『 20 』

A型は几帳面でB型は適当、O型はマイペースでAB型は変わり者

そんな血液型によって性格が違うみたいな話は大嘘みたいですが、血液型によってなりやすい病気があるのは嘘じゃないようです。年末年始の番組でやっていました。

こういう時は自分の血液型しか見ない訳ですが、AB型は感染症にかかりやすいとのことでした。

そして12月31日にAB型の長男がインフルエンザにかかり、1月2日にAB型の私も感染しました。元旦から予約していた山梨のキャンプ場も、準備していた新しいキャンプ用品も使うことが無くなり、ずっと寝たきりの正月を過ごしました。

そして布団に入りながら「2025年星座と干支と血液型による最強運勢」を見ていると天秤座の卯年のAB型は576番中の7位でした、ほんまかいな。

年末年始にやっている病院は少なく、そしてインフルエンザの大流行もあり、車で少し離れた病院に行くと午前中で受付が終了していました。

どうしたものかと調べていたら『ファストドクター』というものを見つけました。オンラインでドクターに診察をしてもらい薬を処方してもらえるサービスです。

長男はスマホで予約して3時間後に診察を受けることができました、あいにく検査キットが手に入らずインフルエンザの薬はもらえませんでしたが、解熱剤を出してくれました。ベッドでスマホを見ながら会話して薬がもらえるのはこの時期とてもありがたかったです。

そして長男は成人式です、あいつが20歳なんてびっくりですが、早いもんです。

今から20年前、2005年、平成17年は国内では自民党が郵政民営化を掲げて衆院選を圧勝し、ホリエモンがテレビ局を買収しようとしたり、兵庫県の福知山線で107人がなくなる悲惨な脱線事故がおこった年でもありました。

また新語・流行語大賞は『小泉劇場』やホリエモンの『想定内』、あとは『クールビズ』とか、20年たっても意味が分からない『フォーー!』なんかが流行した年でもあります。

海外ではロンドンやエジプトなど世界中で同時爆弾テロが相次ぎ、鳥インフルエンザが東南アジアで猛威を振るい、ガザからイスラエル軍が撤退し軍事占領が表向きには終結した年でした。

例えばガソリンはリッター125円で、円相場は1ドル104円でした。そして総人口に占める高齢者の割合、つまり高齢化率は2005年に初めて20%を超えました、ちなみに現在は29.3%。

そして当時の成人を迎える人口は150万人程度だったのが現在は114万人とこの20年でも大きく少子高齢化は進んでいます。

介護に携わる介護従事者が当時が108万人で2023年には212万人に増え、要介護(要支援)認定者数も108万人が2023年には708万人に、認知症患者は32万人だったのが2022年には443万人にまで増加しています。

改めて時間の流れの早さと、時代が大きく変わってきていることを感じます。日々の暮らしはどうしても目の前のことにだけに意識がいってしまいがちです、ときには大きな流れを認識することも大切なんだと思います。

 

寝たきり正月に、生物学者の福岡伸一先生の動画を見ていました。孤独のグルメを見るよりは頭が良くなった気がします。

地球上の生物の長い歴史を振り返ると、急速に繁栄した種は急速に衰退してしまうようです、人間も例外ではなく1億年先の生物にとっては、人間はただの化石の一つになる、地球の長い歴史から見ると人間の歴史は単なる1ページにすぎないということなんだそうです。

そして福岡先生からは「動的平衡」という言葉がよく出てきます、それは生命は絶えず分解と合成を繰り返している、止まっているように見えてもそれは幻で、人間の身体も止まることなく自らを壊しながら、つくり変えているというわけです。

川の流れのようにという感じでしょうか、良いも悪いも私たちは、ずっとその場所にいたいと思ったところでそれは出来ないようです。

そして『マップラバー』と『マップヘイター』という言葉もよく出てきます。

地図を好む人と地図を嫌う人です。どっちがいいのかは分からないですが、僕は生きていくうえで地図はあったほうが便利なんだけど、無くてもいいのかもしれないとよく思います。

