『 余波 』

先日ある販売会社の、ある気の合う社員さんとお酒をのみながら話をしました。

「どうしたらモノが売れるかなんて結局誰も分からないんだから、どうしたら売れるんだろう?って悩んでもしょうがない。

それよりどうしたら顧客が喜んでくれるか?を追求するしかない、売れるか売れないかは、分からないけど」

なんだ、それは?、どっちにしろ結果はよく分からないじゃないか?

と思われるかもしれないですが、スタート地点に違いがある、という話でした。

 

『 予想屋 』

もちろん記憶にありませんが、私が1歳までいたのが兵庫県の園田(そのだ)でした。

親によると、その当時住んでいた園田のぼろアパートには怖い隣人がいて、子供が泣くたびに「殺すぞー!」と大声を出して、あまりにも怖いから宝塚に引っ越して来たんだとよく言ってました。

引っ越した先が宝塚の小林(おばやし)という街でした、、なんの話かというと園田も小林も近くに競馬場があり、そして父親も私も競馬が好きであるという話です。そして2人とも競馬が好きですが、全く当たりません。

小林のとなり駅の仁川は、中央競馬会(JRA)の立派な阪神競馬場があり、園田にはこじんまりとした可愛らしい地方競馬の、園田競馬場があります。

 

『 AI VS 予想屋さん 』

園田競馬場と同じ地方競馬場で、東京には大井競馬場があります。

そこには伝説的な予想屋さんがいます。吉冨隆安(71歳)さんです。予想士になってから40年、常にトップ級の売り上げを続けています。

その吉冨さんと、AI技術を使い、83%の的中率を誇るAI予想士、貫井駿(25歳)さんとの対決が、テレビでやっていました。

人間が予想するより、はるかに当たるAIの予想は、数え切れないほどの情報から結果を予想します。

また吉冨さんは長年の経験と、データではすくいあげられないものを予想に入れて予想しますから、これは見ものでした。

数分先のことも、ある程度は予想は出来ても正確には分からないわけですから、明日のことなんて、来年のことなんて、結局誰にも分からないんだろうと思います。

「人のやることもわからないのに、馬のやることがわかるわけがない」競馬場で良く聞く話です、まあなるほどです。

 

『 余波 』

ずっと残るか、残らないか、打ち寄せる波が激しいほど、回数が多いほど、それは難しくなります。

今のような目まぐるしく変わる時代は、一時的なブームはすぐに忘れられて廃れてしまいます。

もちろん形あるものはいずれ無くなるわけですが、その中でもより長く続くものや、形が消えたとしても残る心理とか、普遍性をもったものには、何かの違いがある気がします。

それは始める時の動機と、そこから始まるストーリーに価値があるんじゃないかと、つまりスタートが大事なんだとよく思います。

 

『 フードプロジェクト 』

『ちゃんとちゃんとの学校』で1番ちゃんとしていない私が言うのも変ですが、そういうスタートを大切にしてきたのが『ちゃんとちゃんとの学校』です。

その中でも2019年度、特に力を入れたいプロジェクトの1つがフードプロジェクトです。 

高齢者の低栄養は思っている以上に深刻です。

低栄養とは「食事の量が減ることで、体を動かすために必要なエネルギーやタンパク質、健康維持に必要なビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足した状態」のことですが、どうしても年齢とともに、消化機能や噛む力の衰えがおこり、食欲も低下しがちです。

また一人暮らしのお年寄りは、どうしても簡単な食事が多く、栄養のバランスも偏りがちです。

 

『 低栄養 』

栄養が摂れない状態が続くと、体重が落ちます。

これは単に痩せたというより、自身の体の筋肉や脂肪を分解してエネルギーに変えようとしているので、要介護の原因にもなる筋力の低下がおこります。

またタンパク質などの栄養が不足すると、免疫力も低下しますから、高齢者にも多い肺炎などの感染症にもかかりやすくなります。

低栄養は骨も衰えますから、もちろん骨折のリスクだって上がります。

厚生労働省が2017年の11月に実施した「国民健康・栄養調査」によると65歳以上の16.4%は低栄養の傾向があり、また女性は、よりその傾向が強く20%近くが低栄養の傾向があるようです。

そして目標とすべき栄養状態といえる割合でいうと男性では5割を超えますが、女性の70歳以上では4割を下回る結果となったようですから、これは深刻ではないかと思います。

 

『 これからの食事の重要性 』

昔に比べとても長生きになり、人生の長さが伸びたわけですから、今までのような食事の考え方、つまり誰もが同じような栄養をとり、右に倣えのような健康法をしていくのは、そろそろ少し無理がありそうです。

その年代に合った、よりその人に合った摂るべき栄養があるのではないでしょうか?

そして食事の意味も、”腹が減ったから食べる”という時代から、”健康な身体を作る”その材料になるものが食事という時代になってきていますから、食事のもつ意味は今まで以上に大きなものになっています。

また宿題は忘れても食事は忘れることはありませんから、食事を変えることができたら、その積み重ねは、健康寿命を延ばすことにかなりの影響力があります。

そして栄養、栄養、といったって、食事を変えることは非常に難しいことです。

みんな美味いものは食べたいもんですし、三日坊主になりやすいですから、出来る限り続けやすいものにしなくては、と課題は山積みです。

 

シニアのジリツを目指す、この『ちゃんとちゃんとの学校』ではシニアのサポートというよりは、シニアが輝くような、シニアが主役になるようなチャレンジを続けています。

そのためにはまず健康寿命を延ばすことが大切です。

今回のフードプロジェクトは親友でもあり、ミタニホールディングスのCEOであり、フードプロジェクトリーダーである三谷さんに協力してもらいながら『ちゃんとちゃんとの学校』の高齢者の低栄養に対応したフードを作り、商品化しようというプロジェクトが始まろうとしています。

そしてフードプロジェクトにはサブリーダーとして救命医療の現場で活躍され、またナチュラルフードコーディネーターや、漢方養生指導士でもある、河野ひなさんにもご協力いただき、いよいよスタートします。

 

習慣、積み重ねの大切さ、そして続けることの難しさ、食の大切さ、新たな人生100年時代ならではの食事はと、、考え始めたらキリがないです。

ただしそれは、どうしたら売れるのか?というスタートではなく、シニアに関わる人達や、ちゃんとちゃんとの学校を応援してくださるサポーターの方々で、シニアの方々にとって本当に必要なものを作り上げていけたらと思っています。

みんなでつくる、フードプロジェクトに是非ご期待ください!

 

シニアのジリツ支援プロジェクト『ちゃんとちゃんとの学校』では様々なプロジェクトを、サポーターの方々の支援のもと活動しています。

2019年度から『ちゃんとちゃんとの学校』の記念すべき1期生のサポーター募集をスタートしますので、シニアのジリツ支援に関心がある方ならどなたでもご参加いただけますので、是非皆様のご参加をお待ちしております。

詳細はこちらをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

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