『 チャレンジ 』

何かを始めるのはとても勇気がいることです、最初からうまくいくと分かっている事なんてほとんどないからです。

そんなことを考えながら先週末、下の子どもの運動会に応援に行きました。運動会といえば昔は秋のイメージがありますが、最近では春に行う小学校も増えているようです。

IMG_4777

昔は農業の繁忙期を外して農作物の収穫後のタイミングで行われていたことが多かったり、1966年に10月10日が『体育の日』に定められ、その前後に運動会を行なっていたことが多かったようです。昔に比べて春に運動会を行う小学校が増えている理由として受験を控える子どもに秋から勉強に専念させるためや、秋は台風が多いこと、2学期制になったこと、クラス替えをして早い段階で新しい友達と打ち解けるため・・・など様々な理由もあって”春の運動会”が増えてきたようです。

私の地域ではお年寄りの方々も見学に来られていて、「私は孫はいないけど元気な子供の姿を見ていると、こっちまで元気になって長生きできる気がするよ」とお話されているのを聞きました。

私もその方の気持ちが分かる気がします。

運動会で盛り上がる競技のひとつがリレー競技だと思います。自分の子供が出ていなくてもリレーは感動します。凄いスピードで走る子供、走るのが苦手な子供、空回りして転んでしまう子供、緊張していつもの走りができない子供、、それぞれが補い合って勝利を目指す姿やプレッシャーに立ち向かっている姿を見ると、1人で頑張る競技も素晴らしいけど、団体競技ならではの面白さがある気がします。

団体競技はよりプレッシャーがあります、子供ながら失敗するかもしれないけどそれを乗り越えている姿は感動してしまいます。一等賞をみんな目指しますがスタートラインに立っただけでも子供にとってはチャレンジなんだと思います。

IMG_4559

東海大学の川田浩志教授の『長生きの統計学』という本によるとロンドン大学のハガー・ジョンソン博士の研究が紹介されていて、英国の37〜78歳の女性1万2778人を調査した結果座っているときに”貧乏ゆすり”をすると死亡リスクが下がるという内容でした。

これはつまり少しでも身体を動かした方が長生き出来るということのようで、ちなみに40〜64歳の日本人は1日平均8〜9時間座って過ごしているようです。その時間は世界20カ国でもっとも長いようです。

また長時間座って過ごすことは糖尿病、心臓血管疾患やがんの罹患リスクが高まり、一説にはそのリスクは喫煙に匹敵するのでないかとまでいわれているようです。

 

 

今は便利な時代です、楽をしようと思えばいくらでもできてしまいますが、いつまでも元気でいれるためには、さすがに”運動会”とまではいかなくても少しでも身体を動かす習慣をつけていくことが非常に大切になってきます。そして身体を動かすことで心の幸福度が上がることも分かってきています。

 

またウィーン医科大学によると自然に接している人ほどバイタリティがあって人生の満足度が高いという研究もあるようです。

科学的にも”自然の中で身体を動かす”というのは心と身体の健康にはとても良いことのようです。

 

シニアの方々が自分のため、家族のために健康に気をつけることが必要不可欠な時代になって来ました。そんなとき少しでも身体を動かすことが寝たきり予防になるんだと思って行動することは大切な大切な”チャレンジ”だと思います。

IMG_4560

年齢に関わらず、チャレンジし続けることの大切さを感じます。このプロジェクトも一つのチャレンジです。問題点を毎日の仕事のいそがしさにかまけて見て見ぬふりをしていた時、大変な問題に対して苦労しながらも立ち向かっている人達と会うことがあり、挑戦することの大切さを改めて感じさせてもらった気がします。

 

シニアの自立を支援する目的でスタートしたチャントチャントプロジェクトですが、6/29(木) 19時より東京都青山にて『ちゃんとちゃんとの学校』をスタートすることになりました。シニアに関わる方々、シニア支援の事業に興味がある方などと、ともに学び交流していくスクールです。少しでも興味のある方は是非ご参加ください。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

http://chant0629.peatix.com/view

『 シニアの時代 』

中学1年生になる子供に「歴史なんて面白くない、なぜ勉強しなきゃいけないの?」と聞かれて困ったことがあります。自分自身もあまり好きではなかったからです。

 

しばらくしてから、たまたま本屋で手に取った本が『ライフネット生命』を作った出口治明さんの本でした。歴史の本ですが非常に面白くて、なるほどなぁと思うことがたくさんありました。

IMG_4142

 

“ペリーが日本にやって来た本当の理由は?”

