『 大阪でちゃんとちゃんと 』

『 大阪初開催! 』

11月25日、初めて大阪でちゃんとちゃんとの学校を開催しました!

10月1日から大阪梅田駅と名前が変わった阪急電鉄の梅田駅は大阪の中心地です。その目の前にあるアクセス抜群のUMEDAIさんの会議室が大阪の「ちゃんとちゃんとの学校」の記念すべきスタートの会場です。

シニア支援に関心がある熱心な方々に集まっていただき、ゆる〜くまじめに始まった大阪での初めての授業は「ちゃんとちゃんとの学校」って何? という方々ばかりですので、まずは”ちゃんとちゃんと”を知っていただく、そんなところから始まりました。

 

『 はじめまして 』

幸田リョウ、三谷浩幸、広納真介の居酒屋での雑談から始まった「ちゃんとちゃんとの学校」は、2016年にスタートしたシニアのジリツを学ぶスクール型のコミュニティです。

現在もしくは過去にシニアに関わる仕事に携わっていた3人には色々な思いがあり、それぞれの言いたいことを言い合っている間に共通する問題点を感じました。

 

本当に高齢者のためになるものってあまり無いんじゃないか?、答えは分からないけどいまのままじゃダメな気がする、ということで異なる仕事の3人で始まったものが、このちゃんとちゃんとでした。

それはあまりにもぼんやりとした、あまりにも大人らしくない、青いスタートでした。

 

やりますと立ち上げたものの、忙しい仕事を言い訳にしながら時間が経過し、それでもあっちにいったりこっちにいったりしながら、なんだか少しずつぼんやりしたものが見えてきたのは、スクール型のコミュニティを作り始めてからです。

 

それは一方的に先生が教える学校ではなく、シニア支援に関わる人達が共に学ぶスタイルです

そんなこんなで、シニア支援に関わる方や関心がある方が徐々に集まって参加してくれるようになりました。

もともと校舎もない学校が、いつのまにかまるで学校のような雰囲気になり、次第に増えてきた魅力的な人達が目をキラキラさせながら同じ目標のために頑張ってくれることは、大きな驚きと喜びでした。

 

『 スタート 』

そんなことから始まり、まさか大阪でもやることになるとは面白いもんだなぁと思いながら、1時間目は私のほうから、いよいよあと6年となった日本人の3人に1人が65歳以上になるという「2025年問題」について説明させていただきました。

大きな時代の変わり目にいる私たちにとって高齢化の問題は誰にでも関わることがある、決して遠くはない身近な問題だと思います。

そんな時代にサポーターの皆さまとつくってきた「ちゃんとちゃんとの学校」のこれまでの取り組みをお伝えさせていただきました。

 

そして休み時間をはさんで、2時間目はちゃんとちゃんとの学校で現在取り組んでいるフードプロジェクトについて三谷さんから説明してもらいました。

 

意外と知られてないことですが多くの高齢者の方は栄養が不足しています、シニアの低栄養の問題は介護予防に大きく関わる問題です。

これからますます長生きになる時代において”食”の大切さは今まで以上に重要だと、予防医学が進むアメリカでの要介護者が減っている事例や、自身が代表を務めるミタニホールディングスの普段の食事から無理なく栄養を補う「たべサプリ」の説明や、食べ物はやはり美味しくなければならないという話があり、とても面白く勉強になる内容でした。

三谷さんは親友でもありますが、こういうかたちで話を聞く機会が無かったので新鮮な気持ちで授業を聞かせてもらいました。

そして今年のフードプロジェクトの目玉は、シニアの低栄養対策になるフード開発をシニアに関わる人たちで作ろうという企画でした。

フードは手軽に使える「ふりかけ」に決まり、それからは原材料、栄養素やネーミング、レシピ、シニアの方により普及するためにはどうすればいいのか、などなどを日頃からシニアに接する機会が多いサポーターの皆さまに協力いただいて進めてきました。

ネーミングが「ふり活」に決まり、ラベルのデザインも出来上がってきた出来立てホヤホヤの発売前の商品を見ていただき、参加者の皆さまに食べていただきながら、斬新なたくさんのアイデアをいただきました。

