『 それしかないわけないでしょう 』

正月休みは仕事よりもはるかにピリピリする家庭で、ホラー映画よりも怖い「マリッジストーリー」を観て、やはりのんびりできる場所なんてないのだと改めて思い知らされました。

明けましておめでとうございます、2020年が始まりました。

 

 

『 brake 』

自転車にも車にも電車にも飛行機にも、動くものにはブレーキやそのようなものがあります。

 

メルセデス・ベンツの基盤を築いたカール・ベンツが1886年に作った世界初のガソリン自動車「パテント・モトール・ヴァーゲン」には革ベルトを駆動軸に巻きつけ、その摩擦によって減速するというブレーキがあったようです。

パテント・モトール・ヴァーゲンの最高速度は15km/hほどだったようですから、自転車みたいな感じだったようですがその頃からブレーキはあり、やがてドラム式ブレーキになり、ディスクブレーキ、ABS、自動ブレーキの時代になっているようです。動くことは止まることとセットになって進化してきているわけです。

 

今年のオリンピックではメイン会場となる新国立競技場ですが、そのこけら落としになるサッカーの天皇杯が元旦に行われ、ヴィッセル神戸が念願の初タイトルをとりました。

おそらくJリーグ史上最高の外国人選手であるイニエスタ率いるヴィッセル神戸が目指しているサッカーはなるべくボールを保持してパスを繋いで戦うスタイルで、あのFCバルセロナを目指していることでも知られています。

パスを繋いでいくときに大切なことはボールの受け方です、味方から来たボールを止める時の身体の向きやボールを止める位置、それが次の動作を素早く的確にするからです。

正しく止めることは次へのスタートにつながります。

 

 

『 それしかないわけないでしょう 』

絵本「りんごかもしれない」の ヨシタケシンスケ さんは大好きな作家さんの1人です。

亡くなったおじいちゃんが残したノートには死後の世界や、持っていくもの、色々なお墓をたててほしいとか、なんだかんだ楽しそうに書いてあります。

孫はおじいちゃんの気持ちを考えます、こんなに死ぬのが楽しみだったのかなぁ?もしかしたら死ぬのが怖くて書いたのかなぁ?、、そんな「このあとどうしちゃおう」はお薦めですし、前と後ろが見える宇宙人が後ろが見えない地球人を心配する「みえるとかみえないとか」も考えさせられます。

とにかく絵も可愛くみな好きですが、中でも特に好きなものが「それしかないわけないでしょう」です。

何かを始めるときや進めていこうとすると、どうせそんなことやってもうまくいかないとか、これからの世界は悪くなっていくとか、大人や社会はどんどん選択肢を狭めていく、知らず知らずに心のブレーキを踏んでしまうような空気になってしまっている。

そんなときに視点を変え、頭をリセットさせる、それは絵本を読む子どもにも、絵本を読んでいた昔の子どもにも何かを乗り越えていくヒントになる気がします。

 

 

『 break 』

“brake”と”break”は発音が似ています「ブレーキ」と「壊す」や「休む」と意味は違います。

ちゃんとちゃんとの学校ではまずしっかりとブレーキをかけて、次の場所に向けてスタートをきりたいと思っています。

 

なんとなくですが漠然と感じることが ”自分さえ良ければいい” という世界に向かっている気がします。余裕がなくなるとどんどん視野が狭くなります。

他人のことなんて気にしてる場合じゃない、それは当たり前かもしれません。

自分の家族や友人を大切にすることはもちろんのことですが、さらにもう少し先のところにあるのがちゃんとちゃんとの学校であり、シニア支援である気がします。

生きていくだけでも精一杯の時代にシニア支援は正直大変なことだとも思います。ただしそんな壁にぶつかったときには

「それしかないわけないでしょう」

と素敵なサポーターの皆さまと壁を壊せるように、そして今年は1つのカタチをつくれるよう頑張っていきたいと思っています。

2025年まであとわずかです、今年もまたちゃんとちゃんとの学校にゆるくまじめにお付き合いいただけたら幸いです。

今年もよろしくお願いいたします。

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