日本史だけを考えると幕末に浦賀沖にペリーが黒船で来航したという事実だけですが、アメリカの歴史から考えると当時のアメリカは大英帝国と対中国貿易においてライバル関係にあって、従来の大西洋から中国に向かルートでは距離の問題でライバル大英帝国には勝てない、ということで新たな太平洋から中国に向かうためのルートがつくられ、その中継地点として日本が選ばれ、その目的でペリーが来たというのがアメリカ側の歴史には書かれているようです。

そして長く鎖国していた日本は開国した時にアメリカ側に有利な条件で為替レートを決められてしまい。日本から大量の金が出ていってしまい、日本は貧しくなり、それが幕府が崩壊した大きな原因になったようです。

 

世界の歴史は何度も何度も争いを繰り返しながら続いていて、人間は同じようなことを繰り返しやっている。世界の長い歴史を学ぶということは今の時代を理解する上でも、また未来のことを考える上でも重要ではないかと考えさせられる内容でした。

 

同じようなことを繰り返している世界の歴史ですが、今の日本のような超高齢社会はなかったのではないでしょうか?

 

日本は世界が歴史上未だ経験したことのない超高齢社会に突入しています。

日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が26.7%となり、『4人に1人が高齢者』ということになり、さらに2035年には33.4%つまり『3人に1人が高齢者』と予測されています。

コンビニでも高齢者向けの少量の惣菜や宅配サービスなどに力を入れています、またスーパーでも軽い買い物カートや速度の遅いエスカレーターの導入など、赤ちゃん用のオムツより成人用のオムツが売り上げが上回る時代になっている今、各企業が超高齢社会に向けて様々な対策を始めています。

 

IMG_4144

 

今までシニアに関わる仕事についている人だけだったシニアの方々とのコミュニケーションも、今後は全ての仕事にも関わってくると思います。

 

私はシニアの方々とコミュニケーションをとる仕事でもあるので普段から気をつけていることがあります。

①第一印象が全て

第一印象といっても見た目ではありません。まずはシニアの方々は非常に経験値が高いので、すぐにその人の本質的なものを見抜きます。うまく話をしようとかよく見られるように格好つけてもあまり意味がないと思います。それよりはまず自分のような若僧の話を聞いていただいて有難いと思い、その気持ちをもってお話しさせていただきます。そんなことかと思うかもしれませんがその気持ちから出てくる表情や仕草は言葉以上に伝わることだと思います。

 

②例え話を増やす

人間は難しい話は苦手です。特にシニアの方は難しい言い方や知らない言葉が出てくると心を閉ざしてしまいがちです。どんなに正しいことも分かりやすくなければ伝わらないです。

例えば骨密度が低下すると骨粗鬆症になる可能性が上がるので日頃から陽に当たることや適度な運動、食事ではカルシウムやビタミンC、Dやタンパク質をバランス良く摂りましょう。

と言うよりは、生の柔らかい木の枝と堅い枯れ木を目の前で折ります。生の木は弾力があるので折り曲げても中々折れませんが、枯れ木は直ぐにポキッと折れます。

例えばこの木が骨だとすれば枯れ木にならないようにするには・・・天気のいい日は散歩しましょう、時々肉も食べましょう、そして果物を食べると骨が丈夫になりますよと伝えた方がより伝わりますし、会話も始まりやすいです。

 

③敬語は使い過ぎない。

敬語は相手に敬意を伝えるためには最初の頃は非常に大切ですが、使い続けるとなかなか距離が縮まらない。

敬語は距離感が出来る言葉だと思います。

本当の意味で心を開いてもらうにはその方との心の距離感にあった言葉を選ぶことだと思います。シニアの方々と長く会話していると年齢のことをあまり考えなくなることがよくあります。人と人が打ち解けるときには年齢はあまり関係なくなるのかもしれません。

