『 シーズン2は東大から 』

2018年12月9日は、プロジェクトにとって忘れられない1日になりました。

師走の忙しい日曜日、しかもやっと冬らしくなった寒さの中にもかかわらず、全国各地からシニアの自立支援に関心のある方々にお集まりいただいて、美しいイチョウが舞う東京大学で “ちゃんとちゃんとの学校” のシーズン2がスタートしました。

 

『 苦しんだ再スタート 』

今回の感想を一言で表すなら、「苦しんだなぁ」ということかもしれません。

それはちゃんとちゃんとの向かっていく方向や、ちゃんとちゃんとしか出来ないことが果たしてあるのか?。

東京大学でチャレンジする機会をいただいたことは同時に、これからやっていく意味があるのか?ということを改めて私達が考える機会にもなりました。

そういう時間がとても長かったから “苦しんだなぁ” と感じたのかもしれません。

ただそういう時間がこのプロジェクトには必要だった気がします、12月9日はそういった気持ちが吹っ飛ぶような素晴らしい時間を過ごせた気がします。

 

『 素晴らしいチーム 』

シーズン1は幸田さんと私で、ある程度作っていた “ちゃんとちゃんとの学校” ですが、シーズン2からは立ち上げメンバーの三谷さんもしっかりと参加していただくことになり心強い限りです。

そしてシーズン1に参加いただいた森脇さん、楠本さん、清水さん、唐澤さん、三谷さんの会社から曽我部さん、シーズン1の事務局の渡部さんの有志9名と、シーズン1からいつも最高の写真を撮っていただいているカメラマンの松岡さん、今回風邪で参加出来なかった事務局の中山さん、当日にはシーズン1からの方々からのあたたかい応援もいただきながら、”チームちゃんとちゃんと”としてスタートを迎えました。

 

 

『 いよいよスタート! 』

張り詰めた緊張感の中、幸田さんと清水さんの司会でスタートした “ちゃんとちゃんとの学校” のシーズン2は、初参加の方々も多数いらしていたので、まず私から超高齢社会のキーワードでもある2025年問題や、プロジェクトの目的、そして “ちゃんとちゃんとの学校” のシーズン1の取り組みを説明させていただきました。 

そして今回からしっかり参加いただくミタニホールディングスの三谷さんからは、チャントチャントプロジェクトの立ち上げた頃から、真っ先に取り組んでいただいている料理教室などの話や(ちなみにプロジェクトの炎のマークも、私の子供の落書きの様な絵をミタニホールディングスの加藤さんにカッコよくデザインしてもらっています。)、 会社として取り組んでいる超高齢社会に対しての対策にもなるようなたべサプリや、来年に予定しているカフェ事業についても説明があり、ちゃんとちゃんとの学校を様々な角度からバックアップしてくれています。

そして今回はミタニホールディングスさんから参加者の方全員に、たべサプリシリーズ(乳酸菌マヨネーズ、サプリパン、タレサプリのアイケアドレッシング)のプレゼントがありました。 

ずいぶん前に東大でちゃんとちゃんとをするかもしれないと相談したら、ひとつ返事で僕も行きますと言ってくれたことが全てですが、今回も高知から飛んで来てくれることになった三谷さんは、とても行動力のある、とても熱く、とても頑固なプロジェクトに欠かせない人です。

 

『 100歳ごはん 』

そして今回の1部のメインでもある東京大学名誉教授、眞鍋 昇先生からの『100歳ごはん』という特別授業が始まりました。

東京大学名誉教授、内閣府食品安全委員会専門委員、学者の国会とも言われている日本学術会議の会員で日本を代表する食のスペシャリストでもある眞鍋先生からの特別授業は、何回聞かせていただいてもやはり特別でした。

健康寿命を伸ばしていくためには “食” は避けて通れないほど大切で、しかも間違った情報や、偏った健康法などの情報が氾濫するいま、正しい食の知識はかえって知ることが難しくなっているのかもしれません。先生の講義は自然体でとても分かりやすいので幅広い層の方々にも伝わります、またユーモアたっぷりであっという間に終わった気がします。とても深い内容の濃厚な”100歳ごはん”でした。

