『寒い冬こそ水分補給をしっかりと!』

11月に入り、急に寒さが増して来ましたね。

暑い時期には、意識しなくても水分補給がしっかりできている人は多いと思います。しかし、寒くなってくるとどうでしょうか。実は夏よりも冬に水分不足に陥る人が少なくないと言われています。

今回は、冬に陥りがちな水分不足と、水分補給についてお話させていただきます。

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Photo by Michael Thomas

■気づきにくい水分不足

夏場は汗を多量にかくことから、水分を細目に補給する人が多いです。しかし、冬は汗をかいている実感がなく、また、あまえい動かない、喉が渇いてないからという理由で水分補給を怠ってしまいがちです。

ところが、私たち人間は汗や排泄など意外にも、不感蒸泄(ふかんじょうせつ)と言って、呼吸の際に呼気に含まれる水分と、皮膚や粘膜からの蒸発水分によって体内の水分は失われています。この不感蒸泄によって、1日に約900mlほどの水分が失われていると言われています。

■シニア層では体内水分量が減少

人間の体は約60%が水分であるという話を聞いたことがあると思います。しかし、この水分量は年齢と共に減少してしまいます。その理由としては以下の理由があると言われています。

  • 水分を蓄えるための筋肉が減少し、体内の水分量が少なくなる
  • 腎臓の機能が低下し、老廃物を出すためにたくさんの尿が必要
  • 感覚が鈍くなり、喉の渇きを感じにくく、補給する水分量が低下

これらの理由などから、60歳以上のシニア層では、体の水分量は約50%程度となります。

■水分は一日にどれくらい摂ったらいいの?

一日に失われる水分量は、不感蒸泄を含め2500mlくらいだと言われています。この失われる量と同じくらいの水分補給をする必要があります。

一日に摂取する水分量の目安としては、「体重(kg)×30ml」です。例えば体重60kgの人であれば、1800ml(1.8L)ということになります。その他、食事などから摂取する水分をたすと、だいたい2500mlくらいにはなります。

■飲むタイミングは?

一度にゴクゴクと大量に飲んでしまうと、胃に負担がかかりますのでゆっくりと、何度がにわけて飲むことがお勧めです。さらに、寝ている間にも不感蒸泄は起こりますので、就寝前や起床後、汗をかきやすい入浴の前後には必ず飲むと良いでしょう。

■水分は何でもいいの?

ジュースや炭酸などはカロリーオーバーになりますので、水分補給には向いていません。また、アルコールやカフェインは、利尿作用があり逆に水分不足に陥りやすくなりますので適していません。やはり、一番はお水が望ましいです。冷たい水は体を冷やしてしまいますので、常温、または白湯などが最もお勧めです。

 

夏場は熱中症対策にと、たくさんの水分を摂っている人でも、冬になるとつい水分補給を怠りがちになってしまいます。
冬の間水分補給を怠ってしまうと、血液がドロドロになり血液循環が悪くなることにより、様々な病気の引き金ともなります。また、水分不足は乾燥肌の原因にもなります。

寒い冬を元気に、そしてカサツキのない肌のためにも、毎日の水分補給を大切に行ってみて下さい。

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