 

IMG_4143

 

私はシニアの方々とコミュニケーションさせていただくほど成長できることはないのではないかと思います。一言一言に重みがありますし、自分の事より周りの方のためにという方が多いです。なかなか最初は歳が離れていると会話をするだけでも緊張してしまいますが勇気をもって声をかけることが大切だと思います。スマホでは調べられないような話がたくさん聞けることもあります。

 

なぜシニアの方と会話していると楽しいのか?

それは実際に生きてこられた、体験されてこられた実体験にもとづいている、その方だけの歴史があるからだと思います。

 

『道を知っていることと、実際にその道を歩くことは、別物だ』

 

仮想現実を生きさせられている人類を描いた映画『マトリックス』の台詞です。

シニアの方とのコミュニケーションはとても勉強になります。是非勇気をもってコミュニケーションをとってみてください、何か大きな発見があるはずです。

 

『 CKDってご存知ですか? 』

新たな国民病と言われている病気があります。それが『CKD』です。CKD(Chronic Kidney Disease)とは2002年にアメリカの米国腎臓財団が提唱した概念で日本語で『慢性腎臓病』とよばれています。

日本では患者数が1330万人、成人以上の8人に1人にもなる慢性腎臓病は放置すると取り返しがつかない怖い病気です。

IMG_6100

腎臓は腰の辺りに2つある臓器で、握りこぶしよりは少し小さなサイズですが1日でドラム缶1本ほど血液の濾過を行い、血圧も調節します。人間が生きていくためにとてもとても重要な臓器です。

大切な腎臓ですが1度悪くなるとほとんど良くなることがないので腎臓病が悪化すると”人工透析”が必要になります。

人工透析患者数は32万人を超えており、世界の透析患者の6人に1人が日本人と言われ2025年までは毎年増加していくと予測されています。週に3回、4〜5時間かけて行う透析は日常生活に大きな負担になります。ある患者さんは「透析患者には盆も正月もないよ、死ぬまで2日に1回は病院に行かなきゃならない」と言われていたことがありました。

人工透析は患者の精神的、肉体的な負担は非常に大きく、そして医療費の部分でも大きな負担になっている現状があります。

年間500万円近くかかるとされる人工透析の費用は単純計算で1兆6000億円もかかっているということになります。

人工透析より患者にとってQOL(生活の質)が高く負担が少ないのが腎臓移植になります。ただ日本では厳しい移植の基準の問題などがあり、また透析の利権の問題もあり腎臓移植は海外に比べて積極的ではありません。

今週は兵庫県の尼崎市に来ています。

尼崎市といえばあのダウンタウンさんの出身地として知られていますが、今年市制100周年を迎えた尼崎市は腎臓病を予防する取り組みでも知られています。

2011年にNHKの『ためしてガッテン』で新たに透析を開始する患者数を3年連続で減らすことに成功したと紹介されたことがあります。尼崎市では透析療法は自治体にとっても大きな経済的負担になるので実際に透析をするようになった患者を調べていったようです。そうすると多くの場合透析の1〜4年前からしか受診しておらず、おそらく予防が間に合わなかったのでないかということで、ただ健康診断を受けるだけではなくその結果をチャートにして市民に配ったことが透析患者を減らした結果につながったようです。

IMG_6098

医療費の問題は深刻です。医学は日々進歩していきますが、本当の意味で健康でい続けることや医療費を抑えるには個人個人が病気を知り、予防していくことしかないと思います。

自分の身体は自分で守る”

『言うは易く行うは難し』ですがこれからは病気になったら医者に行くという考え方から、なるべく病気にならないように元気なうちから気をつけていくことが、自分の将来や子供や孫の時代までを考えていくと、より大切になっていく気がします。