超高齢社会に対しての答えの1つになるような眞鍋先生の話を、1人でも多くの人に聞いていただくことがプロジェクトとしても大切なことだと思っています。 

眞鍋先生がいないとこの日は無かったわけですから、感謝してもしきれませんが、とんでもなく凄い方なのに誰に対してもとても優しく、そのお人柄に誰もが好きになってしまう先生です。この未熟なプロジェクトを優しく見守っていただいている気がして有難い気持ちでいっぱいになります。

 

 

後半のスタートは今回の”ちゃんとちゃんとの学校@東京大学”の運営のスタッフメンバーを紹介させていただきました、またプロジェクトのアドバイザーをしていただいている綿貫さんにも有難いご挨拶をいただいて始まりました。

 

『 人生100歳時代のお金との付き合い方 』

後半のスタートにふさわしいテーマ “人生100歳時代のお金との付き合い方” ではちゃんとちゃんとの学校シーズン1から参加いただいていて、今回のサポートメンバーでもある森脇 剛さんからの授業でした。 

山口県出身の森脇さんはファッション業界に憧れて18歳で上京しアパレル業界に入りますが、35歳の時に奥様の乳がんが見つかり保険の大切さやライフプランの重要性を知り、アクサ生命保険株式会社に転職されました。

今回はアクサ生命保険の大人気Webサイト「人生100年の歩き方」をもとにして、100歳が当たり前になる時代に向けて、今までの考え方を改める必要があるのではないか?またシニア世代の方々や若い方々も含めてお金に対していつ頃からどう取り組むべきなのか?私達がどういうライフプランを立てるべきなのか?などなど、日々の生活に欠かせないお金と超高齢社会についての興味深い授業をしていただきました。

森脇さんは私がよく知る保険会社の人とは雰囲気が違います。とても熱くて誠実で、少し不器用でもあるところがなんだか大好きです。こういうテーマは難しいのですが森脇さんの真っ直ぐな言葉には情熱があり、参加者の方々も考えさせられる、とてもためになる “100歳時代のお金との付き合い方” の授業でした。

 

『 人生100歳時代の介護と演劇の授業 』

「老いと演劇」OiBokkeShi(オイ・ボッケ・シ)という演劇ユニットで活動されている俳優であり、介護福祉士でもある菅原直樹さんの “介護と演劇” の活動内容を取材させていただいて授業にさせていただきました。

偶然にも見つけた「老人ハイスクール」演劇のチラシを見て、幸田さんとこれは素晴らしい!ということになり、1ヵ月前にも関わらず、駄目元で是非ともちゃんとちゃんとに来てもらいたいと、失礼と思いながら突然のメールをさせていただきました。

残念ながら菅原さんは予定があり来ていただくことが出来なかったわけですが「とても興味深い活動でぜひ協力させていただきたい」と、とても有難いお言葉をいただき、幸田さんが三重県まで行き稽古の取材をさせていただいたり、私は菅原さんの介護と演劇のワークショップを体験させていただきました。 

どうしても暗いイメージがある介護や、老い、ボケ、死に対してどう向き合うのか?、介護に演劇の要素を取り入れたという方法は画期的で、一筋の光のように私は感じました。

例えば認知症の方が正しいことを言っていない場合であってもあからさまに否定するのではなく、受け入れる、少しでも寄り添っていくということは介護される方だけではなく、介護者にもいい影響を与えることがあるようです。今回の授業では菅原さんの活動の一端を紹介させていただきました。

「介護はクリエイティブな仕事です」と菅原さんは言います、介護現場は第2の人生をつくっていく場所なのかもしれません。

そんな菅原さんが構成・演出をされる「老人ハイスクール」が12月22日(土)、23日(日)に三重県文化会館で上演されます、私と幸田さんはワクワクしながら観に行く予定です。

 

『 あったらいいな、こんな授業 』

後半は参加者の方々にちゃんとちゃんとの学校でこういう授業があったらいいなぁというご意見をいただきました。

シニアのファッションショーや合コンなどなどたくさんのユニークなご意見をいただきました、このプロジェクトは参加者の方々が主役でもありますので、またご紹介させていただきたいと思っています。

 

 

『ちゃんとちゃんとの学校のこれから』

シーズン2のスタートにあたり、3つの部門をつくり活動していくことになり、プロジェクト立ち上げメンバー3人の役割を明確にしました。

 

