぁと感じます。

なにかを始めるのに遅いことはないと冒頭から紹介していますが、昔の人と比べるとその時間がより長くあるのが今の時代ですから幸せな時代なのかもしれません。

そしてもう一つのポイントが『健康寿命』です。健康寿命(日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと)は2013年で男性が71.19歳、女性が74.21歳、つまり男性は9年、女性は12年が人生の最後の時期を健康では過ごせないということです。

長生きはいいことですが、元気で長生きするのは難しいというわけです。

 

 

『年金が70歳から?』

1月17日、政府は「高齢社会対策大綱案」の見直し案をまとめました。「高齢社会対策大綱案」とは政府が推進すべき基本的、総合的な高齢社会対策の指針です。2012年に一度見直しが行われ、今回が三度目になります。

今回のポイントとしては

・65歳以上を一律に高齢者と見ず、エイジレス社会を目指す。

・公的年金の70歳超の受給開始を選択可能にする。

・高齢者の再就職や起業を後押しし、就業率を上げる。

などが注目されているわけですが、世界でもいち早く超高齢社会に突入している日本では、今後は今まで以上に年齢にかかわらず、高齢者が社会に関わっていくという時代になっていく、またそうしないと乗り越えられない時代になるということだと思います。

そういう時代になるということは、もちろん好きなことをするにも、誰かのために仕事をするにも”健康寿命”が必要になります。

 

 

『寝たきりの原因』

英語で寝たきりのことを”Bedridden”と言うようです。bedはベッド、riddenはrideの過去分詞形で(…にがんじがらめになっている、支配されている、悩まされている)という意味のようです。

まるでベッドにがんじがらめになってしまうような “寝たきり” 、平成25年度国民生活基礎調査の概況によると”要介護”になる原因のうち『骨折・転倒』『関節疾患』『脊髄損傷』を合わせると全体の約25%になります、つまり寝たきりになる人の4人に1人は、”骨”に関係する理由で寝たきりになっています。

そして2016年の内閣府の高齢社会白書には高齢者の事故発生の場所は、77%が住宅内とあります。つまりいつも通りの生活をしている中で、ちょっとした不注意から転倒し、骨折し、そのまま寝たきりになる方が非常に多いわけですから、これは誰にでも起こる問題だと思います。

 

仕事でお会いする女性のシニアの方々が、よくのんでいる薬の一つが骨粗鬆症の薬です。ビスフォスホネートという薬で、よく効く薬ですが、副作用も問題になる薬でもあり、顎骨壊死(あごの骨が腐る)という恐ろしい副作用がまれに出る場合があります。必ずしも薬が悪いとは思いませんが、どうしても年齢と共に骨は弱くなりますから、その前に気をつけることがより大切です。

とにかくこれからは誰もが、自分自身や家族のために要介護にならないように取り組むことが求められています。

 

『まだまだ』

何歳になっても、人生まだまだこれからですが、いつまで好きなことに取り組んだり、社会と関わっていくためにも自立していくことがより大切な時代なんだと思っています。

いよいよ2月8日は “ちゃんとちゃんとの学校 vol.5 ” シーズン1の集大成になる東京大学名誉教授の眞鍋昇先生からの特別授業『シニアの栄養学』です。

そしてテーマは”骨”です。

 

 

 

 

 

▼▽▼参加受付中▼▽▼

シニア支援パーソンが集う勉強会

ちゃんとちゃんとの学校 vol.5
2018. 2/8(木) 19:00~20:30 開催!

✳︎✳︎ 新春特別授業 ✳︎✳︎

日本を代表する食のスペシャリスト
東京大学名誉教授 眞鍋 昇先生 による

いつまでも”ちゃんと”できるための食を学ぶ

『シニアの栄養学』です。

要介護にならないための『骨』をテーマにした特別授業、シニアとシニアに関わる人達に学んでいただきたい”ちゃんとちゃんとの学校”の集大成になる授業です!

ぜひ皆様のご参加をお待ちしております!

詳細・ご予約

<ご予約はコチラから>

→FBイベントページ
https://www.facebook.com/events/523975257978625/
→WEBより
http://chant0208.peatix.com/

日時 : 2018年2月8日(木)19:00~20:30
会場 :パークスターズ東京青山会議室(青山一丁目駅)
主催 :  chant-chant プロジェクト