『杉良太郎さんの慈善活動が男前すぎるという話』

昭和を代表する歌手・俳優の一人でもある「杉良太郎」(72歳)さん。特に中高年の女性から絶大な人気を誇る方ですね。私も「遠山の金さん」大好きでした!

杉良太郎さんは芸能活動の傍ら、長年ボランティア活動に従事されている事で有名です。しかしそのボランティア活動の規模が桁外れでビックリなので、今回は少しだけそのご紹介をしたいと思います。

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Photo by jurvetson

 

■刑務所への慰問活動

杉良太郎さんが最も長く続けられている慈善活動が、刑務所への慰問活動。長年にわたり刑務官や受刑者に対し多くの意見交換や講演を行っています。この慰問活動は、まだ大スターになる以前の15歳の頃からずっと続けているそうです。長年のその功績が認められ、2008年には「特別矯正監」を法務大臣より任命されるほどです

■ベトナム支援

1989年ベトナム戦争で行方不明になった兵士の親族のため、オペラハウスでチャリティー公演を行ったのがベトナム支援の切っ掛けとなったそうです。その時、孤児院を訪れチョコレートを子供たちにあげたが、子供たちはチョコレートには全く手を付けず「(お菓子ではなく)お父さんやお母さんがほしい」と言った言葉に心を打たれ、「僕が君たちの父親になる」と杉良太郎さんは即座に4人の子を養子に迎え入れたのです。それ以来ベトナムを訪れる度に養子を迎え入れ、今では80人以上の養子がいるそうです。

■被災地への支援活動

阪神淡路大震災の時実家が被災し、以降被災地への支援活動を積極的に行っている。この阪神淡路大震災と04年の新潟中越地震時の支援活動を生かして、11年に起こった東日本大震災では、食料品の他水3トン、ガソリン3000リットル、タオル、歯ブラシなどトラック12台分を積み込んで被災地を訪れました。最近震災に見舞われた熊本にも、多くの物資を支援するだけでなく、避難所まで足を運んで地域住民を激励しました。

こうした支援活動をするたびに、マスコミやネットユーザーから「偽善とか売名行為」と言われることがあるようですが、それに対し杉良太郎さんは、「ああ、偽善で売名ですよ。皆さんもおやりになるといい」と答えられています。「国民全員が売名行為のつもりで乗り出してほしい」ともおっしゃっています。

痺れますね。

もちろん、こうしたボランティア活動や寄付・支援活動は、やりたくともやれない人も多くいると思います。そんな方々に、杉良太郎さんはこんな言葉を寄せています。

「福祉をやるには確かに時間とお金がかかる。特にお金がないと見栄えのいい福祉はできません。でもお金がない人は時間を寄付すればいい。お金も時間もない人は、福祉に対する理解を示し、実際に活動している人に拍手を送るだけで十分。それでもう立派な福祉家なんです。福祉ってそうゆうもんです。」

まだまだ72歳、杉良太郎さんのこれからのご活躍にも注目ですね。

 

『小さなことでも満足感、満足することが大事』

先日マイアミ・マリーンズのイチロー外野手が、メジャー通算3000本安打に到達しましたね。その試合後のインタビューでは、さすがイチロー選手!と思わされる言葉が多かったですが、中でも「これは素晴らしいな」と感じた一節がありました。

   達成感をどういうふうに消化して、これから前に進むのか

この問いに対してイチロー選手はこう答えています。

イチロー『達成感って、感じてしまうと前に進めないんですか?そこがそもそも僕には疑問ですけど。達成感や満足感は僕は味わえば味わうほど前に進めると思っているので、小さなことでも満足感、満足する事はすごく大事な事だと思うんですよね。だから僕は今日この瞬間、とても満足ですし、それを味わうとまた次へのヤル気、モチベーションが生まれてくると、これまでの経験上信じているので、これからもそうでありたいと思っています。』

よく、何か偉業を達成した後に虚無感症候群に陥り、その先へ進む力を失ってしまう人がいると聞きます。恐らく、この質問をした記者の方も、そんな思いからイチロー選手へこうした問いを投げかけてみたのではないかと想像します。

しかしイチロー選手は「達成感は味わえば味わうほど前に進める」と答えました。ものすごくエネルギーのある方でなければ、なかなかこうした答えには辿り着かないのではないかと感じました。

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Photo by needoptic

「小さなことでも満足感、満足する事はすごく大事」この言葉は、私たち働き盛りの世代に限らず、どの世代の人たちにとっても大切であり必要な事だと思います。

また、シニア世代においては、小さな満足感を積み重ねていくことは、元気でハリのある人生を送る上で欠かせない事だと思います。シニアライフを楽しんでいる人たちは、多くの人が何か目標を持って毎日過ごされているという統計を見たことがあります。

目標は小さくてもいいのだと思います。大切なのは具体的な目標を持つこと、そうすればそれを達成するためにヤル気が湧いてきます。そのヤル気こそが、シニアライフを楽しく過ごす力にきっとなってくれるのではないでしょうか。

今回のイチロー選手のインタビューは、目標を持つこと、そしてそれを達成するために努力をすること、さらに達成後にはまた新たな目標に向かう事で、人生を豊にすることができるのだと教えられたように感じます。

 

 

『握力の低下は要注意?』

最近、握力を計ったことはありますか?

先日近所で行われていた地域イベントに行ってみると、「体力測定コーナー」というものがあったので、試しに立ち寄ってみることにしました。測定したのは「脚筋力」と「握力」の二項目です。

脚筋力の測定は、パイプ椅子に浅く腰掛けて、両手を交差して胸に当てた状態でスタンバイ。スタートの合図で完全に膝が伸びきるまで立ち上がり、素早くまた椅子に座る、そしてまた立ち上がる、座る、を繰り返し、30秒間で何回出来たかを数え、その回数によって脚筋力が優れているかどうかを判定します。

握力は、皆様も一度は経験したことがあろうと思う、握力計(スメドレー式)を使用して計ります。握力を計るのは、恐らく学生時代ぶりでしたが、結果は両手とも平均的な握力であることが判明しました。

実はこの握力測定、単に体力や筋力を計るためだけではなく、病気のリスクを判定できる可能性があると言われているのをご存じでしたか?

 

■握力測定は心筋梗塞や脳卒中の簡単な検査法

握力測定は、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクを知るための簡単な検査方法の一つになると言われているのです。カナダのマクマスター大学が主導した国際研究チームの発表によると、握力が5kg低下するごとに、何らかの原因による死亡リスクが16%増加するとの事。さらに、心臓発作リスクや脳卒中リスクにも関連があるということを発表しています。

日本では厚生労働省研究班による調査では、握力が最も弱いチームよりも最も強いチームの死亡リスクは約4割低かったという結果が出ているそうです。死亡リスクだけでなく、心臓病や脳卒中などの循環器系の発症リスクも下がっていたことから、健康状態を表す指標として握力測定が有効ではないかとの見方をしているようです。

もちろん握力は、その人の生活習慣や運動習慣によって、大きく異なる場合がありますので、一概に握力低下が病気へと直結しているわけではありません。

しかし、明らかに握力が低下したなと感じる場合には、どこかしらに何か病気が隠れていることも考えられますので注意が必要かもしれません。また、こうした変化を切っ掛けに病院を受診することで、病気の早期発見に繋がるかもしれませんね。

最近ペットボトルの蓋が開けにくいなと感じることはありませんか?もしかするとそれは握力低下のサインかもしれません。

 

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Photo by CharlotteSpeaks