たくさんのことがあった20年を考えると、大変なことやめんどくさいことが山ほどあって、どうでもいいことがそれ以上にあって、時々いいことが素晴らしいことがあったように思います。

あなたのおかげで楽しい20年間でした、これからも誰かを楽しい気持ちにさせてください。

 

 

『 誰と 』

知り合いの子供は3歳の女の子で、生まれてからちょくちょく会っていて、なんだか可愛いくて面白い存在です。

「うまい!」と言うと「美味しいでしょ!」と3歳児に注意されたり、お互い写真を撮るのが好きで遊びながら一緒に撮ったりしていますが、彼女の写真はとてもいい感じに見えます。

それは同じカメラでも、誰が撮っているのかということが大事なんだろうなと素人ながらに思います。

 

『 デジタル高齢者 』

闇バイトで高齢者宅に強盗が入ったり、農作物が盗まれたり、そんなニュースを見る度に治安が悪くなったなぁと、なんというかアンタッチャブルなところまで、来るところまで来たなぁとひしひしと感じます。

そんな日々の生活にも関わる選挙があり、自公連立政権が大きく議席を落としました。アメリカでも大統領選挙が行われて現在の民主党から共和党に政権交代となりました、詳しい理由なんて分からないですが、良くなるかどうかは分からないけど、いまを変えたいという想いがあったんじゃないかと思います。

有権者に占めるの65歳以上の割合が多い日本では “シルバー民主主義” と言われ高齢者に寄り添った政策や政党が支持を集めやすく、少数派の若い世代の民意が反映されにくい状況です。

選挙の行方を左右するメディアも、新聞やテレビなどのいわゆるオールドメディアから、YouTubeやTikTokやXなどから情報を得る方がシニア世代でも増えてきているようです。

デジタル高齢者マーケティングアナリストの原田陽平さんの著書『「シニア」でくくるな!壁は年齢ではなくデジタル』によるとシニア世代の方がどのような情報メディアを見ているかということが書いてありました。

1位がテレビで93.7%にもなり推定利用人口が4082万人、2位が新聞で56.2%、3位がLINEで39.5%だとのことでした。そして注目されるのはYouTubeが25.7%、1120万人の方が見ているようです。これは65歳以上の4人に1人がYouTubeを見ているということになります。

どこにいても、好きなものを、放送時間に縛られずに見ることができるYouTubeは確かにテレビよりは使い勝手がいいですもんね。今回の選挙あたりからよりテレビや新聞以外の影響が強くなっている気がします。話題になっている故郷の兵庫県知事選も注目しています。

またスマホやPC、タブレットの保有者は健康な人が多いということも書いてありました。健康とは要支援や要介護ではないという自立ということですが、デジタル高齢者であるほど、健康であるという傾向がデータからは読み取れるようです。

まあ、それはスマホを使っているから健康なのか、健康だからスマホを使っているのか、それはよくわかりません。

 

 

『 ロボット・ドリームズ 』という映画を観ました。スペイン・フランス合作のアニメーション映画で、登場するのは擬人化した動物達です。そして擬人化しているのにセリフは一切無しで、ナレーションすらありません。

主人公は犬で名前が “ドッグ” 。ドッグはひとりぼっちの淋しさから通販で友達ロボットを買い、共に暮らし始めます。

一緒に公園に行ったり、地下鉄に乗ったり、海水浴に行ったり、いつからかお互い無くてはならない存在になるのですが、幸せな時間は長く続かない、そんなほっこりするけど切ない映画でした。

内閣府の発表した令和4年版高齢社会白書によると65歳以上の一人暮らしは男女ともに増加傾向にあり、2020年には男性15.0%、女性22.1%。

さらに今月の12日、国立社会保障・人口問題研究所が都道府県別の世帯数の将来推計を公表しましたが、一人暮らしをする65歳以上の高齢世帯の割合は増え続け、2050年に32道府県で20%を超える見通しとなったようです。

今後は今まで以上にお年寄りの一人暮らしを狙った犯罪が増える可能性や、また医療や介護サービスなどが対応できるのかという課題があります。

 