『未来とは、今である』

アメリカの文化人類学者マーガレット・ミードの言葉です。誰もが出来ることなら人工透析はしたくありません、この先も健康でいれるかどうかは

今日どういう一日を過ごすのか”

にかかっているのだと思います。

 

『 選択 』

「人が1日に選択する回数は?」コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授によると平均的なアメリカ人の場合『1日で70回』の選択を下しているようです。

”選択”の捉え方が難しいので1日2万回という説もあるようですが、普通に暮らしている中でも朝何時に起きるか?どんな服を着るか?朝は何を食べるか?など知らず知らずの間に選択をしていると考えるとかなりの選択をしながら生活しているのだとあらためて思います。

 

『選択』について考えさせられた本があります、【欧米に寝たきり老人はいない】という本です。

IMG_3708

 

 

 

 

 

 

 

 

ご夫婦で内科医をされている著者の宮本顕二さんと宮本礼子さんは2012年に『高齢者の終末医療を考える会』を立ち上げて日本の終末医療の問題提起をしているお二人です。本では様々な立場の人達の意見や体験談、そして海外と日本との終末医療の違いなどが分かりやすく書かれていて興味深い内容です。

例えば日本では高齢になり食欲がなくなると”胃ろう”(お腹に小さな穴を開けチューブで胃に直接栄養を入れる栄養投与の方法)をすすめられることが多いようです。日本の病院では管に繋がれた寝たきりの患者が多く訪れた外国の医師が驚いたエピソードがあります。海外では自力で食べられなくなった場合は無理に食事を与えないのが当たり前のようです。欧米の医学生なら誰もが学ぶ有名な内科の教科書『ハリソン内科学』では「死期が迫っているから食べないのであり、食べないことが死の原因になるわけではない」書かれているほど当たり前のようです。

 

86歳の男性は点滴を抜いてしまうため両手をベッドの柵にしばられて、起き上がろうとするため今度は胴体も縛られたという日本に対して、スウェーデンでは患者の身体を縛ってまで医療はしないと言われたというエピソードや、患者が苦しむ延命治療はしたくないが様々な問題があり思うようにできないジレンマ、家族も延命治療をしたくはないが周りの目が気になりどうしていいかわからない方、自分の判断が正しかったのか悩み続けている方、あるいは年金受給のために延命治療を続ける例など様々な方の意見や体験が書かれている本を読んでいると、深く考えさせられます。

 

そして日本では80%以上の国民が望んでいない延命治療が、実際には終末期のほとんどの人に対して当たり前のように行なわれています。

その原因として、

①延命至上主義

②自分の意思を家族に伝えていない

③診療報酬や年金受給などの社会制度

④医師が延命措置を怠ったと訴訟を起こされる可能性

⑤倫理観の欠如

などがあるようです。

 

「人は最期まで人として生き、人として生きたいのでは?」生命維持装置で生かすのが博愛主義や人道主義だとの勘違いは即改めて、個人の人間性を守るために、完治する見込みのない高齢者の死ぬ権利を認めるべきだと思います。ほとんどの親は子供や孫に負担をかけずに静かに天寿をまっとうすることを望んでいるはずです。

 

というメールが私はとても心に残りました。

 

”いかに長生きするか”ということも大切ですが、”どういう生き方をするのか”ということもより大切になってくるのだと感じました。

チャントチャントプロジェクトは『シニアのライフデザインプロジェクト』というテーマでスタートしましたが、当たり前に過ぎていく日々の生活の中にある”小さな選択”が少しずつでも意識していくことで大きな違いになるものだと思います。

プロジェクトで行う小さなチャレンジのひとつひとつの積み重ねが、シニアの方がいつまでも自分らしく生きていけることにつながれば素晴らしいと思っています。

 

 

最後にオススメの映画です。

IMG_3718

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台はイスラエルの老人ホーム、発明好きの主人公ヨヘスケルは病に苦しむ友のためにある発明をします。

