『 100歳図書館 』

5.6人がかりで椅子の下を覗き込み、トイレに行き、何度もカバンの中やポケットに手を入れて探してみるけどなかなか見つからない。

健康教室に来られている70歳の女性が自転車の鍵がないからと言ってあたふたしている、健康教室のスタッフやその女性のお友達と一緒になって自転車の鍵を探すがなかなか見つからない。

しばらくして鍵を無くした女性が「ああ!!」と叫びました、徐々に増えていった “鍵探し協力隊” が一斉に注目すると「私、今日歩いて来たんだった!」と言って、みんな吉本新喜劇みたいにずっこけたことがあります。

こういう “もの忘れ” がいずれ認知症になるんですよっという話ではなくて、シニアの方の思わず笑ってしまうような笑い話が、また笑い話だけではなく、なかなか聞けない昔の話も私は大好物です。

シニア世代の方々と毎日のようにお会いしているとよく色々な話を聞かせてくれます。もちろん同じ内容を繰り返し果てしなくしゃべる方に当たった場合の苦しみや、正直意味が分からないまま聞き続けてしまって急に質問されて焦ってしまったり、またブログには書けないような下ネタもあったりですが、テレビに出てる最近の計算されたお笑い芸人よりは、やっぱり実体験に勝るものはないと思うほどシニアの方の話は面白いと思います。

 

「 ワールドカップ 」

私はサッカーが大好きなので、ワールドカップの時期は楽しい寝不足です。サッカーのレベルとしてはクラブチーム同士の試合の方が上ですが、国を背負って戦う代表同士の真剣勝負は別の意味でサッカーの楽しさが見れます。日本は世界の強豪国と比べると歴史が浅いのでこれから試行錯誤して強くなっていく途中だと思います、海外のいい監督を連れて来たからと言ってすぐに強くなることはなくてたくさんの経験と失敗が必要だと思います。

「 サッカーも変わる 」

今大会から取り入れられたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入によってレフェリーの死角で起こるような曖昧だった判定をリプレイで振り返り誤審を防ぎます、今までのような誤審が減れば、あのマラドーナの神の手や韓国が準決勝にいくようなことはなくなるのではないかと思います。

今回はそれ以上に試合に影響を与えるかもしれないことが、ベンチに電子機器(タブレット)を持ち込みが可能になったことだと言われています。タブレットで通信も出来るのでベンチ外で試合を分析しリアルタイムに相手の戦術を分析したり、対策が出来るようになります。今後この精度は上がり続けますから、人ではなくAIが適切なシステムや選手選考までするようになると今のような監督は必要なくなる可能性すらあります。

 

「適当の魅力」

サッカーだけに限らず様々な分野で合理化が進んでいるわけですが、そんな時代だからこそアナログな人間的なことが恋しくなります。誤審も含めてサッカーだし、人がプレーしているサッカーを機械が裁くのはいかがなものかと言ったと思えば、ひいきのチームが誤審で負けたりするとやっぱりビデオ判定がいいといったりするのが私で、めちゃくちゃで人間的だと勝手に思っています。

 

「 100歳図書館 」

高齢者の方々のなんてことない話で勇気をもらうこともあります、また経験してきたことだからこその言葉には深みがあります、有名じゃなくてもその人それぞれの人生には多くの出来事があり、その話が人を笑顔にしたり、元気づけたり、新しいヒントになることもあるはずです。情報だけならいくらでも発信出来る時代ですが、その人に直に会って、同じ空間で話を聞くことによって感じられることは貴重な体験だと思っています。また若い世代の人がそういう体験をすることはより重要です。

プロジェクトのプロデューサーの幸田さんと話をしていて、高齢者の方がまるで図書館の本のような、そしてその図書館の本を楽しみに読みに来る人がいる空間を『100歳図書館』としてプロジェクトでやっていけたらといま計画しています。

テーマに沿って話をする高齢者の方にも、話を聞く方にもやりがいや、喜びや、学びがある気がします。

またお知らせしていきます。

 

いま6/18、9:35の新大阪駅で電車が動き出すのを待ちながらこのブログを書いています。7:58に起きた震度6の地震の影響で交通機関がストップしています。詳しくはわかりませんが少しでも被害が少なくすみますように