『 相撲で寝たきり予防② 』

先日ブログで紹介させていただいた”相撲で寝たきり予防”の続報です。

チャントチャントプロジェクトのメンバーで元力士の『豊錦』(とよにしき)という四股名で活躍されていた圓山さんという方がいます。圓山さんは相撲の稽古の中には高齢者の寝たきり予防につながるものがたくさんあると言われていて、4月14日両国にある陸奥部屋(みちのくべや)にて相撲の稽古の基本的な動作を教えていただきました。

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今回初めて相撲部屋に入らせていただいたのですが、独特な張り詰めた緊張感と神聖な空気、そしてなんとも言えない迫力がありました。

陸奥部屋の方々は超高齢社会のいま、相撲が少しでも高齢者の健康に役立てばとご協力いただきました。

 

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そして圓山さんと共に教えていただいたのは現役の力士『霧津羽左』(きりつばさ)さんです。

平成10年3月31日生まれの19歳、鹿児島県鹿屋市出身の霧津羽左さんは実は行司になるために陸奥部屋に入られたようです。ブレイクダンスをされていたという筋肉質の霧津羽左さんは突然のお願いにもかかわらず快く教えていただきました。

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まず鉄砲柱と呼ばれる柱に向かって左右の突っ張りを繰り返す『鉄砲』が始まりました。鉄砲とは手と足が同時に動かないといけないので、腕と腰と足の筋力を鍛え、上半身と下半身の連動性やバランスを整えるトレーニングだということです。

 

 

そして『四股』を見せていただきました。

片足を高くあげ、強く地を踏む『四股』は古くから地を踏み鎮めるという宗教的意味をもち、力士の四股によって大地の邪悪な霊を踏み鎮め、あるいは踏むことで春先の大地を目ざめさせて豊作を約束させるなどといわれています。

もちろん相撲の重要な稽古の一つである『四股』は相撲で重要な下半身を鍛え、股関節を柔らかくする下半身強化にはもってこいのトレーニングです。

間近で見せていただいて四股は、高く足があがっても全くぶれない姿はとても綺麗で思わず見とれてしまうほどでした。

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相撲は直径4m55cmの土俵の中で、体重制限がない戦いをするわけですからより合理的な身体の使い方が求められると言われています。

長い歴史の中で培われた相撲の稽古は、より合理的な身体の使い方が多くあり、改めて学ぶことが多くありました。

 

 

チャントチャントプロジェクトでは相撲の基本的な動作の中で、高齢者にも簡単に出来て『寝たきり予防』につながるようなエクササイズを圓山さんと共に考えています。

完成したらまたご報告します。その時には高齢者の方々にチャレンジしていただきたいと思っています。

 

 

『相撲』の語源は「争う」「負けまいと張り合う」を意味する動詞「すまふ(争ふ)」が名詞化して「すもう」になったのではないかといわれています。

人間は歳をとりますが、それぞれが「いつまでも元気でいるんだ」「病気や老化に負けまい」と張り合うことこそが、今の超高齢社会には必要なのかもしれません。

 

 

 

『 連鎖 』

去年の今日は宮崎にいました。取引先と食事中に激しい揺れがありそれが熊本の地震でした。宮崎でもかなり揺れていて急に酔いがさめたのを覚えています。大きな揺れが何回かありそれからも小さな余震がずっと続いていました。翌日に別府まで行きそこでもまた地震が続いていて数分毎に揺れがありかなり気分が悪くなりました。

 

私は兵庫県の宝塚市出身で阪神淡路大震災の被災者です、朝5時でもちろん寝ていたのですが地面の奥のほうから鬼が太鼓を叩いているみたいなドンドンという音がして、すぐにまるで洗濯機みたいに揺れました、ベッドにしがみついていないと振り落とされるような揺れと木造の家が軋む音がしてこの揺れが止まると、シーンとしました。その瞬間は死ぬと思いました。家がドリフみたいにバタンと倒れてしまうと思いました、私は2階にいて残りの家族は1階にいたので家族のことも心配になり、『頼む倒れないでくれ!』と歯をくいしばり縮こまっていました。しばらくして倒れないことがわかったくらいに父親の「大丈夫か!」という声がしたと覚えています。

屋根は崩れて家の中はメチャクチャになり、小学校の体育館に避難しました。体育館にビニールシートを敷いて家族でギュウギュウ詰になりながら座りました。テレビが置いてあり神戸の燃え盛る街が映っていました。すぐに電気は復旧しましたが水道とガスがなかなか復旧しない状況で、特に水道が流れない小学校のトイレは悲惨でした。

徐々に復旧して1週間ぶりぐらいにシャワーを浴びたときはドンドン黒い汚れたお湯が流れていったり、少しずつ元の生活に戻るようになっていきました。ただまわりには家族や家がなくなってしまった人もいてどうしようもないこともあるんだなと思っていました。

当時大学1年生だった私は年の離れた弟と一緒にいました。避難先の体育館で弟が「腹減ったよ」と言うのですが渡す食べものもないので「我慢しろ!」と言っていると見ず知らずの女性がラップに包んだ海苔がないおにぎりを差し出してくれたことが忘れられない思い出です。その方も食べてないのに、、震災のなかとても感動しました。自分もそういう人でありたいと強く思いました。

ドイツの香川真司選手の所属するサッカーチーム、ボルシア・ドルトムントの選手達を乗せたバスがイスラム過激派とみられる2人によるテロに合いました。そして今朝のニュースでアメリカがアフガニスタンのイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に非核兵器では史上最大の爆弾を投下したと報道されていました。

悪いことの連鎖はなかなか断ち切ることが難しいことなのかもしれません。

ただ良いことも連鎖するものだと思います。そういうことが出来るようなプロジェクトにしていきたいと思います。

一年はあっという間ですが、地震の影響はなかなか消えません、少しでも早く元気になれますように。

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『 相撲で寝たきり予防 』

 

あの若乃花以来、19年ぶりに日本出身の横綱となった稀勢の里の活躍でまた大相撲人気が盛り上がりを見せています、相撲は日本の国技でありまた伝統文化でもあり、その歴史は古く日本相撲協会のHPによると相撲の起源は古事記や日本書紀にも神話として残っているほどです。 “『 相撲で寝たきり予防 』” の続きを読む