『 予測 』

あっという間に5月も終わろうとしていますが、GW前から公開されている『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が全世界での興行収入が約18億1300万ドル(約1994億3000万円)を突破しました。

映画好きな人からすると、好き嫌いがあるタイプのいかにもアメリカらしい、ハリウッドらしい映画ですが、アメリカの人気漫画雑誌 “マーベル・コミックス” に登場するヒーロー達が協力して地球を救うというストーリーで、今までのマーベルの20本近い映画作品にもこの映画に向けての多くの伏線があり、またハリウッドの大物俳優を何人も起用し、世界中の優秀なスタッフを集め、CGを駆使して作られた映像はすごいです。仕事をサボって公開初日にIMAXで観た感想は “凄い” の一言です。日本ではマネ出来ないような巨額な費用をかけたド派手なSF超大作です。

「正義とは?」

アベンジャーズはシリーズもので、今回はシリーズを通しての一番の強敵サノスがいよいよ登場します。サノスのやろうとしていることは“宇宙の生命を半分滅ぼす”ということ、それは宇宙の人口増加問題によって食料危機などがおき、将来的には宇宙の生命が滅んでしまうということが予測されるからだという。つまり彼が行っているのは、大きな意味での「正義」だという理論です。サノスを見ていると「正義」という言葉の怖さと、その強大なパワーと風貌がどこかの国の大統領をモデルにしているのではないかと思ってしまいます。

「3500万円のスーツ」

5月9日、アベンジャーズがスタートするきっかけにもなった映画『アイアンマン』でロバート・ダウニー・Jr.演じるトニー・スタークが着用した”アイアンマンスーツ”が盗まれる事件が発生したそうです。盗まれたのは、2008年に公開された映画『アイアンマン』で、ロバート・ダウニー・Jr.が着用したオリジナルのアイアンマンスーツで価格は3500万円にもなるようです、1000分の1ほどのスーツで戦っている自分を褒めてあげたい気にもなります。

 

 

 

「 ダービー 」

予測といえば競馬ですが、5月27日には第85回の日本ダービーがありました。ダービーは2015年に生まれた3歳馬6955頭の頂点を決めるという騎手や調教師、馬主や生産者も競馬ファンにも、全ての競馬に関わる人にとって特別な思い入れのあるレースがダービーです。

そしてそのダービーを勝ったのはワグネリアンという馬です。騎乗したのは今回が19回目の挑戦だった福永祐一騎手です。福永祐一騎手の父は、伝説的な天才騎手の福永洋一元騎手です、レース中の落馬事故で半身不随となり騎手を引退し車椅子の生活になります、事故当時2歳だった福永祐一騎手は母から「父の1番勝ちたいレースはダービー」という言葉を聞き騎手になり、今回見事に父が1番勝ちたかったダービーを勝ったわけですからドラマチックで素晴らしい、そしていつものように馬券は外れましたが、いつにも増して感動的な東京優駿でした。

 

 

「 釧路 」

北海道の釧路にいます、さすがに北海道はまだ涼しく気持ちのいい気候です。釧路は釧路湿原やマリモの阿寒湖で有名ですが、海に面して魚が美味しかったり、鳥の唐揚げのようなザンギの発祥の地としても知られている人口が道内第5位という釧路市です。

その釧路市にある取引先から依頼された健康教室の会場にはこんな紙が貼ってありました、数字を見るとより身近な問題として考えられると参加者の方々が作ったようで、いいことだなぁと感心しました。

釧路市から全国に目線を変えると、昨年の敬老の日の前に総務省が発表した「統計トピックス」によると65歳以上の高齢者が3514万人、そのうち80代以上が1074万人、つまり高齢者の3人に1人が80歳以上。また70歳以上が総人口に占める割合が19.9%、5人に1人は70歳以上というのが現状です。

 

「 未来の年表 」

河合雅司さんの著書『 未来の年表 2 』では一作目よりも、より日常生活に近い具体的な未来の予測が書かれています。少子高齢化の問題から、鉄道路線がどんどん廃止されたり、ガソリンスタンドが消えたり、空き家が増え街がスラム化するなど、色々な角度からの日本の未来が書かれています。

ちょうどこのブログを書いている時に神奈川県茅ヶ崎市で90歳の女性が横断歩道を渡っていた男女4人をはね、女性が1人死亡するというこニュースがありました。

このニュースを見て思い出したのは、先日お会いしたプロジェクトに協力いただいている小説家の椿姫よよこさんの言っていた話です。(ちなみによよこさんの著作『日の出診療所、外来・望月です!』はご自身が診療所で働いていたからこそ書けるリアルな内容で勉強になりますが、すらすらと読めて、なによりとっても人間味あふれるおすすめの小説です。)

 

よよこさんのお父さんが車の運転が大好きで、高齢になった今もなかなか免許証を返納してくれないという話です。運転をする仕事に就いていたので運転には自信があるからこそプライドも高く運転をやめてくれないと、よよこさんはお父さんの気持ちも分からなくはないけど、もし事故を起こしてしまったら自分達だけの問題ではなく取り返しがつかないと言っておられたのを思い出しました。

これから高齢ドライバーが増えていくのも身近な未来です。

 

「ダチョウの平和」

危険が差し迫ると頭を穴の中に突っ込んで現実を見ないようにする様を指した比喩なんだそうです。どうしても嫌なことは見て見ぬ振りをしてしまいがちですが、まずは良いことも悪いことも含め現実を見つめることができないと予測が出来ないと感じる『 未来の年表 2 』でした。

 

