『川柳・俳句・短歌が脳のトレーニングに役立つ』

毎年恒例の第一生命の「サラリーマン川柳コンクール」をご存じの方は多いと思います。毎年ユーモア溢れる作品が並び、とても面白いな~と思いながら見ています。

しかし、そのサラリーマン川柳の面白さを更に超える、思わず爆笑してしまう川柳があるのを皆様ご存じでしょうか?それが、「シルバー川柳」です。シルバー川柳は社団法人全国有料老人ホーム協会が主催しているものや、各自治体、地域商店街など様々な場所で見かけることがあります。

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Photo by scbailey

 

■川柳・俳句・短歌で脳トレ

ご存じの通り俳句と川柳はどちらも「五・七・五」17音定型で完成するもの、短歌は「五・七・五・七・七」。文字数や若干の決まりごとは違えど、この文字数の中で詩を書くことは一緒です。

長文での表現は簡単にできますが、少ない文字数の中で伝えたいことや言いたいことを上手く表現するというのは、非常に頭を使う作業となりますので、とても良い脳のトレーニングになると言われています。

また、普段なら見落としてしまいそうな何気ない日常的な出来事も、川柳などのネタとなると思うと、生活にハリも出てくるものです。

俳句は季語の使用や切れ字が重要とされ、ややハードルが高く、短歌は文字数が多い。それに対して川柳は人間模様や社会風刺を題材にしますので、初心者でも取り組みやすいのではないかと思います。

何も趣味がないと言う人は、脳の活性化にも一役かってくれる「川柳」を作ってみてはいかがでしょうか。

■シルバー川柳のご紹介

【シニア世代ならではの病ネタ】

  • お医者様 パソコン見ずに オレを診て
  • 症状を 言えば言う程 薬増え
  • 恋かなと 思っていたら 不整脈
  • 三時間 待って病名 「加齢」です
  • 突然に 医者が優しく なる不安
  • 無農薬 こだわりながら 薬漬け

【シニアあるある】

  • 誕生日 ローソク吹いて 立ちくらみ
  • 「アーン」して むかしラブラブ いま介護
  • 景色より トイレが気になる 観光地
  • 起きたけど 寝るまで特に 用はなし
  • アルバムに 遺影用との 付箋有り
  • 年賀状 出さずにいたら 死亡説

【感動シリーズ】

  • 亡き妻と 一緒ならばと 想う旅
  • 天国に 辿り着くまで 妻の愛
  • 病む妻に 長生きせねば 誓わせる
  • 伝えたい たった一言 ありがとう
  • やさしさに 守られてたと 後で知り

【最強の一句】

  • 年上が タイプだけれど もういない (92歳)