味も大好評だったこのふりかけを、1日も早くシニアの方々に食べていただきたいという気持ちと、ちゃんとちゃんとの学校の皆さまの開発協力で作られた初の商品が出来たんだ、という感動もあった嬉しい初お披露目でした。

 

『 歳をとることの価値 』

私も兵庫県で生まれた関西人だからなのか、よくわからないですが大阪の人ってやっぱり落ち着くなぁと思いました。

また急遽来れなくなった幸田さんの穴を埋めるように、一生懸命にサポートしていただいた方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。

 

ちゃんとちゃんとの学校で幸田さんがいないのは初めてのことで、いかに今までおんぶにだっこだったのかを痛感しました。これからちゃんとします。

とにもかくにも素晴らしい大阪のスタートをきれたことに感謝していますし、最後に3人で始めた頃のやりたかったことをお話させていただきました。

 

歳を取ることは、小さな文字が見えなくなることであり、物忘れが多くなることであり、シワが増え白髪が増え、走ったり飛び跳ねたり出来なくなることでもあります。そして介護や認知症が増えていく、

それは喜ばしいことではないかも知れません。

ただ同時にそれは歳をとることの一部分だけなのではないか?ということも強く感じていました。

年齢をとるからこその魅力や、たどり着くことができる場所があるのではないか?と、つまり歳をとることは悪いことばかりじゃないんじゃないかと。

 

若い頃がいいという考え方も分かりますが、それだとあまりにもいい時間が少ない、いまは人生100年時代です。

誰もが分かりやすい価値としてはお金だと思います、価値があるものにはそれ相応の値段がつきます。

歳をとることは素晴らしいこともあるんじゃないか、そこにいるだけでみんなが笑顔になる存在だったり、少し話をするだけで元気を与えてくれるお年寄りがいます。

そういう価値を誰もがわかる価値として表現できないだろか、そんなことをまだまだぼんやりながら、あの居酒屋の3人は考えていた気がします。

ひとりでは、ひとつの企業では出来ることは限られています、それを同じような気持ちをもった人たちと探していくことがこの学校の目的ではないかと思っています。

どうせなら「歳をとるのが楽しみ」と思えるような時代になれるように頑張ろうと、そんな気持ちになった大阪でのちゃんとちゃんとの学校でした。

お忙しい中、わざわざご参加いただいた皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。

またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

◼️⬜︎◼️ちゃんとちゃんとの学校◼️⬜︎◼️

シニア支援プロジェクト『ちゃんとちゃんとの学校』では

シニアに関わる方々やシニア支援に興味がある方と共にシニア支援を学び交流する授業、そしてシニアの方向けの授業を有志の方々を中心に2016年からスタートしています。

2019年は今回の大阪での初開催と、12月15日には急遽場所を変更してアーツ千代田にて『ちゃんとちゃんとの学校の学園祭』を開催いたします。

突然の場所と時間の変更になりまして、大変ご迷惑をおかけします。申し訳ありません。

 

当日の内容ですが。2019年の活動を紹介するアワードがあり、いま大注目の「RUN伴」さんからの特別授業、昔の写真を使った対話の授業「スペシャルバージョン100歳図書」、東京大学名誉教授の眞鍋昇先生も駆けつけていただくちゃんとちゃんとの学校の一年の締めくくりになる「ちゃんとちゃんとの学校学園祭」になります。

【日時場所】
東京
3331アーツ千代田 1Fコミュニティスペース
https://www.3331.jp/access/

東京都千代田区の旧錬成中学校の廃校活用施設であり、指定管理制度に頼らない官民連携モデルとして全国的にも有名な施設です。雰囲気はまさに学校そのもの。
駅はJR上野か秋葉原からも徒歩圏内です。地下鉄末広町駅からは徒歩すぐです。東京大学までも実は一駅区間です。

12月15日(日)
受付: 午前9:30 ※参加費2000円
開演: 午前10:00
第1部 10:00〜10:45 社会人クラス
認知症啓発活動 RUN伴の授業
https://runtomo.org/
第2部 10:45〜12:15 シニアクラス
100歳図書館 学園祭スペシャルバージョン
第3部 12:15〜12:45
ちゃんとちゃんとの学校アワード
※活動報告会

第4部 近くのお店で昼食交流会: 食事代別途
※希望者のみ
13:00~14:30

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どなたでも参加いただけますので、ぜひ皆さまのご参加お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

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