『私の健康自慢』

先日お邪魔した仕事先でのこと。10名のシニアの方々とゆっくりお話しをさせて頂く機会がありましたので、こんなテーマで皆様にお話しを聞かせて頂きました。

「皆様の健康自慢をお聞かせください!」

内容は、「健康」についてであればどんなことでもオーケー。例えば健康のための運動や趣味、食べ物、病気を乗り越えた話など。皆さんそれぞれにたくさんの健康にまつわるお話を聞かせて下さいました。今回はその中で、いくつかの健康自慢をご紹介したいと思います。

●週に一度、休憩を挟みながら2時間水中ウォーキングをする
「膝に痛みをお持ちの女性。ダイエットをして少しでも膝への負担を減らそうと思い、水中ウォーキングを始めたそうです。体重はあまり変化がないのよと陽気に笑っておられましたが、筋肉がついたせいか歩きやすくなったとおっしゃってました。」

●毎朝公園でラジオ体操
「もう20年近く毎日続けているという80代男性。朝から体を動かすことでの爽快感からずっと続けているそうです。血圧がやや高めであったりするものの、大きな病気もなく風邪もほとんどひかないとのことでした。ラジオ体操は究極の全身運動とも言われていて、大変素晴らしい運動効果が得られるのでいいですよね。」

●気ままに暮らす
「10年近く前にご主人を亡くした70代女性。8年に渡るご主人の介護を終えた後は、とにかく自分のやりたいことをして気ままに暮らすようにしているとのこと。食べたい時に食べ、寝たい時に寝る、行きたい所に行って、会いたい人には会いに行く。そんな毎日を送っているだけだけれど、ストレスがないせいか昔よりも健康なのよとおっしゃってました。」

●野球観戦
「野球に限らずスポーツ観戦が大好きという70代女性。中でも野球観戦が好きで、年に何度もプロ野球の観戦に球場まで足を運ぶそうです。高校野球も大好きで、なんとお住まいの千葉から、毎年のように甲子園までバスで観戦に行くのだそうです。大声で応援していると、ストレス発散にもなって気持ちが若返るとおっしゃっていました。」

この他にも、「カラオケに行く」「働く」「お酒を楽しむ」「栄養を摂る」など多くの自分なりの健康自慢を皆様披露して下さいました。今回お話を聞かせて下さった方全員が「病気をしたことがない」というわけではありません。中には手術を経験された方や、現在も大きな病気を患っているという方もいらっしゃいました。そんな中でも自分でできる「健康法」というものをお持ちで、それを行うことで「現在の健康」を維持されているのです。

皆様も自分なりの健康法、何かお持ちですか?

 

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Photo by mikebaird

『機能性表示食品とは?トクホとの違いは?』

先日東京都内で行われた、「機能性表示食品」についてのセミナーに参加してきました。

「機能性表示食品」

最近よく耳にすることも多くなってきたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。しかし、いったいどういう食品のことを指すのか、そして、以前からある「特定保健用食品(トクホ)」とはどう違うのかなど、意外と知られていない部分が多いのが現状です。

そこで今回は、機能性表示食品とはどういうものなのか?という事を簡単にご紹介したいと思います。

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Photo by  USDAgov

日本では現在、効能や機能の表示が可能な食品は以下の三種類です。

「特定保健用食品」(トクホ)
「栄養機能食品」
「機能性表示食品」

■トクホとの違いは?

トクホは有効性は安全性について国が審査し、消費者庁長官が許可を与えた食品です。これに対し機能性表示食品は、企業の責任で機能性が実証された食品に対して表示することができます。

■栄養機能食品との違いは?

栄養機能食品は、1日に必要な栄養成分(ビタミン・ミネラル)が不足しがちな場合、その補給のため利用できる食品です。国の定めに沿っていれば許可・届け出は不要で、国の定めた表現で機能性を表示することができます。

■機能性表示食品と表示するには?

機能性表示食品は、トクホなどと違い「国」の認定を受けているわけではありませんが、だからと言って企業が勝手に表示できるわけではありません。表示するためには、国の定める厳しいガイドラインに従い、企業が製品または成分の臨床試験かシステマティック・レビュー(SR)を行い、販売60日前までに消費者庁へ届け出る必要があります。

 

どうでしょうか?ちょっとややこしい感じがしないでもないのですが・・・

ものすごく簡単にまとめると、「今までトクホと栄養機能食品にしか表示できなかった健康効果を、科学的根拠が認められれば表示できますよ」というのが機能性食品ということです。

病気や病名に対して「治る」「治療」「回復」などの言葉を用いる事はできませんが、特定の身体の部位(例えば「目」「鼻」など)への表現が認められており、トクホよりも表現自由度が高いので、消費者にとってわかりやすくなってるのではないでしょうか。

機能性表示食品制度が導入されてから1年半、現在300種類以上の商品に表示がされているそうですが、まだ公表されていないだけで今後数多くの機能性表示食品が誕生するとのことです。

 

 

 

 

 

『転ばぬ先の杖 転倒防止サポーター』

寝たきりや、認知症の原因の一つと言われる「骨折」。シニア世代では、一週間ベットに横たわっていると、筋肉の約20%が衰弱し、その筋肉を回復させるには約一カ月のリハビリを要すると言われています。
こうした寝たきりなどの原因ともなる骨折をしないためには、転倒を予防することが大切です。

浜松市の福祉事業者が、転倒を防止するための「転倒予防サポーター」という養成講座をスタートさせたそうです。講座は全7回で、今回は40名の方が養成講座を受けています。

浜松医科大の鈴木みずえ教授(高齢者保健学)の協力を得てプログラムが作られ、在宅ケアや食事療法などを学びます。講座の対象者は看護師や専門家ではなく、地域住民です。一般の方を対象とした、こうした複数回にわたる養成講座は非常に珍しい取組で、日本転倒予防学会など専門家たちも注目をしているそうです。

養成講座を受けた人たちが転倒防止サポーターとなり、他の地域住民や高齢者の集まる会合などで、転ばないための講話や運動などを伝えていきます。こうしたサポーターが増えることにより、転倒しないような意識付けに繋がり、寝たきりや認知症など要介護状態を予防することに繋がっていくことでしょう。

こうした試みがもっともっと全国的に広まっていくことを期待しています。

 

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Photo by Paul Kline