ロボティクスとはロボット設計や制作、制御を行う「ロボット工学」のことですが、AIやモノをインターネットにつなぐIoTと連動することによって、ロボットが身近になりつつあります。

ファミレスでよく見かけるネコ型配膳ロボット「BellaBot(ベラボット)」は最初は物珍しさがありましたが、いまは当たり前の存在になってきました。

介護の総合サイト『介護アンテナ』によると介護の世界では様々なタイプのロボットがあるようです。

介護支援型ロボットは介護者の仕事をサポートするのが目的で、アシストスーツやパワースーツなど、介護者が身に着けてサポートをするロボット。

自立支援型ロボットは要介護者の歩行や排泄、入浴などの日常動作をサポートしてくれるロボット。

見守り型ロボットはセンサーによって要介護者の活動や夜間の睡眠の状態をモニターし、異常があったら介護者に知らせてくれるロボット。

そしてコミュニケーション型のロボットは人とコミュニケーションをとることを目的に作られていて、言葉を使って人と会話するタイプだけでなく、動物のようなロボットもあり、利用者の孤独をやわらげ、社会参画を促すことが期待されているんだそうです。

 

2020年に創業したスタートアップ・AgeWellJapan(エイジウェルジャパン)では大学生を中心に「高齢者とコミュニケーションするアルバイト」を展開しています。

利用者は1時間5,000円程度で話し相手や、デジタル化で分からないことなど、様々なことを教わったりするようです。

テレビで取り上げていましたが、アルバイトの学生にはどうしたら高齢者の方が喜んでくれるねか、モチベーションをもってもらえるのか、など細やかな研修をしていました。

ある高齢者の方は「5,000円は高いとは思わない、孤独な高齢者も多いからと」と答えていたのが印象的でした。

デジタルに近づいていく人間と、人間に近づいていくデジタル、その先はどうなるんだろうと思います。気がついてみたら隣にいるのは人間じゃないかもしれません。

限られた時間をどう過ごすのか、誰と過ごすのか、それは同じくらい大切なことかもしれません。

 

『 重 』

真夜中のリンゴ畑、その傍らにある小屋に人目を忍んで入る1人の女性、あらかじめ傷ついたり寒くならないようにと柔らかい生地なんかを敷き詰めて準備していたその小屋で、たった独りで出産した。

 

その当時は戦争中で  ”産めよ殖やせよ” の時代だったから「とにかく産め、もし子供が健康に産まれなかったら、その場で殺せばいい」と言われていたらしいの、病弱だった母親は自分の子供がどんな状態であろうが殺されたくないから隠れて産んだんだって、それからへその緒を自分で切って産まれたばかりの私を抱きかかえて戻ってきたみたい。

物心ついたころに「あなたはその辺で拾ったから “ひろこ” って名付けたのよ」と教えられ、実の子供じゃないのに、まぁ良くしてくれて有り難いって、子供ながらに思ってねぇ、感謝していたんだよね。それから17か18になってから、私が実の子供だったのがわかったのよ、そりゃあ嬉しかったよ。

ちょっと前までKIOSKの売店で働いていたひろこさんは楽しそうにNetflixが映画化しそうな話をしてくれました。

歴史の教科書には、その時代ごとの大きな出来事や歴史に名を残す偉人達は載っていますが、ひろこさんのお母さんは載っていません、歴史には残らない名もなき偉人はきっとたくさんいます。

先日久しぶりに幸田さんと会って、ぐだぐだとよく分からない話をしました。そのときにこの話をしたら、僕の周りにも大人になるまで自分は実の子じゃないと思っていた人がいましたよと言っていました。

その人はそれがとても辛くて自分の居場所を探すような日々を過ごしていたようです、それから真実が分かったときには嬉しくて、少しでも人のためになるような活動をされていらっしゃるようです。

その時代にはもしかしたらそんなに珍しいことではなかったのかもしれません。情報に溢れた時代ですが、やっぱり私たちは知らないことが多いし、分かったつもりでいることはさらに多い気がします。

 