最期まで自分の人生は自分らしく生きていきたいという映画でユーモアたっぷりですが、とても考えさせられる映画です。

邦題『ハッピーエンドの選び方』、『The farewell party』(送別会)です。

『チャトランガ』

『チャトランガ』という紀元前の古代インドで発明されたボードゲームがあります。8×8に区切られた盤の上で行うチャトランガはサンスクリット語で”4つの要素”という意味で【象・馬・車・歩兵】の4つの戦力のことをあらわしているようです。

戦争好きの王に戦争をやめさせるため、戦いを模したゲームを高僧が作って王に献上したのが始まりとする説もあります。そしてやがてこれが世界に広がってチェスや将棋の原型になっていったようです。

IMG_3137

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日まで山形県の天童市にいました。天童市は将棋駒づくりで有名で街を歩くとあちらこちらに将棋をモチーフにするものがあり楽しめます。 

また今月は武者姿の人たちが将棋の駒にふんして対局する「人間将棋」を開催したり、将棋の棋士が主人公の映画「3月のライオン」の主演の神木隆之介さんなどが訪れて盛り上がりをみせている天童市です。

江戸後期、天童織田藩の財政難を立て直すために始まったとされる将棋駒づくりは現在、全国の生産量の大部分を占めるまでになっています。

IMG_3140

 

 

 

 

 

 

 

 

将棋といえば、14歳の中学生棋士の藤井聡太四段が非公式ながら羽生善治3冠に勝利するというニュースがあり、また将棋プロ棋士の佐藤天彦名人とコンピューターソフト「PONANZA」の対局が日光東照宮で行われコンピューターソフトに佐藤名人が破れるということなどもあり話題に事欠かない将棋ですが、シニアの健康にも役立つことがわかってきています。

 

2012年時点で約462万人と推計されている認知症ですが、2025年には700万人を超えると予測されていてこれは65歳以上の方の5人に1人が認知症という計算になるようです。そして認知症になる前の段階を軽度認知障害(MCI)と呼びその軽度認知障害も含めるとなんと65歳以上の3人に1人が認知症患者とその予備軍という予測があります。

 

認知症は生活習慣病の側面があると言われており、そのためには日々の脳のトレーニングが必要だとされています。

ただし脳のトレーニングといっても同じことを繰り返し行うような脳のトレーニングより、将棋などのような人と向かい合い頭を使うようなトレーニングのほうがはるかに効果があるようです。

 

ニューヨークで行われた75歳以上の高齢者の追跡調査によると、アルツハイマーになる確率が何もしないグループより新聞や本をよく読むグループが3分の2、チェスなどをするグループは4分の1にまで減少するようです。

 

なぜ頭を使うと認知症予防になるのかは実はまだよく分かっていないようですが、物事を考えるときには過去の経験や様々な情報を分析することで脳の神経細胞が活性化し、そして活動的になる脳の神経細胞の数が増えるのではないかと、その頑張って働いている脳細胞を「認知的予備力」と呼び、その力をつけていくことが大切なことのようです。年齢とともに物忘れは増えていきますが、その分努力が必要ということだと思います。

 

そしてその「認知的予備力」をつけるのに将棋はとても良いようです。

 

IMG_3143

 

 

 

 

 

 

日本の将棋はいつできたかはっきりわからないようですが平安時代の「天喜六年」(1058年)と記された木簡と一緒に奈良市で見つかったものが日本最古の将棋の駒とされていて、今と同じ5角形の形をしていたようです。

5角形というのは日本だけで何故なのかは諸説あるようです。前後どちらに進んでいるかわかりやすいという理由や、木簡などが5角形であったため、古くなった木簡を将棋の駒として再利用したとか、、、とにかく昔も今も日本人に愛されている将棋で楽しみながら認知的予備力を上げるというのは素晴らしいことではないでしょうか?

