『 サティスファクション 』

57年前に結成されたザ・ローリング・ストーンズの、75歳になるミック・ジャガーは未だに 「I can’t get
no satisfaction (満足なんか出来てない)」と歌っています。

ローリング・ストーンズの存在は、音楽の枠を超えて影響を与え続ける、生きる伝説です。

そのローリング・ストーンズの史上初となる大規模企画展「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」が、うちの事務所の近くの、何故か五反田の、TOC五反田メッセで開催されています。

初期の頃のメンバー達が住んでいた部屋を再現したり、今に至るまでの衣装やアルバムジャケット、アンディ・ウォーホルや、あの”ベロのマーク”のジョン・パッシュなどのアートワーク、実際に演奏した楽器など、約500点を超えるストーンズのアイテムが展示されています。 

アジアでは日本しか開催しないという、この「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」は6月5日(水)まで開催期間を延期して開催されるようです。

個人的に大好きな、THE YELLOW MONKEYが12年ぶりに復活するきっかけになったのがローリング・ストーンズの50周年ライブだったというくらいですから、それはそれは有り難い存在です。

ストーンズは音楽もそうですが、それ以上にその生き方が、どこまで行こうが現状に満足しない姿勢が、ザ・ローリング・ストーンズの価値でもあります。

 

『 交通安全 』

悲惨な交通事故のニュースをよく目にします。人生が一瞬で奪われることもある交通事故は、そのニュースを見るのも辛い、なんとも言えない気持ちになります。

一方で交通事故による死亡者数は減っているようです。

警視庁の統計によると、2018年の交通事故による死者数は3,532人で、警察庁が保有する1948年からの統計でもっとも少ないようです。

1899年にロンドンでの自動車事故によりシートベルトが開発され、あのF1もかつてはシートベルトが無かった時代もあったようですが、現在ではシートベルトは当たり前になり、後部座席もシートベルトをする時代になっています。

また飲酒運転による事故が増えたことによって、2007年から厳罰化された飲酒運転や、高速道路での事故の減少、、などなどが交通事故の減った理由としてあるようです。

そういえば子供の頃はシートベルトなんてしてなかった?気がしますし、ヘルメットをかぶらないでバイクに乗る人もよくいましたから、時代の流れと共に安全への取り組みも、変化してきているんだと思います。

 

『 死亡事故の半数が認知症の可能性 』

3月18日の警視庁の発表によると、昨年「認知症の恐れ」があると判定された75歳以上の高齢ドライバーが、5万4786人もいたことがわかったようです。

そして死亡事故を起こした高齢ドライバーのほぼ半数が、事故前の検査で「認知症の恐れ」か「認知機能低下の恐れ」と判定されています。 

2017年の3月から始まった改正道路交通法は、この高齢ドライバーの認知機能低下に関する部分が新たなポイントとして盛り込まれ注目されました。

75歳以上のドライバーは、3年に一度の免許更新時に「認知機能検査」を受ける必要があります。

 

『 認知機能検査 』

その【認知機能検査】は3つの検査項目を30分で検査します。(警視庁Webサイトより)

①時間の見当識

検査時における年月日、曜日及び時間を回答します。

②手がかり再生

一定のイラストを記憶し、採点には関係しない課題を行った後、記憶しているイラストをヒントなしに回答し、さらにヒントをもとに回答します。

③時計描写

時計の文字盤を描き、さらに、その文字盤に指定された時刻を表す針を描きます。

 

【認知機能検査】の検査結果からの分類

第1分類(認知症の恐れがある)

「記憶力・判断力が低くなっている」

第2分類(認知機能低下の恐れがある)「記憶力・判断力が少し低くなっている」

第3分類(低下の恐れなし)「記憶力・判断力に心配がない」

3つのいずれかに、検査結果を受けて分類されます。そして第1分類のドライバーに、医療機関の受診が義務付けられました。

そこで認知症と診断された場合は免許停止や免許取り消しになります。

 

そして、2018年に認知機能検査を受けたのは延べ216万5349人です。

そのうち

「認知症の恐れ」5万4786人(2.5%)

「認知機能低下の恐れ」53万1057人(24.5%)

「認知機能低下の恐れなし」157万9506人(73.0%)

この結果からも、認知症や認知機能低下の割合が多いということもわかりますし、また認知機能低下の恐れがない高齢ドライバーもそれ以上に多いことも分かります。

 

『 超高齢社会の安全を求めて 』

先月、池袋で高齢ドライバーの車に母親と3歳の女の子がはねられ死亡する事故がありました。

その他にも高齢ドライバーによる事故が相次いでいる中、都内ではゴールデンウィーク明けに1,200人以上が運転免許を返納したというニュースがありました。

また高齢ドライバーには運転させないべきだとか、オートブレーキの車しか運転出来ないようにするべきだとか、マニュアル車にすべきだとか、様々な意見がでていますが、とても難しい問題だと思います。

高齢になってもしっかりされてる方も多いですし、地域によっては、車がないと生活に支障が出る人も多々いるわけですから、ひとつのルールで万事うまくいく、なんてことはなさそうです。

高齢者の方は認知症じゃなくても、持病を持っている割合が若い人より多かったりしますから注意が必要です。 

そして運転をしない方も歩行速度が低下することによっての事故もあるわけですから、よりそのあたりにも配慮した考え方を多くの人がもつことも必要です。

 

もちろん高齢者だけのことではありませんが、ある日突然、誰もが被害者になり、ある日突然、誰もが加害者になる交通事故を完全に防ぐことは出来ません。

技術の進歩によってより安全になることを、悲惨な事故から少しでも学んで、事故を起こす芽を摘んでいくような努力を、地道に積み重ねていくしかないのかもしれません。

あと6年で、3人に1人が65歳以上になるわけですから、交通ルールに関しても、新たな考え方や取り組みが必要だと思います。 

 

これだけやっておけばいいと、”満足しない” ことがますます大事になってくる気がします。

全然 “サティスファクション” とは言えない現状のなか、5月11日から春の全国交通安全運動がはじまります。

とにかく悲惨な事故が、少しでも少なくなりますように。

 

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