『 シニアの再生可能エネルギー 』

人間の醜い部分だけを寄せ集めたようなアメリカの大統領選は、見ているだけで胸焼けします。

当選するまではいいことばっかり言って、当選したら裏切られるのが日本のパターンですが、アメリカは逆なんだなぁと思ったり、また74歳と78歳とのシニアの戦いでもあるんだなぁとも思ったりしています。

 

そして新しいリーダーがぬるりと決まった日本では「温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする」という方針が発表されたばかりですが、その目標を達成するために注目されているもの、それが再生可能エネルギーです。

再生可能エネルギー(Renewable Energy)とは、石油や石炭、天然ガスといった有限な資源である化石エネルギーとは違い、太陽光や風力、地熱といった地球資源の一部など自然界に常に存在するエネルギーのことで、その特徴は「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない」の3点だといわれています。 

 

『 開きます、職員室 』

シーズン3がいよいよスタートした「ちゃんとちゃんとの学校」ですがシーズン3ではテーマを ”開け職員室” としています。

 

運営側と参加者の方々との壁をとっぱらい、まだちゃんとちゃんとの学校を知らない人なども含め、より多くの人に活動に加わっていただいて、今まで以上に魅力的な今まで以上に雑多な学校にしようということで、いつものようにスローなスタートをしております。

 

シーズン3で特に力を入れたい企画のひとつが、昨年も大好評だった『100歳図書館』です。シーズン3ではオンライン化した『 つなぐ100歳図書館 』として来年の3月をひとつのゴールとして始めていきます。

ただ、そもそも「100歳図書館って何?」など疑問に思うこともあると思いますので、少しだけ書かせていただきます。

 

『 100歳図書館とは 』

自分自身の人生最高の写真を使いながら人生の一場面を語り、参加者の方々と対話するという対話型の授業プログラムです。

“誰かの人生が誰かの人生に元気を与える”

そんなことができるんじゃないかというこの授業は、一冊の本を読むよりも1人の体験を聞くほうがためになるという、2000年にデンマークのコペンハーゲンで開催される野外ロックフェス”ロスキルド・フェス”から始まったとされる「ヒューマンライブラリー」の要素や

また1960年代にアメリカの精神科医であるロバート・バトラーによって始まった「回想法」(昔の写真や使っていた馴染みの物を見たり、音楽を聴いたりすることで昔の体験や思い出を語り合う心理療法)などの要素も含みますが

そういう方法とは一線を画す「100歳図書館」は他にはない世界でひとつしかない体験だと思います。

 

ちゃんとちゃんとの学校には「3つのじりつ」という考え方があります。

自律・誰かの助けがあればできる

自立・好きなことができる

地立・誰かのためにできる 

 

ひとことで「じりつ」と言っても分野ごとに意味合いが違います。

ちゃんとちゃんとの学校ではこの”3つのじりつ”が全て実現できるような学校でありたいと考えています。

その3つのじりつが全てが集約されたもの、そしてちゃんとちゃんとの学校の目指しているものが体験できるもの、それが「100歳図書館」だと思います。

 

『 たきびと 』

100歳図書館では写真を使いながら話をしていただく主役になるストーリーテラーの方と、そしてそのストーリーテラーの方をサポートするアシスタントの方との二人三脚で進めていきます。

 

写真選びから内容の確認、当日の進行までしていただくこのアシスタントの役割は、ストーリーテラーの方と同じくらいに重要です。

ストーリーテラーの方の心に火をつけて、発表まで導いていくこの役割をちゃんとちゃんとの学校では “たきびと” と呼ぶことにしました。

このたきびとがいなければ100歳図書館は成り立ちません。

例えば最初の工程である写真を選ぶことは、自分自身の人生をあらためて振り返ることになります。また過去の出来事は第三者からみれば違う意味をもつこともあります。

どうしても自分の過去に否定的だったり卑下したりすることが多いご高齢な方に対して、違う立場から見るとそれは実はすごいことなんだということも多々あります。

それをたきびとが素直に伝えることは、今までのその人の生きてきた足跡を肯定することにもなります。

 

過去は変えられないけれども過去の捉え方は変えられるはずです、そしてそれはこれから進んでいくためのエネルギーにもなります。

そんな重要なたきびとには、何よりもストーリーテラーの方との信頼関係が大切だと思います。

 

 

『 ビルドアップ 』

サッカーではパスをつないで組み立てるサッカーと、それをさせないようにジャマをするサッカーがあります。創造と破壊といったところでしょうか。

 

どちらが良いのか、どちらが強いのか?それは永遠に分からないですが、どちらが好きかというとやはり組み立てるサッカーです、それはやっぱり楽しいからだと思います。

ゴールキーパーからまずはディフェンダーにパスをして、ほとんどの選手がボールに触って試行錯誤しながらゴールを目指していくパスサッカーは、たった1本のロングパスでゴールを目指すサッカーとは違います。

 

みんなで組み立てていく、そんなサッカーがやっぱり面白いと思います。その組み立てていくことをビルドアップといいます。

 

ちゃんとちゃんとの学校ではシニアの力が社会を豊かにする新たなエネルギーになればと考えています。

 

再生可能エネルギーの特徴は「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない」ですから、COは多少出しますがそれ以上に社会を元気にしたり、頭でっかちで角ばった社会を柔らかくしてくれたりする気がします。

そんな年齢を重ねていくことに新たな価値をつくる『ちゃんとちゃんとの学校』もいよいよ新しいシーズンを迎えます。

新しいシーズンもどうせなら楽しくビルドアップをしていこうと思っています。

またお知らせしますので、是非ご一緒に!