フードプロジェクトリーダー(食品の開発や、カフェ事業など)

三谷 浩幸

 

 

クラスプロジェクトリーダー(シニア向けのちゃんとちゃんとの授業をつくる)

広納 真介 

 

 

プロジェクトマネージャー(事務局、シニア支援の方々向けの研修)

幸田 涼

 

この体制でシーズン2はより幅広く活動していく予定です。

 

 

『 新たな価値観をつくりたい 』

ちゃんとちゃんとの学校は ” ゆるく、まじめに ” という気持ちでやっています。それは高齢者の自立支援というテーマは、とても重要であるからこそ、なかなか多くの人にとって気軽に参加しずらいテーマでもあります。1人でも多くの方に気軽に来ていただいて、楽しくまじめに考え始めていただきたいからです。

年齢を重ねると出来ないことが増えます、若い頃とは違います、足し算より引き算かもしれません。逆に年齢にかかわらず若い人に負けないくらいバリバリ働くスーパーシニアの方々もたくさんいらっしゃいます。これからの日本はお年寄りも働かなければならないということもひとつの事実です。

ただしそういう方々ばかりではありません、シニアも色々です。働かなければ価値がないというような考え方や、常に進歩しなければならないというような考え方だけでは、豊かな長寿国とはいえないのではと思っています。甘い考えと言われてもそういう方々に対して、新たな価値を見出していくちゃんとちゃんとの学校でありたいと思っています。

今回は全国のあらゆるところでちゃんとちゃんとの学校が出来たら素晴らしいなぁと感じました。

またシニアを応援するちゃんとちゃんとの学校では今回からサポーターも募集を開始しました!様々な形で高齢者の自立支援プロジェクトにご協力いただけたら幸いです。

今回はお忙しい中お時間を作っていただいたり、遠方からわざわざ参加いただいた方々も多数いらっしゃいまして有難い気持ちでいっぱいです。少しでもこのプロジェクトに関わって良かったと思っていただけるように頑張ってまいりますので、今後ともプロジェクトをよろしくお願いいたします。

最後にこのプロジェクトは幸田さんがいなくては何も始まらない、今回も誰よりも頑張っていただいたこのプロジェクトの核になる幸田さんに感謝したいです。そしてちゃんとちゃんとの炎のマークの周りに、まるでキャンプファイヤーのように多くの方々とみんなで集まって、最高のシーズン2にしていきたいと思っています。

 

 

 

“『 シーズン2は東大から 』” への3件の返信

  1. はじめまして大津と申します。
    拝見して感銘を受けました。
    私は今48の薬剤師ですが、その前23年間はEisaiでMRをしていました。長い人生自分が活躍できるフィールドを薬剤師として踏み出し充実しています。
    Eisaiでは認知症薬アリセプトをプロモーションしながら地域貢献の重要さを体感して最後の勤務地山梨県甲府市のプロジェクトに参加しました。
    今は漢方を勉強し来年夏頃には開業予定です。また同時にヨガ講師やフードマイスター医師とのコラボも予定しています。

    健康維持長生きには食、心、身体のバランスを整えることを提案することを始めます。

    この度のプロジェクトに今後参加できれば幸いです。

    以上

    1. 大津様、わざわざプロジェクトのコラムをご覧いただき、またメッセージまでいただきありがとうございます。

      ちゃんとちゃんとの学校の運営をしております、クラスプロジェクトリーダーの広納真介と申します。
      このプロジェクトは有志の仲間たちでスタートして4年目の、まだまだのプロジェクトですがシニア自立支援を目指して、シニアに関わる様々な立場の方々と活動をしております。
      より多くの方々に関わっていただきたいと思っておりますし、大津様のような方に参加いただけたら私たちも有難い限りです。

      またフェイスブックやHPなどでこれからの活動予定などを告知させていただきますので、また御都合が良ければ参加いただけたらと思いますので、是非今後ともよろしくお願いいたします。

      この度はわざわざメッセージをいただきありがとうございました。

      CHANT CHANT PROJECT

      ちゃんとちゃんとの学校

      クラスプロジェクトリーダー
      広納 真介 (ひろのう・しんすけ)

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