新年明けましておめでとうございます、チャントチャントプロジェクトは今年が3年目になります。
昨日、川崎駅の2018番のコインロッカーにスーツケースを入れ、川崎大師で初詣と厄祓いをして広島に向かいました。
たった一日で年が変わるのは不思議な気がしますが、あちらこちらで「おめでとうございます」「おめでとうございます」という言葉をたくさん聞いたり、また新年を迎えると新たな気持ちが芽生えたりで、お正月はやっぱりいいものです。
『おもち』
お正月はイギリスBBCのニュースで “おいしいけど危険な日本の餅 死者が出ることも” というニュースが取り上げられていました。
実は”もち”を喉に詰まらせ亡くなる方は少なくないと随分と前に東京大学名誉教授の眞鍋先生の講義で聞かせていただいたことがあり、とうとう海外のニュースでも取り上げられたと思いました。
厚生労働省の人口動態統計月報年計(平成27年 概数) の概況によると、平成27年に餅などの食べ物を喉に詰まらせるなどの不慮の窒息での死亡者数が9223人と書いてあります。これは交通事故での死亡者数が5544人と比べてみても驚きの数字です。
不慮の窒息死で圧倒的に多いのが餅、つまり餅を食べて亡くなる人が交通事故で亡くなる人より多いことになります。
今朝の新聞には2016年度の読売新聞の調査で、老人ホームでの事故死が944人もいて、また自治体から国への死亡事故の報告が1割という現状があるようです。
死亡事故が起こる背景として高齢者施設が急増する中、自治体の指導監督体制が追いついていないことがあるようです、20の自治体では1人で50もの施設を担当しなければならないなど、増える施設に対して高齢者の方の安全を守ることが困難になってきているようです。
介護の仕事につく人も、その仕事や、施設の安全を守る人も不足している状況は、今後ますます増えていく問題だと思います。
『21万5200円』
また厚生労働省の調査によると介護施設で働く介護職員の平均月給が21万5200円、全産業の平均30万4000円を大きく下回る結果になりました。(平成28年賃金構造基本統計調査 結果の概要)
心身共に大変な”介護”の仕事に就く人の、離職率が高い原因のひとつだと言われています。
前から読みたいと思っていた松浦晋也さんの『母さん、ごめん。』を読みながら、介護の問題はじわりじわりとこれからも増えていき、今まで関わりがなかった人を少しずつのみ込んでいくように増えていくと感じています。
ますますこれからの時代は高齢者の方が元気でいることが重要になります。
高齢者の方々の不安に感じることのトップは『自分や配偶者の健康や病気のこと』だそうです(高齢者の日常生活に関する意識調査 内閣府)。
「いつまでも自分の脚で歩きたい」「寝たきりにはなりたくない」「家族に介護をさせたくない」多くの高齢者の方々の考えられることだと思います。
ただ健康でいたいと思うのと健康でいれることは随分違います。健康でいるためには努力が必要です。
『いま出来ることをやる』
いつまでチャントできるシニアを応援するチャントチャントプロジェクトが、要介護予防につながるようなプロジェクトにならなければなりません。そしてシニアに関わる人達で、共に学んで少しずつその輪を広げていければ本当に必要とされるプロジェクトになるのではないかと思っています。
年が変わると、何かが変わるような気がいつもします、ただ時間とともにそんな気持ちも薄れ、今まで通りの一年になることがほとんどでした。
ただ時間は無限にはありませんから、今の自分にしか出来ないことを、今のプロジェクトにしか出来ないことをやっていく一年にしようと思っています。
2018年、待った無しの超高齢社会に向けて、来月2月8日に素晴らしいゲストをお呼び出来ることになりました。
2月8日(木)19時より、ちゃんとちゃんとの学校 vol.5 が開催されます。今回は東京大学名誉教授の眞鍋 昇 先生からの特別授業を開催します。テーマは『いつまでも“ちゃんと”するためのシニアの“食”』です。日本を代表する“食”のプロである眞鍋先生からの特別授業です、ぜひご参加をお待ちしております。
▼▽▼参加受付中▼▽▼
ちゃんとちゃんとの学校 vol.5 特別授業
~シニア支援パーソンが集う勉強会~
今回は東京大学名誉教授、
眞鍋 昇 先生からの
“シニアの食”をテーマにした特別授業です。
詳細・ご予約
https://www.facebook.com/events/523975257978625/?ti=icl
日時 : 2018年2月8日(木)19:00~20:30
会場 :パークスターズ東京青山会議室(青山一丁目駅)
主催 : chant-chant プロジェクト