 

 

 

 

『 相撲で寝たきり予防② 』

先日ブログで紹介させていただいた”相撲で寝たきり予防”の続報です。

チャントチャントプロジェクトのメンバーで元力士の『豊錦』(とよにしき)という四股名で活躍されていた圓山さんという方がいます。圓山さんは相撲の稽古の中には高齢者の寝たきり予防につながるものがたくさんあると言われていて、4月14日両国にある陸奥部屋(みちのくべや)にて相撲の稽古の基本的な動作を教えていただきました。

IMG_2676

 

 

 

 

 

 

今回初めて相撲部屋に入らせていただいたのですが、独特な張り詰めた緊張感と神聖な空気、そしてなんとも言えない迫力がありました。

陸奥部屋の方々は超高齢社会のいま、相撲が少しでも高齢者の健康に役立てばとご協力いただきました。

 

IMG_2694

 

 

 

 

 

 

そして圓山さんと共に教えていただいたのは現役の力士『霧津羽左』(きりつばさ)さんです。

平成10年3月31日生まれの19歳、鹿児島県鹿屋市出身の霧津羽左さんは実は行司になるために陸奥部屋に入られたようです。ブレイクダンスをされていたという筋肉質の霧津羽左さんは突然のお願いにもかかわらず快く教えていただきました。

IMG_2722

 

 

 

 

 

まず鉄砲柱と呼ばれる柱に向かって左右の突っ張りを繰り返す『鉄砲』が始まりました。鉄砲とは手と足が同時に動かないといけないので、腕と腰と足の筋力を鍛え、上半身と下半身の連動性やバランスを整えるトレーニングだということです。

 

 

そして『四股』を見せていただきました。

片足を高くあげ、強く地を踏む『四股』は古くから地を踏み鎮めるという宗教的意味をもち、力士の四股によって大地の邪悪な霊を踏み鎮め、あるいは踏むことで春先の大地を目ざめさせて豊作を約束させるなどといわれています。

もちろん相撲の重要な稽古の一つである『四股』は相撲で重要な下半身を鍛え、股関節を柔らかくする下半身強化にはもってこいのトレーニングです。

間近で見せていただいて四股は、高く足があがっても全くぶれない姿はとても綺麗で思わず見とれてしまうほどでした。

IMG_2725

 

 

 

 

 

 

相撲は直径4m55cmの土俵の中で、体重制限がない戦いをするわけですからより合理的な身体の使い方が求められると言われています。

長い歴史の中で培われた相撲の稽古は、より合理的な身体の使い方が多くあり、改めて学ぶことが多くありました。

 

 

チャントチャントプロジェクトでは相撲の基本的な動作の中で、高齢者にも簡単に出来て『寝たきり予防』につながるようなエクササイズを圓山さんと共に考えています。

完成したらまたご報告します。その時には高齢者の方々にチャレンジしていただきたいと思っています。

 

 

『相撲』の語源は「争う」「負けまいと張り合う」を意味する動詞「すまふ(争ふ)」が名詞化して「すもう」になったのではないかといわれています。

人間は歳をとりますが、それぞれが「いつまでも元気でいるんだ」「病気や老化に負けまい」と張り合うことこそが、今の超高齢社会には必要なのかもしれません。

 

 

 

『 連鎖 』

去年の今日は宮崎にいました。取引先と食事中に激しい揺れがありそれが熊本の地震でした。宮崎でもかなり揺れていて急に酔いがさめたのを覚えています。大きな揺れが何回かありそれからも小さな余震がずっと続いていました。翌日に別府まで行きそこでもまた地震が続いていて数分毎に揺れがありかなり気分が悪くなりました。

 

私は兵庫県の宝塚市出身で阪神淡路大震災の被災者です、朝5時でもちろん寝ていたのですが地面の奥のほうから鬼が太鼓を叩いているみたいなドンドンという音がして、すぐにまるで洗濯機みたいに揺れました、ベッドにしがみついていないと振り落とされるような揺れと木造の家が軋む音がしてこの揺れが止まると、シーンとしました。その瞬間は死ぬと思いました。家がドリフみたいにバタンと倒れてしまうと思いました、私は2階にいて残りの家族は1階にいたので家族のことも心配になり、『頼む倒れないでくれ!』と歯をくいしばり縮こまっていました。しばらくして倒れないことがわかったくらいに父親の「大丈夫か!」という声がしたと覚えています。

