『 1センチの努力 』

いつになったら出てくるのか?

ずいぶん前に注文したのに、なかなか料理が出てこないとんかつ屋さんが大阪にありますが、それを忘れるほどの美味しさで仕方がなく行くわけです。とんかつ屋さんじゃないですが、リニアモーターカーもいつになったら出て来るのか、そういえば子供の頃から待っているわけですからそれはえらく長い待ち時間です。

正式にはリニア中央新幹線というみたいですが、2027年に東京〜名古屋間、2037年に東京〜大阪間が開通予定で、そうなると東京〜大阪間が67分になります。開通までなかなか時間がかかっているのは東京オリンピック以降の経済の問題や、騒音問題、電磁波問題、南アルプスのトンネル工事問題など問題は山積みということもあるようです。

時速438キロで走り、駅に停止する場所の誤差が1センチ以内になるみたいですから、まあやっぱりすごいもんです。

 

『 サプリメント 』

サプリメントの企画や開発、また卸をしながらエンドユーザーであるシニアの方々に、健康でいることの大切さや栄養の重要性を説明することを仕事としている私ですが、高齢者の方はせっかくサプリメントを買ったのに食べていないことが多々あります。食べ忘れたり買ったときに満足してしまうようです。

せっかく買ったなら食べてもらいたいもんですが、そんなことをいいながら私もよく食べるのを忘れます。人のことを言えたもんじゃありません。

サプリメントも栄養を気遣った食事も三日坊主ではなく、毎日こつこつと地道に続けていかなければなりません、少しずつの努力が健康につながるはずです。ただほんの少しのことですが、これがなかなか難しい。

 

『たべサプリ』

1月24日、プロジェクト立ち上げメンバーの1人で、ちゃんとちゃんとの学校ではフードプロジェクトリーダーをしているミタニホールディングスCEOの三谷さんが、東京ビックサイトで開催されている健康博に出展しているので見学に行ってきました。

見学に行ったつもりが、スタッフジャンパーを渡され手伝いをすることになりました。さすがミタニホールディングスです。そのミタニホールディングスは高知県の企業で地元高知の食材を中心に全国にお届けしています。

その他にも様々な取り組みをしていますが、会社設立当初から取り扱いをしている高品質なサプリメントをより食べやすく、また普段の食事から補うことが出来ればということから一般の食品にサプリメントの素材を入れるという『たべサプリ』シリーズを開発し、今回の健康博に出展しています。

私も初めて出展ブースに立ちましたが、よく知る有名な企業がとても関心をもっていることを肌で感じることができました。

病気になったら薬を飲めばいいという時代から、病気にならないように個人個人が気をつける時代へと変わっていくいま、生活習慣、特に食事がもつ意味は今まで以上に重要です。また食事で補えない栄養や不足しがちな栄養は補助的にサプリメントで補うことも大切だと思います。

『たべサプリ』はなかなかサプリメントが続かない人にもオススメですし、家族全員で手軽に始められるのもいいところです。これからの時代にはますます必要になるセルフケア、『たべサプリ』のような日々の少しずつの努力が大きな力になるはずです。

 

 

『 あおいけあ 』

幸田さんから話を聞いて、一度見学に行ってみたかったところの一つが『 あおいけあ 』です。なかなか行けなかったのですが、今回は施設の見学ではないですがタイミングよく公開勉強会があるというので参加させていただきました。

神奈川県藤沢市で高齢者福祉サービスを提供している『株式会社あおいけあ』は2011年に加藤 忠相(かとう・ただすけ)さんが設立しました。

加藤さんは東北福祉大学を卒業後、特別養護老人ホームに就職しますが実際の介護現場にショックを受けて退職されます。その後25歳で『あおいけあ』を設立します。いままでの介護の常識を覆す取り組みが国の進める地域包括ケアシステムの理想的な形の一つとして注目されていて、日本だけではなく世界中のメディアからも取り上げられています。

介護従事者の疲弊や人手不足、要介護度が悪くなるほど介護保険料は高くなる現状などに対して発想を変えた取り組みが注目されています。高齢者に対して付きっきりで介護することをやめ出来ることは自分でやってもらう、そして一人一人の入居者に合わせたサポートをし高齢者が活躍するようにしていきます、それは今まで介護される立場だった高齢者をその地域の資源にするという発想の転換です。現実的に要介護度が改善されている例も『あおいけあ』では珍しいことではないようです。

地域包括ケアシステムとは、“高齢者が要介護状態になっても、住み慣れた地域で自分らしい生活を最期まで送れるように、地域内でサポートし合うシステム”のことですが、もちろんその形は地域によって異なります。

藤沢市の『あおいけあ』ではどんどん壁を無くして誰もが関わるような、みんなを巻き込んでいくようなアイデアに満ち溢れていて、現実にそれが実現している凄いケースだと思います

 

『 アセスメント 』

『アセスメント』とはある事象を客観的に評価することなんだそうですが、介護福祉分野における『アセスメント』とは高齢者のニーズや可能性を把握するため、さまざまな情報を収集・分析することになります。それらを記したアセスメントシートはより良い介護福祉のためには欠かせません。

アセスメントシートには厚生労働省が指定する23項目(性別、年齢、住所などから、健康状態や問題行動、)などの課題分析標準項目があります。

『あおいけあ』のアセスメントシートには驚くほど多くのきめ細やかな情報が書かれていることが知られています。それは今までのようなアセスメントシートでは、本当の意味で入居者に寄り添うようなことは出来ないからではないでしょうか。

地域の方々を巻き込む、またその結果として生き生きとしたお年寄りが増えるだけではなく、子どもの新しい遊び場になり、主婦の集まる場所になり、従来のような閉ざされた介護の施設はその枠を超えてみんなで生活する新しい居場所になっています。そのためにはまずは一人一人のお年寄りの人生のストーリーに寄り添っていくことが最重要です。それはきっと有名な人や偉い人では出来ないことで、そういうことができるのは現場しかありません。毎日最前線で介護に携わる人達が新しい地域の形を創っていくのだと思います。

昨年から様々な形で介護に関わっている方にお会いしていますが、皆さんがいうのは介護の仕事は1番クリエイティブな仕事かもしれないということです。

 

今回は公開勉強会に参加させていただいただけですので、『あおいけあ』のごくごく一部しかわかっていませんので、できれば改めてプロジェクトの人達と取材に行きたいと思います。

とても感じることが多かった事例発表があり、歌を歌いながら紙飛行機を飛ばした後に、慶應義塾大学の井出 英策(いで・えいさく)先生からの税金の使い道を考える、目から鱗の授業を受けさせていただき大満足の一日でした。

その中で井手先生が、「1センチだけでもいいから向かう方向を変えましょう、そうすればこれから大きな違いになる」 と言われていました、介護の現場で頑張っている方にはかないませんが、私たちにしか出来ないこともあるはずです。

 

12月9日に東京大学でスタートした シニアの自立を学ぶ『ちゃんとちゃんとの学校 シーズン2』が2月28日より、ゆるくまじめにスタートします。シーズン1でお世話になった方も、もちろん初参加の方も大歓迎ですのでまたご参加お待ちしております。

 

ちゃんとちゃんとの学校 シーズン2  2019

社会人クラス vol.1

2019.2.28 (木)    19:00〜21:00

東京都港区南青山2-2-8  DFビル 5F

(地下鉄大江戸線・半蔵門線・銀座線 青山一丁目駅徒歩2分)

 

 

 

 

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