「読み聞かせ」

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「読み聞かせ」というと子供に絵本を読んであげるようなイメージがありますが、今はシニア向けの読み聞かせが行われるようになり話題になっています。

(いつもブログはチャントチャントプロジェクトのPRマネージャーの高山が担当していますが、今回はプロジェクトリーダーの広納真介が書かせていただいております。)

私の母は兵庫県宝塚市にてボランティアでシニア向けの読み聞かせを定期的にしています。
もちろん子供向けの読み聞かせもしているようですが、シニア向けの読み聞かせは本を読む側も、聞く側も認知症の予防にいいと言われているようです。
「聞いていると認知症の予防に良いですよ〜」と母が言うと「じゃあ聞くわ~」と言って話を聞いてくれる方々がいるみたいです。
母はおしゃべりで、元バスガイドなので慣れているとは思います。

子供向けの読み聞かせで有名な例として「クシュラの奇跡」という本があります。
これは生まれつき染色体異常で複雑な障害をもったニュージーランドのクシュラという女の子の話で、2時間以上眠ることが出来ず、物も握ることが出来ないという状況から、両親が生後4ヶ月から1日14冊もの本を彼女に読み聞かせたところ5歳になる頃にはクシュラは周りの子供たちよりも知性が高くなり、本が読めるようになったというストーリーですが、それは両親の深い愛情、声の持つ力、本の素晴らしさなどが関わっているのではないかとされています。
世界で初めて脳科学で読み聞かせの効果を解明したのが日本大学大学院総合科学研究科・泰羅雅登(たいら・まさと)教授で、実験の結果として読み聞かせをされた子供の脳で活性が見られたのは、思考、創造、意図、情操を司る”前頭連合野”ではなく、脳の深部にあり情動、感情に関係しているといわれている”大脳辺縁系”で、「心の脳」といわれ『楽しい、うれしい、怖い、悲しい』に関係する部分、つまり読み聞かせは心の脳を活性化させるといわれています。
これは高齢者の方々にもすごく大切なことだと思います。
そして昔、本を読んでもらったことを思い出したりするのも素晴らしいことだと思います。

毎年9月21日は「世界アルツハイマーデー」があります。
自分の大切な人がアルツハイマーにならないようにするには、自分がアルツハイマーにならないようにするには、何か出来ることはないのか、母の写真を見ながら考えてみようと思います。

 

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photo by aidantmorgan

 

 

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