『 ザンギと唐揚げ 』

非常事態のアラームが鳴ったように夏休みの宿題をやり始めた子供達を見ながら、ブログを書けていないことを思い出したポンコツ人間です。6月末から色々なことがあり書くことが出来ませんでした。

 

夏が終わるのは寂しいものですが、暑過ぎたこの夏を思えば例年よりは平気かもしれません。

 

「 ザンギ 」

北海道に来ています、北海道に来ると楽しみの一つが美味しい食べ物ですが、私が個人的に好きなものが”山わさび”です。普通のわさびとの違いはまず色です、そして味はパンチ力のあるはっきりとした辛味とスッキリとした後味が特徴です。北海道では家の庭に生えてくることもあるようで、春に採った山わさびを冷凍にしてそれをおろして食べることが多いようです。

他にも北海道ではザンギという鳥の唐揚げのような食べ物があります。北海道の方にザンギと唐揚げは何が違うの?と聞くとザンギは下味を肉に付けてから揚げるから唐揚げとは別物だと主張する方がいたり、今はどこも同じですよと主張する人がいたり、ばらばらで私もよく分からないのですが、その白黒つけない曖昧さがいいとも思います。

 

「 遊び 」

車のハンドルは少し動かしただけではタイヤの角度が変わらないようになっています。それがハンドルの “遊び” です。

F1で使われるような車はその “遊び” がないようですが、普通の車は遊びがないとすぐにタイヤが動いてしまい運転がしにくいようです。そして “遊び” には安全装置の役割もあるようです。

『遊びは、機械装置の設計段階で組み込まれる安全装置の一種で、操作できる範囲のうち、装置の動作に反映されない範囲のことである。こういった仕組みは、人間が意識して行っている挙動のほか、無意識ないし予期しない動作を絶えず行っているために必要とされている。』

とウィキペディアに書いてあるように人間は無意識のうちに色々とやってしまうようで、そのための “遊び” なんだそうです。

電車のレールの継ぎ目に隙間が空いているのも、寒暖の差によってレールが膨張して曲がるのを防ぐためですし、やはり “遊び” は大切なんだと思います。

レールもそうですが、人間同士も “遊び” がないとどうしても息苦しさを感じます。

 

「 ノーベル賞 」

ダイナマイトを発明したスウェーデン人、アルフレッド・B・ノーベル は巨万の富を築きますが、発明したダイナマイトがその後戦争利用されるようになります、自分の発明が人の命を奪うことに心を痛めたノーベルは遺言の中で「基金を設立し、その利子を毎年、その前年に人類のためにもっとも貢献をした人に賞として与えるものとする。」と書いています。これを基にノーベル財団が設立され、5つの分野(物理学、化学、医学/生理学、文学、平和)に分けてノーベル賞が作られました(1901年)。その後(1969年)、経済学賞が加わって、現在は6つの賞があります。(島津製作所HPより)

 

「 アルツハイマー  」

2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんは今年、わずか0.5mLの血液からアルツハイマー病変を超早期に検出するという凄い技術を島津製作所と国立長寿医療研究センターが確立し、英科学誌Natureオンライン版に掲載されました。

血液から検出するのはアミロイドβというたんぱく質で、アミロイドβはアルツハイマー病を発症する10~30年前から脳内に蓄積し始めるとされるたんぱく質です。質量分析技術を応用することで、より正確により安く脳内に蓄積しているアミロイドβの量を推定することができる、ということで増え続ける認知症の予防になれば期待されています。

 

そんな田中耕一さんが言われていることの中に「失敗」に関することがあります。

英国は「失敗」に対する考え方が日本と根本的に異なっている。日本では製品開発で完璧を目指す。英国は,「人間は完璧ではなく,失敗する生き物である。だから新製品も初期はトラブルがあっても仕方ない」という認識がある。

新しいことに挑戦する場合は失敗がつきもの。失敗を重ねても挑戦し続けることが大事。そのためには,「減点主義」ではなく,褒めて育てる「加点主義」を採用する必要がある。と言われています。

 

「 100歳のちはやふる 」

 

「もう耳が遠くて読み手の声もよく聞こえないし、目も悪くなっちゃって札もよく見えないのよ、嫌になっちゃうわよ」

 先月末に高知県でお会いした、百人一首の競技かるたをされている100歳の女性の言葉です。
目上の人に言うことではないですが、とっても可愛らしいと思える魅力的な方です。
 
若い頃と比べると昔より無理がきかなくなったり、体力に衰えを感じることがあります。どうしても歳をとることを否定的に悲観的にとらえてしまいがちですが、マイナスばかりではなく、逆にプラスになることも多くあると感じさせてくれる高齢の方はたくさんいらっしゃいます。
超高齢社会の問題点を考えるだけではなく、超高齢社会ならではのプラスになることを探していくことも大切なことだと思います。
 

田中耕一さんがノーベル賞を受賞された2002年に行われた「ノーベル賞100周年記念国際フォーラム」においてノーベル博物館の館長のスヴァンテ・リンクヴィストさんの講演がありました。

過去100年間にわたるノーベル賞受賞者について最も詳しく知る1人でもあるスヴァンテ・リンクヴィストさんよると過去の受賞者のように創造性を発揮するには、なにが必要か?ということに対して


「勇気」「挑戦」「不屈の意志」「組み合わせ」「新たな視点」「遊び心」「偶然」「努力」「瞬間的ひらめき」の9つを必要だとしています。

 

足りないことは何なのか?欠点を探すのは難しいことではありまんが、良さを探すのは簡単ではありません。違うものを排除するとか、出来ていないことを責めるようなやり方は可能性を小さくしてしまう気がしてなりません。

 

この拙いブログも形を変えて続けていく予定ですのでまたよろしくお願いいたします。

そしてシニアの方の自立を学ぶちゃんとちゃんとの学校のシーズン2の開催が決まりましたので、またお知らせさせていただきますのでよろしくお願いいたします!