『 What a Wonderful World 』

家に居ろと言われたら喜んで引き篭もりたい人間ですが、普段から家に居ない人間には居場所もなく、家族のそれぞれの居場所を邪魔しないようにソファーには座らず、すみっこにあるバランスボールを椅子の代わりとして過ごしています。

今しかできないことはないのかな?と色々と考えたり、漠然とした不安を感じながらも新しい働き方を考えたり、新しいちゃんとちゃんとのカタチを考えたり、まあダラダラしながらも無意識に探し物を探している気がします。

そしてカバンの中も机の中も探したけれど見つからないので夢の中へ行きたい気分です。

 

『what a wonderful world』

what a wonderful world』は学生時代に友達がバイトしていたオカマバーで暇なときに歌っていました。福岡から来た変わり者の友達はルイ・アームストロングが好きで声の低い私にモノマネの指導をして歌わせて、1人だけ喜んでいたのを覚えています。

 

作詞・作曲は、G・ダグラスとジョージ・デヴィッド・ワイスの二人で、ベトナム戦争の最中につくられたこの歌は歌詞の内容からは想像できないですが、反戦歌のようです。

映画『グッドモーニング、ベトナム』ではベトナム戦争で無差別に殺される民間人や、戦争の歯車にされて犠牲になる若い兵隊が映される中、ラジオのDJに扮したロビン・ウィリアムズがこの曲をかけます。

また1996年に人類を50億人も殺したウイルスがばら撒かれ、それを阻止するために2035年からタイムスリップしてくるというSF映画『12モンキーズ』、ブラッド・ピットやブルース・ウィルスが出演したこの映画のエンディングにも”この素晴らしき世界”が使われていました。

“緑の木々が見える
赤いバラも君と僕のために咲いているんだ
なんて素晴らしい世界なんだろう
真っ青な空や白い雲が見える
輝かしい祝福の昼
そして暗く神聖な夜
心から思うよ
なんて素晴らしい世界なんだろう”

当たり前の日常の素晴らしさはいつもは気がつかない、失われたときにやっと気がつくことだと思います、より強く鮮明に。

 

『 探し物 』

大好きなサッカーがとうとう見れなくなり、仕事と託けて居酒屋でお酒をのむことも、大幅に仕事のスケジュールを変更したり、また大切な人と会うこともできなくなったりと、徐々にそんな生活に慣れつつあります。

とは言え、こんないい加減な自分でさえ少なからずストレスがたまっているわけですから、他のちゃんとした方々はもっとストレスを感じているはずです。

目に見えないストレスに対して、自分自身が求めているものにぼんやりと気がつきました。

それが映画や、音楽や、お笑いなど、一般的には生活必需品とは言われないものを求めていたり、そしてそういうものに救われています。

探し物は見つからないけど、どこかで無意識にそういうものを探している自分がいました。

どんなときでもポジティブシンキングは大切ですが、見方を変えればそれは”思考停止”にもなりますから、名前の響きほどはいいもんじゃないのかもしれません。ただの気晴らしや現実逃避なのかもしれません。

けれどもいまは必要かもしれません。決して明るくはない現実を受けとめながらも、受け止めきれない現実に対しては、支えになるものが誰にとっても必要だと思います。

シニア支援に関わる人たちが集まるちゃんとちゃんとの学校の皆さまもそうでしょうし、たくさんの人が集まったり、人と人が触れ合う場所にいた私からすると、よりそう思います。

物理的な距離が離れれば離れるほど、心の距離を縮めたくなります、そしてそれは私だけではないのではないでしょうか。

それはギスギスした今の世の中を見ているとそう思います。やっぱりシニア支援と心の触れ合いは切っては切れない間柄なんだと思います。

いつものようにぼんやりとしたコラムですが、でも何か探し物のヒントは見つけたような気がしています。

今までとは違うカタチで心の距離を近づける、そんなちゃんとちゃんとを探していきたいと思います、こんなときだから。

 

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