『 もしも 』

もしも宝くじに当たったら、もしもレアル・マドリードからオファーが来たら、と妄想するのが大好きですが、もしも寿命が1000歳だったらと最近よく妄想しています。なぜ1000歳なのかは分からないですが、私は千が好きなのです。

 

『 もしものコーナー 』

例えば、赤ちゃんの時間も長めにとって、幼稚園も30年通って、60年小学生をして、100歳くらいでやっと中学生になります。

200歳でフレッシュな新社会人に、300歳くらいには結婚したり、子供が産まれたり、職業もいくつも経験出来るはずですから、あれこれ悩まなくて大丈夫です。

650歳で定年ですが、それでは早いので定年をもう100年伸ばしてみるかということになる、定年しても300年近くの時間があれば、例えば旅行にしても日本全国行ったことがない場所はなくなり、世界中もほとんどまわれるはずです。

ただし身体はどうなるのか?という問題があります。こういう妄想は都合のいいように考えがちですが、ふと考えると難しいことがたくさんあります。

タケコプターを付けて空は飛べたとしても、髪の毛は耐えられるのだろうか?、どこでもドアのドアを開けた瞬間にドアにぶつかる人がいたらどうしようかと、まあ妄想とはいえ色々と考えます。

1000歳まで長く生きれたとして、いまと同じようなスピードで身体も老化したと考えると、1000歳まで生きることは楽しみばかりではなくなります。

70歳で膝が痛くなればあと930年は痛みと付き合わなきゃいけません、80歳で寝たきりになったら、認知症になったら、、なんて考えると恐ろしくなります。

また長生きすると、子供、孫が増えますし、ひ孫、玄孫(やしゃご)、来孫(らいそん)、昆孫(こんそん)、仍孫(じょうそん)、雲孫(うんそん)、とその次も考えないといけませんし、どこまで家族の名前を覚えていれるのか?

ひいひいひいひいおじいちゃんと、ひいひいひいひいおばあちゃんと、なかなか名前を呼ぶだけでも疲れますし、はたして結婚式は誰まで呼べばいいのか???

 

人口が増えると、食料や住居の問題もあり、病院や介護施設は人で溢れ、医療費だ、社会保障費だ、年金だ、となってくるとどう考えても無理があり、すぐに破綻してしまいそうです。

ありえない妄想ですが、人生1000年時代になると個人の生き方や、社会のシステムも大きく変えなければいけません。

 

『 あと5万円 』

伊東まゆみさんとは、令和になってから初めて渋谷でお会いしました。

伊東まゆみさんは、愛媛県松山市シルバー人材センターにて、団塊アクティブシニア向けに「いきがい・はたらきがい雇用促進」を手がけてこられた方で、ちゃんとちゃんとの学校にも興味を持っていただいて、5月16日の『ちゃんとちゃんとの学校のよるごはんの部』にも参加いただきました。

「あと5万円」とは、その伊東さんが言われていた言葉です。伊東さんと同世代の方々の年金が想像していた額より少なく、月にあと5万円がもしあれば、シニア世代の人達の暮らしが少しは楽になる、とお話をしていただきました。

“あと5万円”、やはり働くということしかないのかもしれませんが、年齢を重ねてもバリバリ働ける方ばかりではないですから、切実な問題だと思います。ちゃんとちゃんとの学校でもなんらかの形で関わっていきたい大きな問題だと思っています。

 

『 あと2000万円 』

6月3日に公表された「高齢社会における資産形成・管理」という報告書が話題になっています。

金融庁審議会のもとに設けられた有識者会議のひとつである、市場ワーキング・グループ(大学教授や金融機関の代表者ら21人の委員で構成)が昨年9月から12回、議論を重ねた後、金融庁内部の了承を得てまとめ上げたものです。

「収入が年金中心の高齢夫婦の世帯は、収入よりも支出が上回るため、平均で毎月5万円の赤字になる。老後30年間これが続くと、2000万円が必要になる」〜「赤字分は貯蓄などの金融資産から取り崩す必要がある。現役世代から長期の投資を行い、資産形成を進めるべきだ」という部分です。

「あと2000万円いりますから自分でなんとかしてくださいよ〜」ということが切り取られ、批判も含め話題になっています。

 

『 悪いのは誰? 』

誰が悪いのか?それは問題かも知れないですが、誰かが頭を下げたり、勝手に辞職されても解決しません。

年金制度の問題は、随分と前から分かっていたことでもあります。なぜわかっているのに対策が出来てないのか?という問題はあるにせよです。

偉い立派な政治家の方々が都合のいい話をしても、大切なのは現実に目を向けていくことしかないと思います。

結局、昔はそんなに長生きじゃなかったからです。やはり人生50年の時代と100年の時代では同じようにはいくわけはないと思います。

予測できる未来に対して出来ることをやるしかない、大きな変化の時期には社会のシステムも個人も変わらないといけないのだと思います。

 

『 ファクトフルネス 』

本屋さんが大好きで、ちょくちょく寄っては、なんとなく見た目だけで本をついつい買ってしまいます。”ジャケ買い”というやつです。

最近そのジャケ買いで読み始めたのが、スウェーデンの医師であり、公衆衛生学者のハンス・ロスリングとその息子夫婦が書いた『ファクトフルネス』という本です。

ファクトフルネスとは造語で「正しく事実に基づいて世界を見よう」という試みであり、訓練のことのようです。

本は世界の事実に関する13のクイズから始まります。

このクイズは医学生や教師、ジャーナリストや政治家、大学教授やノーベル賞の受賞者などの正解率が、一般の人より低いこともよくあるようで面白いです。

 

例えばこんな問題があります。

Q.世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?

① 約2倍になった

② あまり変わっていない

③ 半分になった

 

正解は①、ではなく③です。

世界は実は良くなっている一面もある、なんとなく抱いている世界のイメージも、実はそうでない。ということがわかる本です。

 

どうしても情報はよりインパクトがあるものが報道されがちです。それは本にもありますが「飛行機が墜落しました」はニュースになっても「飛行機が予定通り無事着陸しました」ではニュースにはならないわけですから、どちらかといえば多くの成功は、かえって目に入りにくいようになっているのかもしれません。

様々な見方があるようですが、世界は徐々に良くなっている部分もあるのも事実、それは世界が抱える問題に対して努力してきたことの歴史だったり、意味があることをあらわしています。

まだまだ世の中捨てたもんじゃない、と思わせてくれる本です。

 

1000歳はさすがにオーバーですが、昔に比べて倍近くは長生きになりました、それにともなってお年寄りが増えています。多くの努力の結果として素晴らしいことだと思います。

ちゃんとちゃんとの学校では、悲しい事件や、暗いニュースが多くなりがちな高齢化の問題に対して、決して目を背けるわけではなく、ただ一方では報道されない高齢化の素晴らしさも、それ以上にあるのではないかと、様々な授業を通じて発信していきたいと思います。

超高齢社会のファクトフルネスを!

 

 

シニアのジリツ支援プロジェクト『ちゃんとちゃんとの学校』では7月13日、初めて東京を飛び出し岡山でちゃんとちゃんとの学校を開催します。

私達は様々なプロジェクトを、サポーターの方々の支援のもと活動しています。

2019年度から『ちゃんとちゃんとの学校』の記念すべき1期生のサポーター募集をスタートしております。

シニアのジリツ支援に関心がある方ならどなたでもご参加いただけますので、是非皆様のご参加をお待ちしております。

詳細はこちらをご覧ください。

 

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