『 コンプレックス 』

コンプレックスと言えば、僕なら吉川晃司と布袋寅泰が出てきますが、意味は複合体とか複雑とかそんな意味なので、反対の言葉はシンプルです。

アカウントが必要です、IDだパスワードだ、認証コードだ、何かをしようとすると入力を求められます。また毎日のように詐欺メールが届き、電化製品の問い合わせをしても、機械音声にたらい回しにされたあとオペレーターが出るまでずっと待たされる。世の中は本当に便利になったのかなと思うほど、高齢者の方じゃなくても複雑です。

そんな中、今や生活必需品となったスマートフォンの使い方などをシニア世代の方々に分かりやすく伝えているのが村岡さんです。

ちゃんとちゃんとにもずっと協力してくれている村岡さんですが、シニア層の顧客が多い会社で働いていて、最初は顧客にハガキでお知らせを送っていたものをLINEで送るようにできないかと取り組んでいる最中に、高齢者の方々がどういう場面で苦労されているかを実感することが多かったみたいです。

それから村岡さんは独学であらゆるメーカーのスマホの使い方を勉強して、ご高齢の方でも分かるようにゆっくりと丁寧に説明したり、また楽しみ方も知ってもらおうとインスタなどのSNSの使い方も教えている伝道師的な存在感です。

そんな村岡さんから、ちゃんとちゃんとでご高齢の方向けのショート動画をYouTubeでつくりたいと、ありがたい言葉をいただきました。

それはスマホの使い方はもちろんのこと、電子マネーを使った買い物や、電車の乗り方、ネットショッピングやら、日常生活に寄り添ったものを考えていただいているみたいです。これはたくさんあると素晴らしいなぁと今からワクワクしています。

 

『 長生きの時代 』

政府は13日、新たな「高齢社会対策大綱」を決定しました。

社会を持続可能なものにしていくため、75歳以上で医療費を3割自己負担する対象者を広げることを検討するという内容や、65歳以上の人が一定の収入を得ると年金が減額される「在職老齢年金」、また高齢者がより長く働けるようにとリスキリング(学び直し)の充実、定年延長などを取り入れる企業の支援し、60代の就業率を5年後に現状より5%増やすことを目標に掲げました。

また話は変わって、老化細胞を除去する技術の開発に取り組んでいる東京大医科学研究所の中西真教授(分子腫瘍学)はある酵素が老化細胞を生き延びさせていることを突き止め、酵素の働きを妨げる薬を使ったマウス実験では、筋力の回復や臓器の機能改善といった「若返り」効果を確認し、今後は人への応用を目指しているようです。

中西教授によると「2050年頃には100歳まで働き、120歳まで余生を楽しめる世の中になっている可能性がある」と言われているようです。長生きするのにもなにかと大変な時代です。

 

100歳図書館はやりたいけど、大変だからもっと気軽にできないかなぁ」と私が言うと、それだと意味がないんです。と幸田さんに言われました。

そうだよね、と内心思いながらもついつい楽をしたがる怠け者の私に100歳図書館の価値をまた話してくれました。その中で「100歳図書館はインフラにしたいんです」と言う言葉がでてきました。

 

それは今から5年前くらいに同じことを言われてポカンとしている私に、「ええとインフラというのはですね、、、」と幸田さんがわざわざインフラの説明をしてくれたことを思い出しました。

ポカンとしたのはそういう意味では無かったのですが、幸田さんはあれからもずっとそう思っていたみたいで、なんだかいいなぁと嬉しくなりました。

どういうかたちになるかは分からないですが、価値のあるものを、インフラみたいになくてはならないものをつくりたいものです。

 

最近はプライベートも仕事も色々なことがおこり、やっぱり色々なことが起こる時というのは重なるものなんだなぁと、痛感しています。

重なるついでに、今日は敬老の日でコーヒー好きな母の誕生日です。高齢の母には良さげなコーヒーミルを送りました。

歴史に名を残すような偉大な人も、有名でなくても偉大な人も、みんなをリスペクトする日だと思います。

コーヒーの花言葉は「一緒に休みましょう」です。今日くらいはゆっくりしてください。