「 アベンジャーズ 」

アベンジャーズに登場するキャラクターはアイアンマンもキャプテンアメリカもマイティソーもそれぞれが違う映画に出る主役です。

その主役達が巨大な敵に対してそれぞれの映画を飛び出して力を合わせて戦います、それは大きな問題に対して立場を超えて力を合わせていかなければならないという日本の抱える高齢化の問題にも当てはまると思います。それぞれの仕事をしながら、高齢化問題に対しても力を合わせて職種や立場を超えて繋がることが大切なことだと思います。

シニアの自立を支援するそれぞれの分野のスペシャリストが集まるチャントチャントプロジェクトは高齢化問題に対するアベンジャーズになれるはずです。

 

 

『 身近な人ほど言えない言葉 』

5月4日、アメリカのウィスコンシン州フォンデュラクのドン・ゴースクさんが地元のマクドナルドで3万個目になる”ビックマック”を食べたようです。1972年5月17日からビッグマックを1日平均2個、食べ続けているドン・ゴースクさんは「ビッグマックを世界で最も多く食べた人間」としてギネスにも登録されています。

毎日そんな食事をして大丈夫かな?と心配ですが、64歳のドン・ゴースクさんは肥満でもなくコレステロール値も正常で健康そのものなんだそうで、正直びっくりです。またビッグマックの考案者のジム・デリガッティさんも98歳まで生きたようで、健康や長生きというのは食事だけではないということでしょうか。

ビックマックを初めて食べた日からこれまでビックマックを食べなかった日は2日だけ、旅先でどうしてもマクドナルドが無かった日と、母親が亡くなった日だということです。

 

 

『健康は難しい』

 

” 長生きするために煙草も酒も女もやめた男が、他に何をすればいいかと医者に聞くと、医者はそんなつまらない人生、長生きしていったい何が楽しいの?と逆に男に聞き返す “

そんなアメリカのジョークがありますが、なかなか分かっているようで分かっていないのが “健康と長生き” なんだと思います。

 

「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるノーベル賞のパロディーである ” イグノーベル賞 ” を受賞した心理学者リチャード・スティーヴンズ(Richard Stephens) さんの著書『 悪癖の科学 』によると人間の悪い癖も実は意味があるということが書いてあります。翌朝が大事な会議でも深酒したり、人間はなぜ世間が眉をひそめるようなことをついやってしまうのかと、そして一部の悪癖には隠れた効用があることを示す研究成果の数々を紹介していて、悪い癖も身体にとって良い場合があるとユーモアたっぷりに書かれているこの本を読むと、改めて健康を左右する要因は様々だと思います。

 

『母の日』

 

母の日には、日頃なかなか伝えることができない感謝の気持ちを伝えることが大切ですが、どうも苦手です。身近な人ほど言葉に出して感謝の言葉を言うのが恥ずかしいのと、別に今言わなくてもそのうち言えばいいでしょうと思ってしまい、久しぶりに実家に帰り花だけは渡せましたが、その言葉が結局なかなか伝えられません。いい歳になって情けない限りです。

 

先週たまたま仕事で神戸に行く機会があり、子供の頃よく親に連れて行ってもらった神戸の王子動物園に立ち寄りました。動物園といえば地元の宝塚ファミリーランドか王子動物園でしたが、王子動物園は子供は無料だったり動物がたくさんいて、よく連れて行ってもらったのを覚えています。

自分の子供を連れて行ったこともありますが、今では自分の子供とも動物園は行かないので、親子の時間はあっという間に過ぎるもんです。

 

 

誰にも同じように時間は過ぎますから、家族もずっと同じようにはいかないわけで、僕のまわりにも母親が認知症になって大変な苦労をしている人もいますし、親を介護することになって実家に戻った友人もいます。そう考えると、親が元気なうちに感謝を伝えておくことは改めて大切だと思います。

久しぶりに実家で食事をしたときに父が「死んだらなんにもないとつまらん、死んだ後にちょっとくらい楽しみがあればいいけど」といい、母が「お父さんは一番長生きだから」となんだか噛み合ってるのかよくわからない会話がありました。

高齢になった親に望むことは、少しでも長生きして元気でいてほしい、ただそれだけですが、そのためには食生活だけではなく様々なことが関わっているようです。

『変わる』

時間とともに変わるのは自分自身だけではなく家族をはじめ自分の周りにいる人も変わります、子供が大きくなり家を出たり、仕事をリタイアして仕事仲間と疎遠になったり、また離れ離れになったり、ずっと会えなくなったり、人と人とのつながりが減っていくのを感じたり、別れを経験することは悲しいことだと思います。

ただ出会いの数以上は別れは来ないので、その分多くの素晴らしい出会いがあったわけです。時間は戻りませんが、若い人は前を向いて進むべきですが高齢者の方は振り返ることも時にはいいことだと思います、昔のことを思い出したり、誰かに話を聞いてもらうことは老後を元気で過ごすための栄養にはなるはずです。

 

いま『利己的な遺伝子』という本を読んでいます、40年以上も前の本で、読み始めたばっかりですが、“集団の利益になるような利他的な行動も、それは自らの遺伝子の存続に有利に働くという理由からだ”ということが書いてあり、かなり面白くて、そしてぶっとくてなかなかの強敵です。

人間は遺伝子の乗り物のようなもので、人間の身体は無くなったとしても親から子、子から孫へ遺伝子は繋がっていきます、一時的なブームはすぐに終わります、ただ遺伝子のように時間を超えて残っていくようなものもあります、そんな長く続けていきたいと思えるような、高齢者の自立に関わるプロジェクトでありたい、そしてそのきっかけになるような企画をスタートをしていく予定です。

 

最後に母の日に言えなかった言葉を書かせてください。

「産んでくれて、苦労して育ててくれてありがとう、これからも元気でいてください。」