「もう今年も終わりかぁ、あっという間だなぁ」
と言っている大人を見ながら、そんなことないだろう、何言ってるんだろう?と思っていたはずが、いつの頃からか「あっという間だなぁ」と思ってしまう今日この頃です。(くやしいから言わないようにしています)
なんだかんだでそろそろ今年も終わりそうですが、イチローが引退したり、元号が変わったり、闇営業、ラグビーワールドカップ、消費税が10%になったり、まあ色々あったわけですが、今年はちゃんとちゃんとの学校にとっても色々あった1年だった気がします。
『 シーズン2 』
昨年末の東京大学でのキックオフからスタートしたシーズン2では、シーズン1から取り組んできたシニア支援に携わる方々と共に学ぶスクール型の授業から、さらに前へ進めていくことが目的でもありました。
シニア支援につながる、より実践的なものにチャレンジをしていこう、そして1年を通してちゃんとちゃんとの学校として取り組めるものを探していく、これから育てる種を探してみる、そんな1年を過ごしてきました。
その成果が先日の学園祭でも紹介させていただいた、歩き方を学ぶ授業であり、シニアの自立支援につながるフード開発、そして100歳図書館です。
シーズン3では今年チャレンジしてきたものをより磨いていくことや、ちゃんとちゃんとの学校をまだ知らない人にも知っていただきたいとも考えています。
『 chant 』
チャント(chant)とは「歌う」という意味で、一定のリズムと節を持った祈りを捧げる様式を意味する、古フランス語に由来する言葉だとWikipediaに書いてありました
そしてチャントはサッカーでは応援歌のことを指します。
ゴール裏に陣取ったサポーターが柵から身を乗り出し、応援歌を歌いながらジャンプしてスタジアムを揺らします、そんなサポーターが歌う応援歌はチームに勇気を与えます。
誰が調べたのか知りませんが、人類が歌うということは旧石器時代からあったんだそうです。
誰かに事象を伝えることを目的とした「話す」に対して「歌う」ことは感情を表現することが目的です。
そして感情をあらわす歌は昔から誰かの願いでもあり、誰かの祈りでもあったようです。
『 サポーターの皆さま 』
2019年はちゃんとちゃんとの学校という存在があって良かったなぁとつくづく思った1年でした。
それはちゃんとちゃんとの学校が無ければ出会えなかった方々がいたことや、応援してくだるサポーターの方々が徐々に増えていったことが何よりもありがたいことでした。
サッカーのサポーターはグラウンドに入ると警備員に捕まりますが、ちゃんとちゃんとのサポーターは応援するだけではなくグラウンドに入って一緒にプレーするチームメイトでもあります。
仕事も年齢もバラバラな人達が集まり、楽しみながら悩みながらシニアのジリツを応援しています。なんだか分からないけどちゃんとちゃんとは居心地がいいんだよね〜と言っていただける人もいたり、忙しい時間をわざわざちゃんとちゃんとの為に割いていただいてる方々がいます。
そんな素晴らしい仲間のおかげで徐々にひろがりつつある、このちゃんとちゃんとの学校がやっぱり大好きです。
その魅力は言葉だけの理屈ではなくて、関わっていただいている人の想いみたいなものが集まっているからなんだと思います、話しているんじゃなく歌っているんだと思います。
ちゃんとちゃんとの学校は校舎も先生も無くサポーターの皆さまとつくる学校です、色々なサポーターで彩られたちゃんとちゃんとの学校は予測不能で魅力的で、必ずしもひとつの答えではない今の時代にとって可能性を感じています。
1年はあっという間に過ぎますから2025年までもあまり時間はありません、この活動が少しでもシニア支援に役立ち、”年齢を重ねていくことの価値”を表現できたら、サポーターの方にも「ちゃんとちゃんとの学校があって良かった」と思えるプロジェクトになるはずです。
今年も本当に素晴らしいチャントをありがとうございました。
ちゃんとちゃんとの学校ではこの1年たくさんの出会いがあり、また色々な別れもありました。
素晴らしい出会いには必ず別れがあります。私はどうしようもないときにはとにかく前に進もうと思っています、それが正しいかどうかは分かりませんが少しずつでも歩いていればどこかにたどり着くんじゃないかと思っています。
次の場所へちゃんとちゃんとの学校も進んでいきたいと思います。
1年間本当にありがとうございました、良いお年をお迎えください。