屋根は崩れて家の中はメチャクチャになり、小学校の体育館に避難しました。体育館にビニールシートを敷いて家族でギュウギュウ詰になりながら座りました。テレビが置いてあり神戸の燃え盛る街が映っていました。すぐに電気は復旧しましたが水道とガスがなかなか復旧しない状況で、特に水道が流れない小学校のトイレは悲惨でした。

徐々に復旧して1週間ぶりぐらいにシャワーを浴びたときはドンドン黒い汚れたお湯が流れていったり、少しずつ元の生活に戻るようになっていきました。ただまわりには家族や家がなくなってしまった人もいてどうしようもないこともあるんだなと思っていました。

当時大学1年生だった私は年の離れた弟と一緒にいました。避難先の体育館で弟が「腹減ったよ」と言うのですが渡す食べものもないので「我慢しろ!」と言っていると見ず知らずの女性がラップに包んだ海苔がないおにぎりを差し出してくれたことが忘れられない思い出です。その方も食べてないのに、、震災のなかとても感動しました。自分もそういう人でありたいと強く思いました。

ドイツの香川真司選手の所属するサッカーチーム、ボルシア・ドルトムントの選手達を乗せたバスがイスラム過激派とみられる2人によるテロに合いました。そして今朝のニュースでアメリカがアフガニスタンのイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に非核兵器では史上最大の爆弾を投下したと報道されていました。

悪いことの連鎖はなかなか断ち切ることが難しいことなのかもしれません。

ただ良いことも連鎖するものだと思います。そういうことが出来るようなプロジェクトにしていきたいと思います。

一年はあっという間ですが、地震の影響はなかなか消えません、少しでも早く元気になれますように。

IMG_2416

 

 

『 相撲で寝たきり予防 』

 

あの若乃花以来、19年ぶりに日本出身の横綱となった稀勢の里の活躍でまた大相撲人気が盛り上がりを見せています、相撲は日本の国技でありまた伝統文化でもあり、その歴史は古く日本相撲協会のHPによると相撲の起源は古事記や日本書紀にも神話として残っているほどです。 続きを読む

『 16時間 』


2015年NHKの国民生活時間調査報告書によると、1日のうち家で過ごす時間の平均が『約16時間』だそうです。私は出張族でほとんど家にいませんが平均するとそうなるようです。

IMG_1320

 

 

 

 

 

 

 

 

団塊の世代と言われる方々が後期高齢者になる、5人に1人は75歳以上になるという、いわゆる「2025年問題」には医療や介護の問題が取り上げられることが多いですが、その中の1つが人生の大半を過ごす場所、『 住居 』の問題です。

 

2025年、世帯主が65歳を超えると言う世帯が2015万世帯、75歳を超える世帯が1187万世帯と予測されていています。その中には高齢者が二人だけで生活されている、あるいは一人暮らしの高齢者も多く老々介護や、孤独死などの問題などもあり、今後は今以上に大きな問題になりつつあります。
また公的な介護施設への入居待ち問題などもその問題をより深刻にしています。

 

そこで2011年10月にスタートしたのが、”サ高住”(サービス付き高齢者向け住宅)です。
”サ高住”とはバリアフリー対応の賃貸住宅で、基本的にまだ介護の必要がない比較的元気な高齢者のための住宅です。
”介護施設”のイメージが強い有料老人ホームに比べて、サ高住は安否確認サービスと生活相談サービスの2つが義務付けされているだけで自由度の高い生活がおくれるとされています。

 

 

シニア世代の方々の自立をテーマに始まったこのチャントチャントプロジェクトですが、ありがたいことに様々な立場の方々がその考え方を理解してご協力いただいています。

 

そして今回紹介させていただきたいのが、そのお一人であり、チャントチャントプロジェクトのメンバーでもある竹中永健さんです。

竹中永健さんは成年後見人として認知症高齢者の方々のお世話をされている中で高齢者の住まいに関する問題に直面され、先ほどご紹介した”サ高住”も本当の意味で実際に住むことになる高齢者に喜んでもらえるようなものは現実には少ないのではないか、居住者一人一人にとって本当に生き生きと暮らせる場所に出来ないだろうかということで、従来の”サ高住”から”コンセプト型サ高住”という考え方で『ばんぜんの会』の代表として活動されています。例えばペット共生型、ガーデニング家庭菜園付き、趣味➕カフェ付きなど、、聞くだけで住みたくなるような住宅だと思いました。

