家族がコロナに感染しました。とうとうきたかという気持ちと、自分は濃厚接触者になるんだということが頭を過りましたが、それよりはまずは本人の体調です。
最初は37度後半の熱が出て夕方には平熱になったので、少し安心したのですが翌日念のために病院に行くと「いま平熱でも熱が出たならPCR検査をしている病院に連れて行ってください」と違う病院を紹介され、スマホで調べて行ってみたらすぐに見つけることができました、すでに50人以上もの人が列をつくっていたからです。
なんとか検査を受けた翌々日の朝「匂いも味もしない、コロナかも」と本人が言いだしてその後、病院から「陽性でした、保健所からの連絡をお待ちください、そして家族もすぐにPCR検査を受けてください」と連絡がありました。
今度はあの行列ができていた病院に1時間前から家族で並びましたが、すでに5人先客がいました。
毎日のようにニュースで知っていたつもりが、いざ家族がそうなるとまた違うんだなぁと、やっぱりなってみないと分からないなぁと今更ながら思いました。
幸いにも本人は少しずつ良くなってきて良かったなぁと安心はしましたが、やっぱり怖いなぁと思いました。
人生初のPCR検査を体験して、そして結果がどうであれしばらくの間は外出禁止なので、まあ困っちゃったなぁと、仕事にも迷惑をかけるし、食事や洗濯もしなけりゃならない。
こりゃあ大変だなぁと思いながら、仕事関係の人に連絡して、冷蔵庫の中身を確認して、そんな経験したことがない夏休みが始まりました。
とりあえず感染しないよう隔離して生活をすることに慣れることから、始めました。
トイレを分けてタオルも分けて、こまめな換気とよく触る場所に消毒を繰り返す。そんなことはすぐに慣れましたが、やっぱり外に出られないのはキツイなぁと思いました。
そして3回の食事を考える大変さと、Uber eatsの素晴らしさと、ゴミの日の大切さを知りました。
そしていつもいる人がいないのはやっぱりさみしいなぁと痛感した濃厚な夏でした。
『 シーズン3 』
ちゃんとちゃんとの学校では昨年から始まったシーズン3が8月いっぱいで終了することになりました。
いまになって思えば、大好きな星島さんからいただいた一通の手紙からシーズン3は始まりました。
僕たちがやっていることにどれだけの意味があるのかはわかりませんが、星島さんのような想いをもっていただいている方がいることを知ってコロナの時代でも出来るカタチを模索しながらの、新たなちゃんとちゃんとの学校でした。
シーズン3ではシニアの住まいプロデューサーの佐藤順一郎さんが部長に就任していただいて、シニアがちゃんと暮らせる住まいづくり【ちゃんとちゃんとハウス】を参加者の皆さまと一緒につくっていこうという、ちゃんとちゃんとの学校で初めての部活『すまい部』が始まりました。
部長の佐藤さんとちゃんとちゃんとの学校の立ち上げメンバーの1人でもある三谷さんが中心になりながら、熱心な参加者の皆さまとのシニアにとっての住まいについて語り合う時間は、個人的にもあらためて考えさせられることがたくさんあり、とても深く濃厚な時間でした。
素晴らしい時間をつくっていただいた佐藤さん、三谷さんありがとうございました。
そしてシーズン3のもう1つの柱がオンラインで開催する100歳図書館『つながる100歳図書館』でした。
これまでちゃんとちゃんとの学校で取り組んできた100歳図書館ですが、それをオンラインで再現出来るんだろうか?
そんな心配は杞憂にすぎませんでした。8人の個性豊かな炎心さん(語り部)による100歳図書館はまるでショートムービーのような深いどこにもない味わいがありました。
そして100歳図書館は素晴らしい人達が一緒になってつくってくれました。
まずは炎心さんのサポートをしていただいた”たきびと”の綾部さゆりさんや、清水絵理さん、村岡唯さんのお力が無ければ実現しませんでした。
炎心さんのサポートだけではなく100歳図書館ならではの優しい空間をつくっていただけたのは間違いなくたきびとの皆さまのおかげです。
素晴らしい”たきびと”ありがとうございました。
また100歳図書館の内容を記事にしていただくという、かなり難しいことをお願いしたにも関わらず期待以上の読み応えのある記事にしていただいた柴田惠津子さんにも驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。
記事を読むだけでも炎心さんのお人柄や息づかいみたいなものまで感じることが出来て、まだまだ知られていない100歳図書館をより多くの人に知っていただける内容にしていただいたと思います。
素晴らしい8つの記事をありがとうございました。
そして100歳図書館の醍醐味はやはり、その瞬間しか感じることが出来ないその場の空気感だと思います。
その場にいないと感じることが出来ない空気を大切にしながら、初めての人も見やすいようにと動画の編集をしていただいたのが堀田有希さんです。
堀田さんはお一人お一人の炎心さんに寄り添った丁寧な編集をしていただいたのが印象的です。そして冒頭のロウソクの場面が秀逸です。
センスあふれる堀田さん、素晴らしい8つの動画をありがとうございました。
【柴田さんの記事と堀田さんの動画はこちらから】
そして何より忙しい中にもかかわらず、写真選びや100歳図書館に参加いただいた参加者の皆さまによって成立するのが100歳図書館です。
100歳図書館は対話を大切にしていますが、とにかく参加いただいた皆さまが優しくて、炎心さんが話しやすい空気をつくっていただけました。そして質問の内容のレベルがすごいなぁと事務局仲間で話題にになっていました(あの方のあの質問が凄かったなぁと)。
そんな参加者の皆さまと一緒になって出来たのがこの100歳図書館だから価値があるんだと思います。本当に参加いただいた皆さまありがとうございました。
この8人のストーリーをもしかしたら、何百年後に誰かが見るかもしれない、遥か遠くの国の人が見たり、宇宙ステーションから見る人だって出てくるかもしれない。
世界に1つしかない人生の経験はどこかの誰かを元気にすることだってあるはずです。
そんな100歳図書館がとうとうできました。
『 メジャーとインディーズ 』
心が動くのはどっちなんだろう?
有名だから感動するわけじゃないし、無名だからって駄目なわけじゃない
誰もが自分の中に価値を見出す秤を持っています。
でもいつの間にか誰かの秤を自分の秤のように持っているのかもしれません。
でもやっぱり自分がいいと思うものが、いいんだと思います。
100歳図書館を始めた頃に「知らない人の話なんて何がいいの?」と言われたことがありました。その時はうまく答えられなかったような気がします。その人が言うことも分からないわけじゃないからです。
今ならこう言います「知ってる人の話だからいいとは限らないでしょ、あと知らない人の話ってまず聞かないでしょ?聞いてみたらいいよ、面白いよ」
意外と近くに素晴らしいものがあることに気がついたシーズン3でした、そしてそれがいいと思ってくれる人も僕たち以外にもいることがわかったシーズン3でもありました。
100歳図書館をもっといろんなところでできないだろうか、そんなことばっかり考えながら濃厚な夏が終わりました。
とにかく最高なシーズン3をありがとうございました。
そして幸田さんお疲れさまでした。