『 排除 』

「松阪もめん」とは、天然藍の先染め糸を使い、「松坂嶋(まつさかじま)」と呼ばれる縞模様が特徴の松阪地域で生産される綿織物です。

仕事で松阪に来ていますが、松阪といえば「松阪牛」も有名ですが、「松阪もめん」も有名です。

「青は藍より出でて藍より青し」ということわざがあります。

「藍」とは染料に使う藍草のことで、藍草で染めた布がもとの藍草よりも鮮やかな青色となることから、弟子が師匠の学識や技量を越えることのたとえとして使われます。

ただし本来の意味は、学問は中断してはいけない、努力すればするほど優れたものになるということのようです。

学ぶこと、それを続けることが大切だということを意味することわざです。

 

『 公園 』

自宅の前の公園には、遠くから遊びに来る子供達がいます。

なぜわざわざこの公園に来るのか?聞いてみたら「近くの公園はボール遊びが出来ないんだ」という理由でした。

最近の公園はより安全を求めてなのか、禁止事項がたくさんあります。

ボール遊びだけではなく、ペットがダメ、自転車がダメ、一輪車がダメ、スケボーがダメ、撮影がダメ、花火がダメ、飲食がダメ、うるさくしてはダメ、、、などなどよく見かけます。

これを全て守るとしたら、いったいどうして遊べばいいのか?お手本を見せてもらいたいくらいです。公園で遊ぶ子供が少なくなったのは、こういうこともひとつの理由じゃないのかなぁ、と思います。

もちろん怪我したら誰が責任とるんだ〜!、という意見も分かりますが、もっといい形がないもんかと思います。

 

『 ウォシュレット 』

一般世帯で80%近い普及率があるウォシュレットは、ホテルでもほぼ付いている気がします。ただ使い過ぎには注意が必要のようです。

肛門の周辺には「皮膚常在菌」という菌が存在し、皮膚を「酸性」に保ったり、有害な細菌などから守ってくれる働きをしています。

ウォシュレットを使い過ぎると、強力な水圧によってこの大切な皮膚常在菌が洗い流され、トラブルを起こしやすい状態になってしまうそうです。

綺麗にし過ぎるのも問題だということかもしれません。

潔癖症の人が時々いらっしゃいますが、そんなに綺麗にし過ぎるのは、私はちょっと不自然な気もします、人間なんてそんな綺麗なもんじゃないはずです。

 

『 黒い羊 』

白い羊の集団に、黒い羊が一匹いると白い羊たちから受け入れてもらえず、排除されるという話があります。

聖書の故事に由来している話で、集団心理学では『黒い羊』と言われているようです。

 

「犯罪者の3人に1人は生まれつきの犯罪者で、残虐な犯罪を犯すのは決まって生まれつきの犯罪者だ」というのが犯罪人類学と犯罪学の父と呼ばれているチェーザレ・ロンブローゾです。

生まれつき犯罪をおこすのはこんな顔なんだと、顔の特徴まで発表したこの危険な考えは当然ながら科学的にも否定されています。

 

『 黒 』

Vantablack(ベンタブラック)」と名付けられた物質が、世界で最も黒い物質なんだそうです。

イギリスのナノテクノロジー開発企業であるSurrey Nano Systemsが開発した「Vantablack」が最も黒いと言われるのは可視光吸収率にあります。

可視光吸収率とは、目に見える光を吸収する確率のことで、一般的な黒色の可視光吸収率は95~98%程度に対して、Vantablackの吸収率は99.965%で、ほとんどの光を吸収してしまいます。凹凸なところにVantablackを使うと凹凸が分からないくらい、真っ黒なんだそうです。

黒も色々あるんだなぁと思いますし、どんなに黒いといっても100%ではないんだとも思いました。

 

『 考え続ける問題 』

事件がショッキングになればなるほど、被害が大きくなればなるほど、その対策も世の中の意見も同じように強く激しくなりがちです。

最近よく報道されている、高齢ドライバーによる悲惨な交通事故に関しても、様々な意見があります。

私のまわりでも75歳以上は免許証を取り上げるべきだという意見をよく聞きました。

排除することは、とても分かりやすく、インパクトはありますが、それは一方で考え続けることを放棄している気がしてなりません。

実際には交通事故をおこすのは16〜19歳が1番多いわけですが、死亡事故に関しては高齢者が多いということで、それはアクセルとブレーキの踏み間違いが一般的なドライバーより8倍近く多いことに関係しています。

10日に、政府が高齢ドライバー向けの、新たな運転免許制度を創設する方向で検討していくということが、わかったようです。

75歳以上向けの、この新しい免許は自動ブレーキやペダルの踏み間違い時の加速抑制装置を備えた「安全運転サポート車」に限って運転を認めるようにするようです。

100点満点の正解がない、この問題ですが、交通事故はお年寄りだけがおこすわけではなく、ある日突然誰もが加害者にも被害者にもなるということをもとに、これからも考えることをやめずに、考え続けていく問題だと思います。

 

 

シニアのジリツ支援プロジェクト『ちゃんとちゃんとの学校』では7月13日、初めて東京を飛び出し岡山でちゃんとちゃんとの学校を開催します。

私達は様々なプロジェクトを、サポーターの方々の支援のもと活動しています。

2019年度から『ちゃんとちゃんとの学校』の記念すべき1期生のサポーター募集をスタートしますので、シニアのジリツ支援に関心がある方ならどなたでもご参加いただけますので、是非皆様のご参加をお待ちしております。

詳細はこちらをご覧ください。

 

 

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