 

IMG_1219

 

 

 

 

 

 

 

先日大阪にて竹中永健さんが主催する『ばんぜんの会』の定例勉強会に初めて参加させていただきました。

前半はこうのとり倶楽部の助産師である林祐子さんから「働く女性の健康を考えるおはなし会」というテーマで少子高齢化問題、不妊治療の現状や女性にしかわかりにくい内容も男性にもわかりやすくお話していただきました。後半は様々なお仕事をされている方々から高齢者や障がい者の方々にとって住みやすい住居などに関連する話などがあり、竹中さんを中心に志の高い方々とそれぞれの立場で出来ることを話し合う時間を過ごさせていただきました。

 

本当に必要なサービスは高齢者や障がい者の方々にしかわからないと思いますし、いまある制度や仕組みだけではうまくいかないとき職種や立場にとらわれずに協力して問題を解決することが大切だと強く感じた勉強会でした。

『 サッカー 』



世界最高のサッカー選手と言われるリオネル・メッシが所属するFCバルセロナが、チャンピオンズリーグで歴史に残る大逆転劇を起こしニュースになっています。

IMG_5715

 

 

 

 

 

一方日本でもJ2の横浜FCに所属する“カズ“こと三浦知良選手が50歳になった今シーズンもJリーグの最年長記録を更新し続けていると取り上げられていますが、スペインにはそれを上回るロベルト・カルモナという54歳の現役選手がいて現在の世界最高齢の現役サッカー選手です。ウルグアイ出身1962年生まれのカルモナ選手は昔のチームメイトの孫とプレーすることもあるということで話題を集めています。

 

サッカーはボールさえあればどこでも気軽にできるスポーツで、また世界で一番人気のあるスポーツだと言われています。(余談ですがチャントチャントプロジェクトの”チャント”はサッカーの応援チャントからきております。)

IMG_1939

 

 

 

 

 

 

 

年齢を重ねてプロでサッカーを続けるというのは大変なことですが、一般の方々が楽しみでサッカーを続けることは健康にもつながるということがわかってきています。

サッカーは一見激しいスポーツですが、ルールが単純で比較的自由度が高い競技ですから、無理をしない程度に気をつけてプレーをするのがポイントです。

デンマークのコペンハーゲン大学の研究によると、ふだんトレーニングをしていない高齢者がサッカーをすることで筋力や骨密度が向上するという研究があるようですし、サッカーは周りを見て動きますから交通事故の予防にも役立ち、ボールを蹴ったり走ったりすることで年齢とともに衰えやすい下半の筋肉が鍛えられ寝たきりの予防にもつながります。

 

また”棒サッカー”という競技も高齢者の方々に人気があります。

この競技はサッカーですが脚を使わないで棒を使います。そして座ったまま行いますので車椅子の方でも参加できます。1チーム11人で縦12メートル、横90センチのコートに向かい合い棒を使いゴールに入れるという競技です。かなり盛り上がるようです。

 

私もサッカーを時々(年に1.2回しか出来ていませんが)しますが、体力の衰えはやはり感じますが、それ以上に多くの人と汗を流して協力してゴールを目指すというのは素晴らしいと感じます。1人だと続かないスポーツもチームメイトがいると続けられるという方も多いようです。

日本でも全国各地で棒サッカーのようなものから、本格的なシニアサッカーまで盛んになってきています。

サッカーがシニアの方々の自立につながるようなことができたらいいなぁと日々考えております。

 

『フットボールは子供を青年にし、青年を大人にし、大人を紳士にする。尚且つ大人を子供に戻す力がある』

リヴァプールFCの名監督ビル・シャンクリーの言葉です。いくつになってもサッカーでもどんなことでも、何か夢中になれることを探すのもいいことかもしれません。