『 turn over a new leaf 』

turn over a new leaf とは、葉っぱをひっくり返すことではなく、新たなページを開くということで日本語でいうところの “心機一転” という意味なんだそうです。

ただでさえ4月は新学期や新社会人、新たな職場に移ったり、様々なスタートの季節ですが、桜とエイプリルフールと、そこに今回はなかなか経験することがない新元号の発表もあり、誰もがいつもにも増して “心機一転” という気持ちになる4月1日だったかもしれません。

私もこのグダグタと書かせていただいている “自分がちゃんとしろコラム” も含めて今年こそちゃんとしていく決意を固めました。

 

 

『 老人はいない、老人だと自分で感じる人がいるだけだ 』

と言ったのはイタリアサッカー界の名監督であるトラパットーニです。

ちょうど平成元年の頃、その当時大好きだったイタリアのサッカーチームがインテルでした。

ドイツのマテウスやクリンスマン、ブレーメのドイツトリオがいたインテルは、オランダトリオがいたACミランや、マラドーナのナポリのように華やかではなく、守備的で泥臭く勝つチームでした。

そのインテルの監督がトラパットーニです。1972年にACミランユースの監督を務めてから、4つの国でリーグ制覇を成し遂げ、UEFAの主要タイトルとトヨタカップを制した唯一の人物です。

年齢を重ね、全てのものを手に入れて引退するかと思われたトラパットーニが66歳の時、また新たに海外のクラブに挑戦するときのコメントが

「 老人はいない、老人だと自分で感じる人がいるだけだ 」

と答えたわけですから流石です。

 

そして80歳になるいま、トラパットーニの挑戦は続いています、それは世界最小の国、バチカン市国の代表チームの監督です。

バチカン市国の面積は0.44㎢でディズニーシーや皇居より狭く、人口が809人(2016年4月 外務省HPより)と少ないため、サッカーの代表選手もプロのサッカー選手ではなく、カトリックの修道者や一般職員です。

そして、なんと国内にサッカー場が無いようですから、なんてのんびりした代表チームだと思います。

そんな常にチャレンジを続けるトラパットーニの有名な言葉がもう一つあります。

「これまで出会った最高のストッパーは妻のパオラだ」歴史に名を残す名将を、止めることが出来るのは奥さんだけだということでしょうか。

 

『 2025年 』

3大メガバンクの1つ三菱東京UFJ銀行が、2020年の新卒採用数を45%減らすというニュースがありました。ネットバンキングの普及や、店舗の統廃合などもあり、その後の採用も一段と絞るようです。

専門家の中には、これからの銀行の存在を疑問視するような発言もあり、時代の流れを実感するニュースでもあります。

駅の改札で切符を切っていた人が消え、代わりに自動改札になり、映画館のチケット窓口の人も消え、発券機が並んでいます、ガソリンスタンドだってそうです。

今までは人がやっていた仕事がどんどん機械化されています。

 

2025年は、団塊の世代が75歳を迎える超高齢社会の問題とともに、日々の暮らしに欠かせないクルマも大きな変化を迎える予定です。

人が運転しなくても、車が運転してくれる自動運転のことです。

内閣府が2018年4月に発表した「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム研究開発計画」によると、自動運転のレベルを2025年にはレベル4【(高度運転自動化)「限定された条件のもとでシステムが全ての運転タスクを実施するが、システムからの要請などに対する応答が不要となる」】の市場化が可能になるように進めていくようです。

レベル4とは多くの自動車メーカーが完全な自動運転の目安とするレベルで、運転手ではなく、システムが運転するという状態です。

つまりあと6年で、運転席に座らずに本を読みながら、スマホを見ながら、運転出来るようになるかもしれません。  

 

『 新たなページ 』

今までの仕事が無くなる一方で、今までになかったような新しい仕事も生まれています。

超高齢社会の日本では、お年寄りが、若い人に負けないように頑張って仕事をすることはもちろんですが、お年をとられて体力が落ちて、また仕事のスキルがないような人であっても出来るような仕事や、もっといえばお年寄りにしか出来ない仕事も増えていくはずです。

ずいぶんと前から、このプロジェクトを通じて、”新しいシニアならではの仕事” が生まれたらと思っています。

今までに無かった新たな価値が生まれる、そういう仕事が1つでも増えることが、豊かな超高齢社会には必要です。

 

セレンディピティ(Serendipity)とは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力のことです。

ちなみにこれは能力ですから、偶然のように見えて、そのためには柔軟な思想と、つねに前向きな好奇心、発想の転換などが必要だそうです。

名前は忘れましたが、NHKに出ていたAIの専門家だという著名な先生が言っていました。

「たくさんの情報が既に脳にはあって、その情報をどう繋いで、どう使うか、ということが大切なんだ」

というようなことを、だいたいそんなようなことを、言っていました。

何か新しいことを生み出すためには、何にも無い、無から生み出しているようで、じつは答えの元は、もう私達の頭の中にあるようです。

脳のことだけではなく、私たちも、もっともっと柔軟に、面倒くさいしがらみや、年齢や性別や立場を超えて、それぞれの”持ち物”を持ち寄って新しいものを作っていくことが大切な時代になっていく気がします。

長く生きていくためには、生きていながら、どんどん生まれ変わっていかなきゃなりません。そういうことを、ゆるくまじめにこれからも考えていきたいと思います。

 

 

 

■□■シニア支援パーソンが集う勉強会

ちゃんとちゃんとの学校 2019社会人クラス  vol.2

2019年 4/25 (木) 19:00〜21:00 開催!

「シニアのジリツ」にまつわる情報・お仕事・サービスの情報、ちゃんとちゃんとの学校シニアクラス、フードクラス、サポーターの取り組みのご報告をお伝えしていきます。

また各プロジェクトの取り組みの課題やアイデアをみなさまとも共有したりお話したりする時間も予定しています!

ちゃんとちゃんとの学校はオープンな勉強会ですのでサポーターに限らず社会人・学生どなたでもご受講いただけます。

是非シーズン2を迎えたちゃんとちゃんとの学校に気楽に参加してみてください!

 

【開催日時】4/25 (木)

19:00〜21:00 (開場 18:40)

【開催場所】

クラブハウス会議室

東京都港区南青山2-2-8 DFビル5F

(地下鉄大江戸線・半蔵門線・銀座線 青山一丁目駅徒歩2分)

 

 

 

 

 

 

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